いま観るべき映画|2023年4月
ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
2023年4月14日(金)より、新宿武蔵野館、渋谷ホワイトシネクイントほかロードショー
監督:金子由里奈
脚本:金子鈴幸、金子由里奈
出演:細田佳央太、駒井蓮、新谷ゆづみ、細川岳、真魚、上大迫祐希、若杉凩、天野はな、小日向星一、宮﨑優、門田宗大、石本径代、安光隆太郎
©映画「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」
〈STORY〉
京都のとある大学の「ぬいぐるみサークル」を舞台に、”男らしさ”“女らしさ”のノリが苦手な大学生・七森、七森と心を通わす麦戸、そして彼らを取り巻く人びとを描く。
ヒットマン・ロイヤー
2023年4月21日(金)より、限定公開!!
監督:大野大輔
脚本:大野大輔、久保和明
出演:荒木宏文、陣内将、秋谷百音、高橋健介、北川尚弥、伊能昌幸、渡邉将、才川コージ、忍足洸武
©「ヒットマン・ロイヤー」制作委員会
〈STORY〉
弁護士の神道楷は請負った裁判では連戦連勝の負け知らずで、事務所内でも不動のエースだった。しかし、楷には法の抜け穴を使い悪事を働く者たちに、直接裁きを下す“人斬り”としてのもう一つの顔があった。そうして勝ちに持ち込んだ訴訟も数知れず、正義に仕える仕置人として暗躍していたのだ。さらに彼は老舗のヤクザ、権藤組四代目組長・権藤平八朗の隠し子として生まれた出自を隠して生きていたが、権藤が新興組織・メイヘムに襲われたことをきっかけに若頭の鬼頭が楷に接触してくる。
ある日、入念に準備していたIT企業の情報漏洩訴訟で敗訴してしまう楷。あまりにも不自然な負け方に納得がいかない楷はすぐさま裁判を調べ直すと、所長の葛西が証拠書類の偽造や証拠品を破棄していたことが明らかになる。葛西の裏切りを仕掛けたのは誰なのか、そして楷の逃れられない血の物語が動き出す…
▼秋谷百音さんインタビュー
J005311
2023年4月22日(土)より、ユーロスペースほか全国順次公開
監督・出演・脚本・編集・整音・制作:河野宏紀
出演・制作:野村一瑛
撮影:さのひかる
録音・整音:榊祐人
©2022「J005311」制作委員会
〈STORY〉
神崎(野村一瑛)は何か思い詰めた表情で、街へ出かける。タクシーが捕まらず、背中を丸め道端に座り込んでいると車道越しにひったくり現場を目撃。一心不乱に走り出した神崎は、ひったくりをしていた山本(河野宏紀)に声をかけ、100万円を渡す代わりにある場所へ送ってほしいと依頼する。山本は不信に思いつつも渋々承諾し、二人の奇妙なドライブが始まった。気まずく重い空気が漂う中、孤独な⼆⼈が共に過ごす歪な時間。この旅路の行きつく先は―。
せかいのおきく
2023年4月28日(金)より、ロードショー
脚本・監督:阪本順治
出演:黒木華、寛一郎、池松壮亮、眞木蔵人、佐藤浩市、石橋蓮司、
©2023 FANTASIA
〈STORY〉
22歳のおきくは、武家育ちでありながら今は貧乏長屋で父と二人暮らし。毎朝、便所の肥やしを汲んで狭い路地を駆ける中次のことをずっと知っている。ある時、喉を切られて声を失ったおきくは、それでも子供に文字を教える決意をする。雪の降りそうな寒い朝。やっとの思いで中次の家にたどり着いたおきくは、身振り手振りで、精一杯に気持ちを伝えるのだった。
江戸末期、東京の片隅。おきくや長屋の住人たちは、貧しいながらも生き生きと日々の暮らしを営む。そんな彼らの糞尿を売り買いする中次と矢亮もまた、くさい汚いと罵られながら、いつか読み書きを覚えて世の中を変えてみたいと、希望を捨てない。お金もモノもないけれど、人と繋がることをおそれずに、前を向いて生きていく。そう、この「せかい」には果てなどないのだー。