いま行くべきアートイベント|2025年12月
6人の探究心が導く企画展「デザインの先生」、21_21 DESIGN SIGHTにて開催中
東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHTにて、企画展「デザインの先生」が、2025年11月21日(金)から2026年3月8日(日)まで開催している。
本展は、20世紀のヨーロッパを中心に活躍した6人のデザイナーにフォーカスする。ブルーノ・ムナーリ、マックス・ビル、アキッレ・カスティリオーニ、オトル・アイヒャー、エンツォ・マーリ、ディーター・ラムス――いずれも独自の哲学と実践で、デザインを超えた新たな視座を提示してきた“先生”たちだ。
展覧会では、6人の“先生”たちを「構想者」「設計者」「プロジェクトする者」とも紹介している。これは、彼ら自身が名乗った「ゲシュタルター(Gestalter)」「エントヴェルファー(Entwerfer)」「プロジェッティスタ(Progettista)」という職能の呼び方に基づくものだ。それらの言葉が示すのは、「かたち」をつくることにとどまらず、人の生き方や社会、さらには環境とどう関わるかを見据える姿勢。そこに、デザインという営みの本質が浮かび上がってくる。
【開催情報】
展覧会名:企画展「デザインの先生」
会期:2025年11月21日(金)~2026年3月8日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2(東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン)
開館時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)
休館日:火曜日、年末年始(2025年12月27日~2026年1月3日)
観覧料:一般 1,600円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料
主催:21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
特別協賛:三井不動産株式会社
公式サイト:www.2121designsight.jp
Instagram:@2121designsight
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ホンマタカシ個展「2025年のホンマタカシ」、TARO NASUにて開催中
TARO NASUでは2025年11月21日(金)から12月20日(土)まで、ホンマタカシ個展「2025年のホンマタカシ」が開催中。
今回のホンマタカシ個展は、ホンマが2025年に携わった仕事を一堂に集める構成だ。写真や映像、著述、音楽プロジェクト、国際的人道支援プロジェクトの記録が展示壁に並び、領域を横断する取り組みが示される。
本展は、ホンマの多面的な活動を捉える試みでもある。カテゴリーに収まらない仕事のあり方は、長年撮り続けている被写体である東京という都市の、絶えず形を変える性質と呼応しているのかもしれない。一年間の視覚的記憶を再現し、制作の拠点である東京の「今」を浮かび上がらせる。
【作家プロフィール】
ホンマタカシ
1962年東京都生まれ。現在、東京で制作活動。1999年、写真集『東京郊外 TOKYO SUBURBIA』(光琳社出版)で第24回木村伊兵衛写真賞受賞。
近年の主な個展に、2025年「PORTRAIT OF J」(POST、東京)、2024年「東京郊外→オリンピア」(TARO NASU、東京)、2023–2024年「即興 ホンマタカシ」(東京都写真美術館)、2020–2021年「Eye Camera Window : Takashi Homma on Le Corbusier」(カナダ建築センター、モントリオール)、2017年「La citta narcisista. Milano e altre storie」(VIASATERNA、ミラノ)、2015年「Seeing itself – 見えないものを見る」太宰府アートプログラムvol.9(太宰府天満宮、福岡)など。
グループ展として、2019年「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」(東京国立近代美術館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館を巡回)、2015年「見えない都市を見せる 東京アートミーティングVI」(東京都現代美術館)など。
2025年は瀬戸内国際芸術祭実行委員会・UNHCR共催企画にて「SONGS-ものが語る難民の声」を発表。
Instagram:@seeing_itself
【開催情報】
「2025年のホンマタカシ」
会期:2025年11月21日(金)〜12月20日(土)
時間:11:00〜19:00(火〜土)
休廊:日・月・祝
会場:TARO NASU
URL:https://www.taronasugallery.com/
Instagram:@taronasu_tokyo
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「甦るポストモダン──倉俣史朗、小松誠、髙﨑正治、デザインの人間主義(ヒューマニズム)」、武蔵野美術大学 美術館・図書館にて開催中
武蔵野美術大学 美術館・図書館にて、「甦るポストモダン──倉俣史朗、小松誠、髙﨑正治、デザインの人間主義(ヒューマニズム)」が11月24日(月・振休)から12月21日(日)まで開催している。
本展では、18世紀アメリカのシェーカー教徒による信仰生活のデザインや、19世紀ウィリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフツ運動に始まり、20世紀モダニズムの合理主義、1968年前後の社会運動とカウンターカルチャーを経て、1970年代以降に広がったポストモダンの潮流まで、造形における「異議申し立て」の系譜をたどる。
【出品予定作家(順不同)】
倉俣史朗/小松誠/髙﨑正治/シェーカー教徒/ウィリアム・モリス/フィリップ・ウェッブ/ギー・ドゥボール/能勢伊勢雄/アーキグラム/アルド・ロッシ/スタジオ・アルキミア/エットレ・ソットサス/マイケル・グレイヴス/ロバート・ヴェンチューリ/内田繁、他
【開催情報】
展覧会名:甦るポストモダン──倉俣史朗、小松誠、髙﨑正治、デザインの人間主義(ヒューマニズム)
会期:2025年11月24日(月・振休)– 12月21日(日)
会場:武蔵野美術大学 美術館 展示室3
開館時間:11:00–19:00(土・日曜日、11月24日は10:00–17:00)
休館日:水曜日
入館料:無料
URL:https://mauml.musabi.ac.jp/museum/
Instagram:@mau_m_l @musabi_koho
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作品集出版記念展 江上越『交差線』、渋谷PARCOで12/5(金)から開催
渋谷PARCO 4Fの「PARCO MUSEUM TOKYO」にて、2025年12月5日(金)から12月22日(月)まで、作品集出版記念展 江上越 『交差線』が開催される。
本展は、新進気鋭のアーティスト・江上越による最新作品集『江上越作品集 交差線』(PARCO出版)の刊行を記念して開催される。江上は、書にも通じる勢いのある線と生命力を湛えた色彩を武器に、コミュニケーションを主題とした肖像画シリーズを展開してきた。国内外での展覧会を重ね、若くして国際的に注目を集める存在である。
江上越 | Etsu Egami
⽇本戦後現代美術第三世代の代表的なアーティストとして、⾃⾝が持つ海外での実体験を元に、ズレや誤視、誤聴などのミスコミュニケーションを可視化することによりコミュニケ―ションの本質を探り、作品制作をする。
Instagram:@egamietsu_artstudio
作品集出版記念展 江上越 「交差線」
会期:2025年12月5日(金)~12月22日(月)
会場:渋谷PARCO 4F PARCO MUSEUM TOKYO
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1
開館時間:11:00〜21:00(入場は閉場の30分前まで/最終日は18:00閉場)
休館日:会期中無休(※営業日時は変更の可能性あり)
観覧料:無料
主催:PARCO
空間デザイン:クマタイチ
公式サイト
Instagram:@parco_art
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「SPRING わきあがる鼓動」、ポーラ美術館で12/13(土)から開催
ポーラ美術館では、2025年12月13日(土)から2026年5月31日(日)まで、「SPRING わきあがる鼓動」展を開催する。
本展は、生命が芽吹く春の季節に着想を得て、人間や自然、そして記憶と未来が織りなす“わきあがる鼓動”をテーマに、絵画、彫刻、工芸、インスタレーションなど多彩な作品約120点を紹介。
開館以来初めて「箱根」という土地そのものに焦点を当て、江戸時代の浮世絵から現代美術まで、時代を超えて箱根の風景や精神性に触れた表現を横断的に取り上げる。プロローグでは、大巻伸嗣によるインスタレーションが、森と共鳴するように鑑賞者を迎える。
SPRING わきあがる鼓動
会期:2025年12月13日(土)~2026年5月31日(日) ※会期中無休
会場:ポーラ美術館 展示室1、2、3
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
開館時間:9:00〜17:00(最終入館16:30)
入館料:大人 2,200円/大学生・高校生 1,700円/中学生以下 無料(15名以上の団体は割引あり)
主催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
後援:箱根町、箱根町教育委員会
展覧会特設サイト
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「アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」、東京国立近代美術館で12/16(火)から開催
東京国立近代美術館では、2025年12月16日(火)から2026年2月8日(日)まで、展覧会「アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」が開催される。
本展は、戦後の前衛美術のなかで一時的に脚光を浴びながら、その後歴史から見落とされてきた女性美術家たちに焦点を当てる試みである。取り上げられるのは、草間彌生や田中敦子、福島秀子を含む14名の女性作家たち。その創作を「アンチ・アクション」という視点から読み直す構成となっている。
出品作家
赤穴桂子(1924-98)、芥川(間所)紗織(1924-66)、榎本和子(1930-2019)、江見絹子(1923-2015)、草間彌生(1929-)、白髪富士子(1928-2015)、多田美波(1924-2014)、田中敦子(1932-2005)、田中田鶴子(1913-2015)、田部光子(1933-2024)、福島秀子(1927-1997)、宮脇愛子(1929-2014)、毛利眞美(1926-2022)、山崎つる子(1925-2019)
アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦
会期:2025年12月16日(火)~2026年2月8日(日)
会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー
住所:〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園3−1
開館時間:10:00~17:00(金・土曜は~20:00)※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(ただし1月12日は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)、1月13日
観覧料:一般 2,000円(1,800円)、大学生 1,200円(1,000円)
※高校生以下・18歳未満・障害者手帳提示者および付添1名は無料
主催:東京国立近代美術館、朝日新聞社
問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会URL:https://www.momat.go.jp/exhibitions/566
▼ニュース記事
- Edit : Seiko Inomata(QUI)





