いま観るべき映画|2025年12月
ズートピア2
2025年12月5日(金)より、劇場公開
監督:ジャレド・ブッシュ(「ズートピア」、「モアナと伝説の海2」)、バイロン・ハワード(「ズートピア」、「塔の上のラプンツェル」)
日本版声優:上戸彩 (ジュディ・ホップス)、森川智之 (ニック・ワイルド)、下野紘 (ゲイリー)、江口のりこ (ニブルズ)、山田涼介 (パウバート)、梅沢富美男 (ミルトン・リンクスリー)、三宅健太 (ボゴ署長)、Dream Ami (ガゼル) ほか
© 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
〈INTRODUCTION〉
“もふもふなのに深いメッセージ”で社会現象を巻き起こしたディズニー映画『ズートピア』の最新作。動物たちが人間のように暮らす夢の都市“ズートピア”。頑張り屋なウサギの警察官・ジュディと、皮肉屋だけど根はやさしいキツネのニックは、憧れの捜査官バディとして事件に挑んでいた。ある日、ズートピアにいないはずのヘビのゲイリーが現れたことで、その誕生の裏に隠された驚くべき秘密が明らかに。なぜ、この街には哺乳類しかいないのか?ヘビたちが姿を消した理由とは?ズートピア最大の謎を前に、正反対なジュディとニックの絆が試される―。
ペリリュー ―楽園のゲルニカ―
2025年12月5日(金)より、全国公開
監督:久慈悟郎 脚本:西村ジュンジ、武田一義
原作:武田一義「ペリリュー ―楽園のゲルニカ―」(白泉社・ヤングアニマルコミックス)
声の出演:板垣李光人 / 中村倫也、天野宏郷、藤井雄太、茂木たかまさ、三上瑛士
©武田一義・白泉社/2025「ペリリュー ―楽園のゲルニカ―」製作委員会
〈STORY〉
太平洋戦争末期の昭和19年、南国の美しい島・ペリリュー島。そこに、21歳の日本兵士・田丸はいた。漫画家志望の田丸は、その才を買われ、特別な任務を命じられる。それは亡くなった仲間の最期の勇姿を遺族に向けて書き記す「功績係」という仕事だった。
9月15日、米軍におけるペリリュー島攻撃が始まる。襲いかかるのは4万人以上の米軍の精鋭たち。対する日本軍は1万人。繰り返される砲爆撃に鳴りやまない銃声、脳裏にこびりついて離れない兵士たちの悲痛な叫び。隣にいた仲間が一瞬で亡くなり、いつ死ぬかわからない極限状況の中で耐えがたい飢えや渇き、伝染病にも襲われる。日本軍は次第に追い詰められ、玉砕すらも禁じられ、苦し紛れの時間稼ぎで満身創痍のまま持久戦を強いられてゆく――。
田丸は仲間の死を、時に嘘を交えて美談に仕立てる。正しいこと、それが何か分からないまま...。そんな彼の支えとなったのは、同期ながら頼れる上等兵・吉敷だった。2人は共に励ましあい、苦悩を分かち合いながら、特別な絆を育んでいく。
一人一人それぞれに生活があり、家族がいた。誰一人、死にたくなどなかった。ただ、愛する者たちの元へ帰りたかった。最後まで生き残った日本兵はわずか34人。過酷で残酷な世界でなんとか懸命に生きようとした田丸と吉敷。若き兵士2人が狂気の戦場で見たものとは――。
バック・トゥ・ザ・フューチャー
2025年12月12日(金)より、IMAX🄬/4DXにて1週間限定上映
監督:ロバート・ゼメキス 製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ 脚本:ロバート・ゼメキス ボブ・ゲイル
キャスト:マイケル・J・フォックス(マーティ・マクフライ 吹替:三ツ矢雄二)、クリストファー・ロイド(“ドク”エメット・ブラウン 吹替:穂積隆信)、クローディア・ウェルズ(ジェニファー・パーカー)
©UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
〈STORY〉
1985年、カリフォルニアの小さな町。高校生マーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)は、親友で風変わりな科学者“ドク”ことエメット・ブラウン博士(クリストファー・ロイド)がデロリアンを改造して発明したタイム・マシンに乗り込み、誤って1955年にタイムスリップしてしまう。そこで出会ったのは――恋に落ちる前の若き日の両親。二人を結びつけなければ、自分の存在そのものが消えてしまう!時間が迫る中、マーティと若き日のドクは落雷のエネルギーを利用して未来へ戻る計画を立てるが・・・。
アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ
2025年12月19日(金)より、日米同時公開
監督・製作・脚本:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーバー、ウーナ・チャップリン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C) 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.
〈INTRODUCTION〉
全世界歴代興行収入1位&3位を誇る伝説のシリーズ、待望の最新作!
いま人類が体験できる究極のスペクタクル3D映像が、この冬、新たなる伝説を誕生させる。
舞台は、神秘の星パンドラ──地球滅亡の危機に瀕した人類はこの星への侵略を開始。アバターとして潜入した元海兵隊員のジェイクは、パンドラの先住民ナヴィの女性ネイティリと家族を築き、人類と戦う決意をする。しかし、同じナヴィでありながらパンドラを憎むアッシュ族のヴァランは、人類と手を組み復讐を果たそうとしていた。パンドラの知られざる真実が明らかになる時、かつてない衝撃の“炎の決戦”が始まる!
無明の橋
2025年12月19日(金)より、新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国公開
監督:坂本欣弘 脚本:伊吹一、坂本欣弘
出演:渡辺真起子、陣野小和、吉岡睦雄、岩瀬亮、山口詩史、岩谷健司、木竜麻生 / 室井滋
©2025「無明の橋」製作委員会
〈STORY〉
東京郊外のアパートでひとり暮らしをしている由起子(渡辺真起子)。
15年前に3歳の愛娘を亡くした彼女は、心に癒えない心の傷を背負い、今もその罪の意識から逃れられずにいた。
由起子はある日、「布橋灌頂会」という儀式の存在を知る。白装束を纏った目隠しの女性たちが、立山連峰のふもとにある布橋の下を流れる川を三途(さんず)の川に見立て、この世とあの世の境とされるこの赤い橋を渡ります。この世ならぬ幽玄な光景に心惹かれた由起子は、その儀式に参加することとなる。
訪れたその地で、地元の高校生 沙梨(陣野小和)、何か事情を抱えて参加した夏葉(木竜麻生)と言葉を交わし、心が通い合う時を過ごす中で、由起子は亡くした娘の記憶と向き合うことになるのだった――。
楓
2025年12月19日(金)より、公開
監督:行定勲 脚本:髙橋泉 音楽:Yaffle
原案・主題歌:スピッツ「楓」
出演:福士蒼汰、福原遥、宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗(Travis Japan)
©2025 映画『楓』製作委員会
〈STORY〉
須永恵(福士蒼汰)と恋人の木下亜子(福原遥)は、共通の趣味の天文の本や望遠鏡に囲まれながら、幸せに暮らしていた。しかし朝、亜子を見送ると、恵は眼鏡を外し、髪を崩す。実は、彼は双子の弟のフリをした、兄・須永涼だった。
1ヶ月前、ニュージーランドで事故に遭い、恵はこの世を去る。ショックで混乱した亜子は、目の前に現れた涼を恵だと思い込んでしまうが、涼は本当のことを言えずにいた。幼馴染の梶野(宮沢氷魚)だけが真実を知り涼を見守っていたが、涼を慕う後輩の日和(石井杏奈)、亜子の行きつけの店の店長・雄介(宮近海斗)が、違和感を抱き始める。
二重の生活に戸惑いながらも、明るく真っ直ぐな亜子に惹かれていく涼。いつしか彼にとって、亜子は一番大事な人になっていた。一方、亜子にもまた、打ち明けられない秘密があった――。
星と月は天の穴
2025年12月19日(金)より、テアトル新宿ほかにて全国ロードショー
脚本・監督:荒井 晴彦
原作:吉行淳之介「星と月は天の穴」(講談社文芸文庫)
出演:綾野 剛、咲耶、田中麗奈、柄本 佑、宮下順子、岬 あかり、MINAMO
〈STORY〉
⼩説家の矢添克二(綾野 剛)は、妻に逃げられて以来 10 年、独⾝のまま 40 代を迎えていた。偶然に再会した大学時代の同級生(柄本佑)から、彼の娘が 21 歳になると聞いて時の流れを実感する一方、離婚によって空いた心の⽳を埋めるように娼婦・千枝⼦(⽥中麗奈)と時折り軀を交え、妻に捨てられた傷を引きずりながらやり過ごす日々を送っていた。
実は彼が恋愛に尻込みするのには、もう⼀つ理由があった。それは誰にも知られたくない⾃⾝の〝秘密〟に、コンプレックスを抱えていることだった。不惑を過ぎても葛藤する矢添は、⾃⾝が執筆する⼩説の主⼈公・A(綾野=二役)に⾃分を投影し、20 歳も年下の大学生・B子(岬あかり)との恋模様を綴ることで、「精神的な愛の可能性」を探求していた。そんなある⽇、矢添は画廊で⼤学⽣の瀬川紀⼦(咲耶)と運命的に出会う。車で紀子を送り届ける途中、彼⼥の〝粗相〟をきっかけに奇妙な情事へと⾄ったことで、⽮添の⽇常と心情にも変化が現れ始めた。無意識なのか確信的なのか……距離を詰めてきては心に入り込んでくる紀子の振る舞いを、矢添は恐れるようになる。
一方、久しぶりに会った千枝子から「若いサラリーマンと結婚する」と聞き、「最後に一緒に街へ出てみるか」と誘い、娼館の外で夜を過ごす。恋愛に対する憎悪と恐れとともに心の底では愛されたいという願望も抱く矢添は、再び一人の女と向き合うことができるのか……。
白の花実
2025年12月19日(金)より、公開
監督・脚本・編集:坂本 悠花里
出演:美絽、池端杏慈、蒼戸虹子、河井青葉、岩瀬 亮、山村崇子、永野宗典、田中佐季、伊藤 歩、吉原光夫 / 門脇麦
©2025 BITTERS END/CHIAROSCURO
〈STORY〉
周囲に馴染めず、転校を繰り返す杏菜が、新たな寄宿学校で出会ったのは、美しく完璧な少女・莉花。 しかし、莉花は突然、屋上から飛び降りて命を絶ってしまう。
残されたのは一冊の≪日記≫。
ページをめくるたび、莉花の苦悩や怒り、痛み—— そして、言葉にできなかった“ある秘密”が浮かび上がる。
その秘密に触れた杏菜と少女たちの心は揺さぶられ、初めて“自分”と向き合い始める。
やがて日記から青白く揺れる“鬼火”のような魂が現れ、杏菜の心に静かに入り込む。
その魂に導かれ、杏菜は予想もつかない行動へと踏み出す——。
観る者は知らず知らずのうちに、その奇妙で美しい世界へと引き込まれていく。
- Edit : Seiko Inomata(QUI)