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いま観るべき映画|2024年6月

May 30, 2024
QUIのおすすめ作品をピックアップ。監督や出演者のインタビュー記事も併せてチェックを。今回は、2024年6月公開映画をご紹介。

いま観るべき映画|2024年6月

May 30, 2024 - FILM
QUIのおすすめ作品をピックアップ。監督や出演者のインタビュー記事も併せてチェックを。今回は、2024年6月公開映画をご紹介。

VIVA SAURA!

2024年6月1日(土)より、渋谷ユーロスペースにて2本一挙公開!

〈上映にあたって〉
スペインで50を超える作品を撮り続けたカルロス・サウラ監督が、91歳で亡くなったのは、2023年2月10日。ゴヤ賞栄誉賞を受賞する前日のことでした。2022年に軽い脳卒中を起こし、その後、犬と散歩しているときに転んで骨折して以降、体調が思わしくなかったようですが、それでも、舞台「サウラによるロルカ」の演出を続け、最後まで意識は明晰で、新たな企画(『バッハ』)を胸に、自宅で家族に見守られながら亡くなりました。翌日のゴヤ賞授賞式には、家族が出席し、サウラ監督自身が書いた手紙を読み上げました。亡くなる前に準備していたもので、病院ではなく自宅で最期を迎えることも、計画のうちだったようです。

晩年、「ドキュメンタリーの方が即興ができて面白い」と話していた監督の遺作『壁は語る』と、最後のフィクションとなった『情熱の王国』を、日本で公開することで、カルロス・サウラ監督と、その映画的軌跡を再発見したいと思います。

情熱の王国
監督・脚本:カルロス・サウラ・アタレス
出演:アナ・デ・ラ・レゲラ(サラ)│マヌエル・ガルシア=ルルフォ(マヌエル)│グレタ・エリソンド(イネス)
イサーク・アラトーレ(フアン)│イサーク・エルナンデス(ディエゴ)│マノロ・カルドナ(アンドレス・アンセルモ)
ダミアン・アルカサル(アンドレスの父)│エンリケ・アルセ(イネスの父、アンヘル)│エウラリア・ラモン(イネスの母)

壁は語る
監督・脚本:カルロス・サウラ・アタレス
出演:ミケル・バルセロ│ペドロ・サウラ│ホセ・ルイス・アルスアガ│ロベルト・オンタニョン
Suso33│Zeta│Musa71│Cuco│アンナ・ディミトロヴァ

『VIVA SAURA!』公式サイト

 

みーんな、宇宙人。

2024年6月7日(金)より、公開

監督・脚本:宇賀那健一
出演:兵頭功海、菊地姫奈、西垣匠、三原羽衣、草川拓弥、YU その他

『みーんな、宇宙人。』公式サイト

〈STORY〉
ある日、誰かの役に立とうとビルの屋上で「オレオレありがとう」を繰り返すセイヤ(兵頭功海)のもとに、突然何かが空から落ちてくる。セイヤが電話を切ると、エメラルドブルーの毛がモジャモジャの見たことのない生き物ーーミントがそこにいた。ミントと他愛もない会話をして仕事へと向かうセイヤだが、その後、体型にコンプレックスを抱くミサト(菊地姫奈)のもとにオレンジ、自分に自信が持てずネガティブなショウ(西垣匠)のもとにピーチ、寂しがり屋な女の子・レイ(三原羽衣)のもとにオリーブ、人間を強く信じるヒロト(草川拓弥)のもとにクロウ、これまでの人生に悔いがあるミステリアスな人物・リュウ(YU)のもとにグレープというミントの仲間たちが次々現れ、会話を通してお互いのことを少しづつ理解し始める……。

▼YUさんインタビュー

FILM
YU – 今まで行けなかった場所へ
Jun 05, 2024

 

チャレンジャーズ

2024年6月7日(金)より、公開

監督:ルカ・グァダニーノ
出演:ゼンデイヤ、ジョシュ・オコナー、マイク・フェイスト

©2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved..
©2024 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. All Rights Reserved.

『チャレンジャーズ』公式サイト

〈STORY〉
すべてを失い――新たな人生が幕を開ける
人気と実力を兼ね備えたタシ・ダンカン(ゼンデイヤ)は、絶対的な存在としてテニス界で大きな注目を集めていた。しかし、試合中の大怪我で、突如、選手生命が断たれてしまう――。選手としての未来を失ってしまったタシだったが、新たな生きがいを見出す。それは、彼女に惹かれ、虜となった親友同士の2人の男子テニスプレイヤーを愛すること。だが、その“愛”は、10年以上の長きに渡る彼女にとっての新たな<ゲーム>だった。はたして、彼女がたどり着く結末とは――。

 

朽ちないサクラ

2024年6月21日(金)より、公開

監督:原廣利
原作:柚月裕子「朽ちないサクラ」(徳間文庫) / 柚月裕子「月下のサクラ」(徳間文庫)
出演:杉咲花、荻原利久、豊原功補、安田顕

『朽ちないサクラ』公式サイト

©2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会

〈STORY〉
愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末に、神社の長男に殺害された。のちに、平井中央署生活安全課が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、その間に慰安旅行に行っていたことが地元の米崎新聞に独占スクープされる。県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたのではないかと疑い、千佳は身の潔白を証明するために調査を開始し、1週間後に変死体で発見される。自分が疑ったから、千佳は何者かに殺されたに違いない――。自責と公開の念に突き動かされた泉は、親友の弔い合戦に身を投じる。そして彼女は、ストーカー殺人と警察の不祥事に、かつて大事件を起こしたカルト宗教団体が絡んでいることを知り・・・。

▼杉咲花さん&萩原利久さんインタビュー

FILM
杉咲花 × 萩原利久 – 絶えない火
Jun 19, 2024

 

バッドボーイズ RIDE OR DIE

2024年6月21日(金)より、公開

監督:アディル&ビラル
出演:ウィル・スミス、マーティン・ローレンス、ヴァネッサ・ハジェンズ

『バッドボーイズ RIDE OR DIE』公式サイト

© 2024 Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc. All rights reserved.

〈STORY〉
マイアミ市警のバッドボーイズことマイク(ウィル・スミス)とマーカス(マーティン・ローレンス)の上司、故ハワード警部(ジョー・パントリアーノ)に麻薬カルテルと関係があったという汚職疑惑がかけられる。無実の罪を着せられた彼のために、独自に捜査を始めた2人は、〈容疑者〉として警察からも敵組織からも追われる身に――。上司が残した最後のメッセージ「内部に黒幕がいる。誰も信じるな!」という言葉を胸に、汚名返上のための命がけの戦いがマイアミを離れて繰り広げられる。四面楚歌の中、頼れるのはお互いに一人だけ――。

 

初めての女

2024年6月22日(土)より、ユーロスペース他全国順次公開!

監督:小平哲兵
出演:髙橋雄祐、芋生悠、三輪晴香、藤江琢磨、ジャン・裕一、保坂直希、籾木芳仁、大地泰仁、谷口恵太、永瀬未留、西興一朗

『初めての女』公式X

俳人・瀧井孝作 生誕130年
まだ何者でもない青年が経験する

“はじまりの物語”
私小説 #俳人仲間 の一編「初めての女」の映画化

 

GEMNIBUS vol.1

2024年6月28日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷・TOHOシネマズ 梅田にて限定ロードショー

ゴジラVSメガロ
監督・脚本・VFX:上西琢也
出演:岡本弥歩、阿座上洋平

〈INTRODUCTION〉
全世界1,000万回再生を超える「ゴジラVSガイガンレクス」待望の続編として昨年YouTubeで公開され、早くも420万回再生を超えるショートフィルム「ゴジラVSメガロ」。日本のトップCGクリエイター・上西琢也の手により現代に蘇った守護神メガロが、〈シネマティック・バージョン〉としてより精緻かつ迫真の映像となってスクリーンに登場!映像だけでなく、5.1ch音響によってさらにパワーアップしたメガロとゴジラの闘いが、日本にふたたび厄災をもたらす…!

knot
脚本・監督:平瀬遼太郎
出演:三浦貴大、SUMIRE、柊木陽太、川原瑛都、杢代和人、田村健太郎、徳橋みのり、野波麻帆、金子ノブアキ、滝藤賢一

〈INTRODUCTION〉
ほぼ全編スマホ内で完結する縦型ホラー映画「娯楽」でTikTok TOHO Film Festival 2022にてサードアイ賞を受賞した平瀬遼太郎が、親と子の血縁の結び(knot)をスタイリッシュな映像で描くサイコスリラー。絵本作家である永倉和弥の息子がある日失踪する。和弥はアシスタントの奏美と一緒に息子の行方を追うが、その過程で自らを呪縛する父との過去に向き合うことになる。血縁がもたらすのは、呪いか、救済か――。

ファーストライン
脚本・監督:ちな
出演:田村睦心、斎藤志郎

〈INTRODUCTION〉
「平家物語」「薬屋のひとりごと」で絵コンテ・演出を務め「TOHO animation ミュージックフィルムズ」監督にも最年少で選出された、新鋭ちな監督が紡ぐアニメーター物語。「アニメーション=生命を吹き込む事」の面白さと残酷さを、劇中劇として大胆に描いていく。音楽は活躍目覚ましい唯一無二のピアニスト・角野隼斗と奇跡のタッグが実現し、フィルムスコアリングで作品の隅々まで音を彩った。28歳の若き天才2人が贈る、”音も楽しむ”新感覚アニメーション。

フレイル
監督・脚本・VFX:本木真武太
出演:奥平大兼、莉子、今井柊斗、大石吾朗

〈INTRODUCTION〉
第75回カンヌ国際映画祭 #TikTokShortFilm コンペティションでグランプリを受賞し、TikTok TOHO Film Festival 2022ではテクニカル賞を受賞した、縦型映画のパイオニアともいえる本木真武太が、今回は少子高齢化問題を背景とした、SF学園ゾンビ映画に挑む。VR空間で青春を追体験する老人・明。しかし、何者かによってゾンビウイルスがVR空間に放出され、死の淵に追いやられることに。生きる意味を失っていた明が、生死を彷徨った末に、見出した生きることの本質とは――。

『GEMNIBUS vol.1』公式サイト

Ⓒ2024 TOHO CO., LTD.

  • Edit : Seiko Inomata(QUI)