秋谷百音がまとう、2023春夏ウィメンズトレンド
トレンドキーワードをもとに、今季のムードを反映した4つのスタイルを、俳優・秋谷百音が身にまとった。
解説・監修はスタイリストの石田一平。
CUT OUT – カットアウト
KNIT POLO ¥44,000・PANTS ¥51,700・LEG WARMERS REFERENCE PRODUCT・SHOES ¥132,000 REFERENCE PRICE (BASE MARK|M 03-6721-0406), OTHERS STYLIST’S OWN.
ここ数年で最大のトレンドといえる、2000年代初頭のファッションリバイバル「Y2Kスタイル」をアップデート。2023春夏シーズンで多く見られたカットアウトアイテムとブルーのアイテムを取り入れて新鮮なコーディネートに。今季はデザイナーズブランドのエッジのきいたアイテムを、カジュアルに着こなすのがトレンドになりそう。
VEST×PURPLE – ベスト×パープル
VEST ¥88,000 (soduk CUSTOMER SUPPORT customer@soduk.com), T-SHIRT ¥11,000・TIE ¥13,200 (LITTLEBIG 03-6427-6875), SHOES ¥61,600 (NEEDLES|NEPENTHES WOMAN TOKYO 03-5962-7721), OTHERS STYLIST’S OWN.
近年注目を集めるベストにTシャツを合わせてカジュアルダウンしながら、ネクタイ、パンツ、シューズをトレンドのパープルで揃えてメリハリと統一感のあるスタイルに。メンズライクなアイテムを取り入れつつも、女性らしさは崩さず着こなしたい。
soduk(スドーク)のテーラードベストはかっちり着こなすもよし、カジュアルに着こなすもよし。この春夏のコーディネートの主役になりそうな一品。
GRUNGE – グランジ
CARDIGAN ¥63,800・SHIRT ¥50,600・T-SHIRT ¥20,900・PANTS ¥66,000・SHOES ¥176,000 (doublet|ENKEL 03-6812-9897)
グランジスタイルといえば、誰もが思い浮かべるのはカート・コバーンだろう。1990年代初頭より30年以上にわたってファッションアイコンとして崇められているが、そもそも何着もレイヤードする彼のスタイルは冬服を買うお金が無かったからという逸話もある。
カートのようにボロボロの服を重ねて着るグランジスタイルは女性にはハードルが高く、これまでは男性とカルチャー好きの女性のためのファッションというイメージだったが、今シーズンはY2Kブームの影響もありコレクションで多くみられた。
特にdoublet(ダブレット)の大胆にクラッシュ加工を入れたアイテムは、逆に女性らしさを引き立たせてくれる。さらなる個性とトレンド感を演出する、オーバーサイズもポイントに。
ALL WHITE × TECH – オールホワイト×テック
JACKET ¥52,800・PANTS ¥35,200・CAP ¥20,900 (MASU|SOHKI 03-6419-7028), SHOES REFERENCE PRODUCT (RequaL≡|ESTEEM PRESS 03-5428-0928)
2023春夏のランウェイでも多くみられたオールホワイトルック。これまでも数年に一度はトレンド入りしているが、M A S U(エムエーエスユー)のホワイトセットアップはテックウェアのブームも取り入れて今までにないスタイルに。
難易度の高いアイテムだが、カジュアルなキャップと合わせてラフに着こなしたい。
Interview with Mone Akitani
俳優・秋谷百音インタビュー
― 今回は4つのスタイルを着ていただきましたが、どれが一番気に入りましたか?
グランジ風のコーディネートです。ラフだけど、キメるところはキメている感じがすごく好みで。着ていてテンションが上がる服でした。
― 普段のお買い物は店舗?それともWEBで?
コロナ禍が落ち着いてきたこともあって、最近はお店に行くことが多いですね。
― 行きつけのショップはありますか?
昨年閉店してしまったのですが、原宿にあったPUNKCAKE(パンクケイク)にはよく行っていました。ちょっとポップで、遊び心のある服が揃っていて。
― 着ていると元気になりそうな。
気分が上がる服が多かったです。
― 好きなブランドはなんでしょう?
服ではないのですがスニーカーがすごく好きで、grounds(グラウンズ)とか。
― ハイテクスニーカーが好きなんですね。
持っているスニーカーを思い返すと、たしかにハイテク寄りのものが多いです。
― ファッションのマイルールってなにかありますか?
自分が気に入らない服は着ないということでしょうか。今日の格好はピンとこないなと思ってしまうと、モヤモヤして家を出られない。無理やり出かけても、「どこかで服買おうかな」って思っちゃいます。
― よっぽどですね(笑)。着こなしで気をつけていることは?
自分のスタイルに合った服を着て良い意味で力が抜けている人に憧れるので、私もそうなりたいなって思います。私は身長が低いので、サイズ感や見え方は結構気にしているかもしれません。
― 身長が低くて服が似合いにくいと悩んでいる子は多いと思うんですけど、なにかアドバイスをいただけますか?
身長の低い人がゆるっとした服を着るときは、髪をアップにしたり、ミニスカートにしたり、どこかに締まるところがあったほうが素敵だと思います。
― 身体の細いところを出す。
そうですね。三首っていいますよね。手首、足首、首とか。
― 普段のファッションのテイストは?
バラバラです。ロマンチックな格好をするときもあれば、カジュアルで緩い格好のときもあって。行く場所で変えています。
― この春、チャレンジしてみたいスタイルがあれば教えてください。
今年の春は特にロマンチックな系統を着たいなと思って、もう予約したり買ったりしています。
― ちなみにどんなアイテムを買われたんですか?
レースの襟がついたブラウスや、いろんな柄のソックスを何本も買いました。早く暖かくなってほしいです!
― ここからは俳優業についてお聞かせください。現在ABEMAで独占配信中のドラマ「今夜、わたしはカラダで恋をする。Season2」の第4話『初めては、君がいい』では、ヒロイン・工藤渚を演じられています。事前の知識なく拝見したのですが、なかなか刺激的な作品でした。
そうですよね。そうなんですよ(笑)。
― ご覧になった方から反響は届きましたか?
やっぱり、びっくりしたっていう感想が多くて。私はこの作品が初めてのベッドシーンだったので。あとは、渚のような気持ちへの共感の声もたくさんいただきました。
― 秋谷さん自身は、渚の行動を理解できますか?
どうでしょう。初めてのわりには、ちょっと積極的だなと思います(笑)。
― ですよね。
グイグイ行く子だなと。でも、自分のことを大切に見てくれている人は近くにいるんだなって、私も渚を通して学びました。
― 渚を演じるうえで軸にしたことはなんですか?
渚の自己肯定感の高さです。知らないからこそグイグイ行けるんですよね。自分がやりたいと思ったことは迷いなくちゃんとできる女の子だから、変にこねくり回さず、まっすぐに演じることを大切にしました。
― 確かに、渚のピュアな部分のおかげで、楽しく観られる作品に仕上がっていました。秋谷さん自身は、うまく恋愛するために必要な要素ってどういうことだと思いますか?
自信とか余裕とかじゃないでしょうか。それがないと、連絡しすぎたり、卑屈になったりしちゃうのかなと思うので。
― でも、わかっちゃいるけど、どうしても不安になる。
だから、恋愛は難しいんですよね。あとは、「ごめん」と言えること。素直さは大事だと思いますね。
― そして4月に公開される映画『ヒットマン・ロイヤー』にも、ヒロイン役で出演されます。
スピード感があり、新鮮な驚きがたくさんある作品です。アクションはもちろん、ひとりひとりのキャラクターがすごく魅力的で。それぞれに関係性があって、知らないところでつながっていたり。そういうところにも注目して、一緒に事件を解決するような気持ちで観ていただけたらうれしいです。
― 秋谷さんの役どころは?
私は主人公の弁護士の事務所に勤めるパラリーガルという、弁護士をサポートする役です。
― 本作は舞台で活躍する俳優が多いようですが、舞台で磨かれたアクションは見応えがありそうです。
そうですね。私も以前アクションのある舞台に立たせていただいたんですけど、すごく難しくて。だから今回はよりリスペクトを持ってご一緒させていただきました。
― ちなみにプロフィールによると、秋谷さんは漫画やアニメがお好きだそうですね。最近おすすめの作品を教えてもらって良いですか?
もう完結しているんですけど、『センコウガール』っていう漫画。学園ミステリーみたいで、サスペンス的な要素もあってすごくおもしろいです。
― 完結している作品のおすすめはうれしいです。読んでみます。では、人生のバイブル的な作品といえば?
迷いますけど、『Free!』っていう作品が私のアニメ人生のべースかなって思います。私の好きなタイプ、推しキャラになるビジュアルや性格などが形成されたのがそのアニメでした。
― 池袋の乙女ロードに行ったりも?
もちろん。春にはJガーデンという同人誌の即売会のようなイベントがあったり。コミケも含めて結構行きますよ。
― 本格的というか、ちゃんとしているというか。
しっかりお金を落としています(笑)。
― では最後に、俳優として大切にしてることを教えてください。
自分が演じる役に対して、一番の理解者であり、一番のオタクでいることです。私がもともとオタク気質だからこそ、その役の「ここがかわいい」「ここがいじらしい」「ここはちょっとだめだけど、それもまた個性」と思えるようなポイントを見つけるようにしています。
― おもしろいですね。得意技を活かしていて。今23歳ですが、これから目指す俳優像はありますか?
今まで経験してきたことが、ちゃんと自分の肉体に染み込んでいる人でありたくて。役者としても、学んできたことや、演じてきた役でいたことを忘れないで、でも毎回新鮮な気持ちで取り組めるようになりたいとずっと思っています。
だからこれからも学び続けられる役者でいたいですし、作品を観てくれた人に明日を生きる原動力のようなものを提供できるようになりたいです。頑張ります。
Profile _ 秋谷百音(あきたに・もね)
1999年11月27日生まれ、神奈川県出身。2021年、映画『ベイビーわるきゅーれ』に出演し注目を集める。2022年はドラマ『恋に無駄口』(ABCテレビ)、『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』(日本テレビ)、映画『鍵』(井上博貴監督)などに出演。2023年は映画『ヒットマンロイヤー』(大野大輔監督)、ドラマ『今夜、わたしはカラダで恋をする。Season2』(ABEMA/第4話主演)、 『なにわの晩さん』(ABCテレビ/第3話メインゲスト)をはじめ、複数の映像作品への出演を予定している。
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Information
ドラマ「今夜、わたしはカラダで恋をする。Season2」
ABEMAで独占配信中
視聴はこちら
映画『ヒットマン・ロイヤー』
2023年4月21日(金)より、シネマート新宿ほか限定公開
出演:荒木宏文、陳内将、秋谷百音、高橋健介、北川尚弥、伊能昌幸、渡邊翔、才川コージ、忍足洸武
監督:大野大輔
脚本:大野大輔、久保和明
©「ヒットマン・ロイヤー」製作委員会
- Photograph : Rakuto Makino
- Styling : Ippei Ishida
- Hair : Tenju
- Make up : Kana Ohira
- Realization & Text : Yusuke Takayama(QUI)
- Edit : Yukako Musha(QUI)/ Miwa Sato(QUI)