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茅島みずき – いま一番お芝居が楽しい

Nov 20, 2024
今年20歳を迎え、ますます目覚ましい活躍をみせる女優・茅島みずき。
最新の出演作となるドラマ&映画『【推しの子】』でも確かな存在感を放つ一方、モデルとしても数々のブランドやファッション誌が熱視線を送る茅島の「いま」に迫った。

茅島みずき – いま一番お芝居が楽しい

Nov 20, 2024 - FILM
今年20歳を迎え、ますます目覚ましい活躍をみせる女優・茅島みずき。
最新の出演作となるドラマ&映画『【推しの子】』でも確かな存在感を放つ一方、モデルとしても数々のブランドやファッション誌が熱視線を送る茅島の「いま」に迫った。

自分にとって新しい挑戦で刺激になった

【推しの子】は非常にファンの多い作品ですが、本作への出演に際して怯むようなことはなかったですか?

世界中の方々から愛されている作品なので、責任感はすごく感じました。ただ、私もいちファンとして原作を読ませていただいていたので、率直にうれしくてワクワクする気持ちのほうが強かったです。

出演が決まる前から原作は読まれていたんですね。

読んでいました。

作品のどんなところに惹かれましたか?

自分がいる業界をテーマにリアルに描かれていることがすごくおもしろくて、共感できることも多かったので。推しキャラでいうと、有馬かなちゃんが一番好きです。

実写映像化にあたって、原作を手掛ける赤坂アカ先生は「芸能界を舞台にした【推しの子】という作品を、漫画家の目線でなく、正に芸能界という現場で、本物の現場にいる人々が作ろうと言う気持ちはどういうものなのか。そして出来上がるものはどういうものなのか。私はとても興味があります」とコメントされていました。実際に芸能界にいる方が読んでもリアルな作品なんですね。

そうですね。この業界のきれいな部分や楽しい部分だけじゃなく、裏側まで描かれているのがすごくおもしろいなと思いました。

今回、茅島さんはメインキャラクターの1人、あかねを演じられました。役をどのように捉えて、どのように向き合いましたか?

自分と似ている部分が少ない役だなと思いました。女優という同じ職業なので、もちろん共感できる部分もたくさんあったんですけど、根本的な性格が正反対というか。

正反対?

あかねちゃんは落ち着いていて控えめな性格ですが、私は根が明るくて友達も多いタイプで。そのぶん自分にとって挑戦的な役になったなと思います。

演じるうえで心がけたことはありますか?

(櫻井海音さん演じる)アクアと出会ってから少しずつ明るい表情が増えて、楽しそうにしゃべるシーンも多くなっていくので、監督とはその変化を大事にしようと話していて。表情や声のトーン、仕草などひとつひとつを意識して演じました。

アクア役の櫻井海音さんとの共演シーンが多いですが、記憶に残っているエピーソドがあれば教えてください。

海音君とは初日でいきなりのキスシーンでしたが、話すとすごくやさしい方でした。海音君は焼き鳥が好き過ぎるので、休憩時間にはずっと「今日焼き鳥食べに行けるかな」「この焼き鳥屋がうまいんだよ」と熱弁していた記憶があります(笑)。

他の共演者も若い世代の方が多いですよね。

そうですね。(ルビー役の齊藤)なぎさちゃんとは3回目の共演で、すごく仲良しなので楽しい現場でした。

本作を経験して得たものはなんでしょう?

お芝居の幅が広がったなと思います。

私はいままでクールな役が多かったんですけど、今回はこれまで皆さんが私にイメージしていたキャラクターとは違うんじゃないかなと。自分にとって新しい挑戦で刺激になりましたし、4か月という長い撮影期間で役への向き合い方についても改めて考えさせられました。

作品の見どころを教えてください。

あかねちゃんは泣いているシーンが多くて、実際何回泣いたんだろうというぐらいなんですけど、私、泣くお芝居があんまり得意じゃなくて。1回1回すごく集中して時間を取らないと泣けないので大変でしたが、今回は納得いくまでやらせてもらえたので良いシーンになっていると思います。

あと重いシーンが多いんですけど、(原菜乃華さん演じる)かなちゃんとのシーンはコミカルで楽しく仕上がっているので、楽しんで観てもらえたらうれしいです。

 

どんなにヘンテコでも自分の個性になる

― ここからはファッションについてもお聞かせください。茅島さんは現在、モデルとしてもキャリアを築いていますが、モデルの仕事と俳優の仕事はスイッチの入り方が違いますよね。

確かにお芝居では自分の感情を意識して演じていますが、ファッションでは自分がどう動いたらきれいにお洋服が見えるのかを意識しています。それこそ表情ひとつでもその洋服の印象が変わってくるので。ただ、意識するポイントは違えども最終的には通じていて、自分が何をどう表現したいかということにつながってくるのかなと思っています。

そもそも茅島さんはファッションが昔から好きだったんですか?

ファッションに興味を持ったのは、このお仕事を始めてからですね。それまでゴルフしかしてこなくて、ずっとジャージやゴルフウェアだったので。この業界に入って勉強しなきゃという思いでいろんな洋服を手に取って着ているうちに、だんだんファッションが好きになりました。

― ファッションの魅力をどんなところに感じますか?

どんなにヘンテコでもそれが自分の個性になるところがすごく魅力的だなと思っています。お芝居もそうですけど正解がなくて、本当に自分が着たいものを自由に着られることがすごく素敵ですよね。

― でも正解が欲しくなることはないですか? ゴルフだと正解があって、勝ち負けもしっかりわかるし。

もちろん正解が欲しくなることもあります(笑)。でもわからないということもおもしろいなと思いながらやっています。

― 普段はどんなスタイルが多いですか?

現場とプライベートで格好が全く違って、現場では絶対にパンツスタイルで、ダボっとしたTシャツをあわせたラフな格好をしています。逆に友達と遊びに行くときにはミニスカートをはいたり、かわいいワンピースを着てみたり、流行りのファッションをすることが多いです。ジャンルが定まってないというのが私のファッションですね。

― ファッションでオンオフを切り替えられそうです。好きなブランドはありますか?

いろんなブランドの服を着るので「ここ」というこだわりはあんまりなくて。実際にお店に行って、ビビっときたものを速攻で買っています。

― 決断が早い?

めちゃくちゃ早いです。

― お店に足を運ぶんですね。ネットショッピングでは?

買わないです。インターネットだと失敗しちゃうことが多いので、実際に見て買うようにしています。

― この秋冬で楽しみたいファッションを教えてください。

秋冬はセットアップやデニム地の服を着ることが多いです。普段は黒か白が多いんですけど、夏になるとちょっと青が入ってきたり、秋になると茶色が入ってきたり、季節によって色も楽しんでいます。

 

いままで演じたことのない役に挑戦していきたい

― 最後に、茅島さんのキャリアについてもお聞かせください。デビューから5年、振り返るとここまで順調だったと感じますか?

オーディションに落ちたり、やりたい役ができなかったり、たくさん悔しい思いもしてきました。だから思い通りの道を歩んでこられたとはまったく思わないですけど、すごく素敵な現場にたくさん入らせていただけたなということは強く感じています。

最初のころのお芝居と比べると役への向き合い方も変わって、いまは成長したなと自分でも思えますし、少しずつではあるけど前に進めている実感はあります。

― 役への向き合い方はどのように変化を?

最初のころはセリフを覚えることでいっぱいいっぱいだったんですけど、いまは台本をもらって、その役に合わせて役作りを変えています。たとえばいろんな資料を漁ってみたり、役の気持ちをノートに書き出してみたり、逆にあんまり準備をせずに現場で感じるものを大切にしてみたり、役によってアプローチを変えながら取り組むようになりました。

― 芝居の方法論の引き出しがどんどん増えている。

そうですね。

― 本作『【推しの子】』ではどういうアプローチで役作りに挑みましたか?

今回はとにかく原作を読み込んで、そのシーンでどういう表情をしているのかはチェックしましたけど、一番は実際に現場に立って感じたことを大事にして、原作とズレがあったらその度に監督と相談しながら演じていました。

― 演じること自体も楽しいですか?

もちろんです。いま一番、お芝居が楽しいなって思います。

台本を読んで役について考えて、いざ現場でお芝居をしたときに、自分が用意していなかった感情が出てくるときがあるんです。その瞬間、楽しいというかすごく不思議な気持ちになる。お芝居ってすごく奥が深いなと、改めて魅力を感じています。

今年は20歳という節目の歳でもあります。なにか変化はありましたか?

うーん、お酒を飲めるようになったぐらいですね(笑)。最初はマネージャーさんとシャンパンをいただきました。

20歳になっても自分の中で大きな変化はないんですけど、急に大人という区域に入れられた寂しさはあるかもしれません。今までは「まだ10代だから」「まだ子供だから」というまわりの言葉に甘えてきましたが、これからはなんでもちゃんと1人でできるようにならなきゃいけないですね。

大人の俳優として今後ますます活躍が楽しみですが、目指すビジョンがあれば教えてください。

朝ドラのヒロインになりたいというのは、ずっと目標にしていることです。

あと、今回はいままでの自分の印象とは違う挑戦的な役ですごくやりがいを感じたので、これからも演じたことのない役にどんどん挑戦していきたいなと思っています。

いろんな役を通して、無限の可能性が見られそうですね。最後にこれからドラマ&映画『【推しの子】』をご覧になる方にメッセージをいただけますか?

スタッフ・キャスト全員が原作をしっかり読み込んで丁寧に作り上げたので、どのシーンも本当に素敵に仕上がっていると思います。皆さんにドラマ&映画ならではの良さを感じていただける作品になっているのでぜひご覧ください。

 

Profile _ 茅島みずき(かやしま・みずき)
2004年生まれ、長崎県出身。2017年にアミューズ主催のオーディションでグランプリを受賞後、デビュー。主な出演作は、ドラマ「ここは今から倫理です。」「おかえりモネ」(2021)、「教祖のムスメ」(2022)、「明日、私は誰かのカノジョ Season2」「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(2023)、映画「女子高生に殺されたい」(2022)、「交換ウソ日記」(2023)など。また、「資生堂」、「CHANEL」、「ゼクシィ」14代目CMガールほか、多数のCM・広告に出演。雑誌「Seventeen」専属モデルとしても活躍中。

Instagram

blouse、shorts、boots、necklace、earrings (reference products) / CHANEL (CHANEL CUSTOMER CARE 0120-525-519)

 


 

Information

Amazon Original ドラマ『【推しの子】』
2024 年 11 月 28 日(木)21:00 より Prime Video にて世界独占配信開始
・11月28日(木)21:00 第1話~第6話
・12月5日(木)21:00 第7話~第8話
作品の視聴には会員登録が必要です。
Amazonプライムの詳細はこちら

映画『【推しの子】-The Final Act-』
2024 年 12 月 20 日(金)より東映配給にて全国公開
原作:「【推しの子】」赤坂アカ×横槍メンゴ(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
出演:櫻井海音、齋藤飛鳥、齊藤なぎさ、原 菜乃華、茅島みずき、あの
企画・プロデュース:井元隆佑
脚本:北川亜矢子
音楽:fox capture plan
監督:スミス、松本花奈

ドラマ&映画『【推しの子】』公式サイト

©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・東映
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会

  • Photography : Shunto Sato
  • Styling : Akiyoshi Morita
  • Hair&Make-up : Kengo Kubota
  • Edit&Text : Yusuke Takayama(QUI)