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s**t kingzインタビュー【前編】メンバー4人の凄さとは? 日本が誇るダンスグループの素顔

Sep 13, 2022
世界が注目する4人組ダンスパフォーマンスグループ「s**t kingz(シットキングス)」。結成15周年を迎えた彼らへのロングインタビューを前後編でお届け。
前編では一風変わったメンバー紹介で、4人それぞれの素顔が明らかに。

s**t kingzインタビュー【前編】メンバー4人の凄さとは? 日本が誇るダンスグループの素顔

Sep 13, 2022 - MUSIC
世界が注目する4人組ダンスパフォーマンスグループ「s**t kingz(シットキングス)」。結成15周年を迎えた彼らへのロングインタビューを前後編でお届け。
前編では一風変わったメンバー紹介で、4人それぞれの素顔が明らかに。

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s**t kingzインタビュー【後編】ダンサーとして最も大切なことは? 4人が挑むダンスの先にあるクリエーション
Sep 14, 2022

Oguriは情熱家

― まずs**t kingzがどんな4人組なのかお聞きしたいんですが、ちょっと趣向を変えて、それぞれのメンバーのことを他の3人から紹介していただいてもよろしいでしょうか。

shoji:はい、じゃあOguriから。Oguriは情熱家ですね。とにかく熱い男で、いろんなところに興味を持ってすぐに飛び込む男です。

kazuki:ミュージカルに出演したり、タップダンスを踊れるようになったり。

shoji:芝居がしたいといって、いろんなワークショップに参加したり。s**t kingzで一番最初に役者の仕事をしたのもOguriでしたね。

― 切込み隊長的な立ち位置なんですね。

shoji:「休みがほしい」と言ってたはずなのに、と思ったら、いざ休みになると夜にはスタジオで踊ってる動画がインスタグラムに投稿されてるんですよ。休んでないじゃんっていう。そのぐらい日々ずっと踊ってる人ですね。

kazuki:4人の中で一番ダンスがうまくなりたいって思ってそうだし、実際に行動してますよね。

― 逆に、Oguriさんにちょっと直してほしいところはありますか?

shoji:熱しやすく冷めやすいというか。昨日まで情熱的に推してた意見でも、人になにか言われたら急に変わっていることはよくあります。

kazuki:影響されやすい。

shoji:それが良い方向に働くときもあるので、おもしろいなと思って見ています。

 

shojiはタフで頼りになる

― では次はリーダーのshojiさん。

kazuki:ついていけないぐらいタフ。すべてをshoji君のスケジュール感に合わせてたら死んじゃうと思います。そんなに頑張れないよって思うことも平気でできちゃうんです。

Oguri:そして人のために平気で自分を犠牲にできる。

kazuki:shoji君がやらなくていいことも「俺やるわ」って言ってくれることがすごく多いですね。

― 兄貴肌というか。

shoji:みんなからはお母さんって言われてるんですけど(笑)。

NOPPO:それこそ僕がダウンしたときに、「なんか買ってこようか」とか、すぐ連絡くれるんですよ。

― うわ、やさしい。

Oguri:いざというときにすごく頼りになる人ではありますよね。だれかがピンチのときに一目散に助けに来てくれるのはたぶんshoji君。

NOPPO:一番頼りになるけど、一番バカにもできる存在なのが、なんか良いですよね(笑)。

shoji:僕が一番年上なんですけど(笑)。

― ここまでの話を聞いてると、shojiさんって頼れる男で完璧なんですけど。

Oguri:あ、そう聞こえちゃったとしたら違います。

kazuki:全然完璧ではない。

― 馬力があって、やさしくて。

Oguri:もうその2点だけ。

一同:(笑)。

Oguri:だからこそすごく不器用ですね。

kazuki:すぐムキになる。プライドがたぶんベジータぐらい高くて、自分の意見が通らないことにすごくストレスを感じるタイプ。

Oguri:負けず嫌いなんだよね。ぶら下がりガマン対決とか、絶対勝てる気しないもん。

kazuki: 3センチぐらい腕の関節が伸びちゃっても、絶対にぶら下がり続ける。

Oguri:持久走もめっちゃ強いよね。

shoji:短距離は弱いんですよ。才能に頼らなきゃいけないものって勝てないじゃないですか。でもガマンすれば良いものってガマンするだけなので。

Oguri:根性論(笑)。

NOPPO:shoji君、アメリカで自分の奥歯抜いてるんですよ。

― えー!

shoji:歯が痛くなっちゃって、自分で抜こうと思って、パキッて。血だらけになって、みんなドン引きだったんですけど。そういうガマンすればなんとかなるみたいなところに関しては大丈夫。

kazuki:普通、痛いのガマンして抜かないんじゃない。そこの選択がわけわからん。

shoji:そうなんですよね……変わり者だっていう自覚はあります。

 

NOPPOは天才

― 3人目は、NOPPOさんお願いします。

shoji:NOPPOは、日本語がおかしいですね。

Oguri:つい最近も最強布陣を、最強粉塵と言っていて。最強の粉ってなんだよって(笑)。

kazuki:抜けてるんですよね、基本的に。さっきも別のインタビューで、噛まないようにしてるっていう説明をめちゃくちゃ噛んでた(笑)。

shoji:あとはめちゃくちゃやさしいと思います。

kazuki:普通だったら怒りそうなことでも怒らないです。それですごくピュアで、どんなに偉い人でも、どんなに後輩でも、誰に対しても平等に接する。

Oguri:あとあんまり自分から自分の話をしないよね。

kazuki:確かに。

Oguri:天才気質の人は、そうだっていう俺のデータがあって。

shoji:ああ、たぶん4人の中で一番天才だと思います。なんでもできるんですよ。絵を描く、ダンスをする、スポーツをする、そういう才能が必要なものは全部。

Oguri:格ゲーとかもやたら強いんですよ。スマブラとか。

kazuki:NOPPOになにで勝てるかなって考えたらあんまり思い浮かばないです。

shoji:ただ国語とか、今世界でなにが起こってるかとか、一般常識はまったくないと思います。

NOPPO:「石橋を叩いて渡る」の意味もわかんなかったんですよ。木の棒を持って、柵みたいになった橋の手すりをカンカンカンカンって小学生がやるじゃないですか、その状況だと思ってて。

一同:(笑)。

kazuki:それにどういう意味があるんだよ(笑)!

shoji:でもNOPPOは本当に天才で、ずば抜けたおもしろいアイデアを持ってきます。

kazuki:イメージしたものを形にするっていうのは、絵でも、ダンスでも、なんでも上手なんですよね。そこに対するセンスっていうのは天才な部分が大きい。ただ絵はまっすぐ書けるくせに、字はまっすぐ書けないんですよね。

― あとはNOPPOさんって、名前がノッポなんですけど、メンバーの中では一番長身ですよね。

NOPPO:はい、そうですね。86あります。

kazuki:いつも100を端折って「86」って言うんですよ。100なんか当たり前みたいな。

NOPPO:めっちゃ噛みついてくるじゃん(笑)。

shoji:でもコロナ禍の自粛期間を経て、どこかで身長測ったときに1センチ伸びて187センチになってたんで、もしかしたら今でもノッポになり続けてるかも。

 

kazukiはクリエイティブ特化型

― 最後はkazukiさん。

shoji:kazukiは才能の人。なにをやらせても器用なんです。ことエンタメにおいてはすごく説得力がある。振付の能力が高いのはもちろん、映像や舞台演出のことに関しても、言葉の後ろにデータがあって、絵が見えている感じがする。曖昧なものをすごい嫌うんですよね。「それ本当におもしろいの?」みたいな。

kazuki:そんな言い方しないよ(笑)。

shoji:一緒に韓国のEXO(エクソ)っていうアーティストのライブの演出をやったときも、スタッフやアーティストにkazukiが説明した瞬間にみんなの安心感が見えるというか。クリエイティブなものに対する才能もあるし、そこに対する説得力も持っている、超クリエイティブ特化型人間というイメージがあります。

Oguri:しかも行動に移すのがめちゃくちゃ早いんですよね。悩んでる時間がもったいないって。

shoji:で、積み重ねた信頼を寝坊で崩すっていう(笑)。

kazuki:まだ「直してほしいところは?」って聞かれてないけど……。

shoji:ごめん、先に出ちゃった(笑)。

kazuki:本当に起きられないんですよね。

― なにか理由があるんですか?

kazuki:脳みそをたくさん使ってる代償ですかね。

一同:(笑)。

kazuki:反省はしているんです。でも朝10時入りっていうのが本当に無理で、今日みたいな朝6時入りはいけるんですよ。

shoji:だから、今後kazukiは毎朝6時入りで(笑)。

kazuki:今後は気をつけます!

― kazukiさんはセンスがあって、さらにそれを言語化する能力もあるから、大規模ライブも多く手がけられています。kazukiさんの決断のスピード感って、クリエイティブの現場ではすごく重要ですよね。

kazuki:僕、せっかちなんですよね。例えば高い洋服で、レザージャケットが欲しいと思っても、世界中のレザージャケットを調べ尽くしたくはないんですよ。「これいいじゃん」って思える1着を早く見つけたい。知れば知るほど迷っちゃって、わけわかんなくなっちゃうのが嫌だから、振付も「かっこいいじゃん」って思ったらもう決定。

shoji:センスがある人で良かったですよね(笑)。4人で同時に作り始めても、誰よりも思いつくの早いもん。

― kazukiさん、女性の買い物には付き合えるんですか?

kazuki:無理です。

― ですよね(笑)。

kazuki:もちろん妻の買い物に付き合うことはありますけど、できれば「何時にどこ集合」のほうがお互い良いなと(笑)。

 

 

Profile _ s**t kingz(シットキングス)
結成15周年を迎えるダンスパフォーマンスグループ。アメリカ最大のダンスコンテスト「Body Rock」で2010・2011 年と連続優勝。世界各国からオファーが殺到し、これまで 25か国以上を訪問。三浦大知、BLACKPINK、東方神起など国内外のアーティスト350曲以上の振付を手がけ、常にエンターテインメントシーンの最先端で活躍しつづけている。また、2021年1月27日には、ダンサーとして新たな試みとして、見る映像アルバム「FLYING FIRST PENGUIN」を発売し、歌唱しないダンサーアーティストとしてテレビ朝日「ミュージックステーション」やTBS「CDTV」などの音楽番組に単独出演し、ダンス界のパイオニアとして、SNS のトレンド入りを果たすなどの注目を浴びた。
およそ4年ぶりの開催となる舞台『HELLO ROOMIES!!!』が今年9月東京・新国立劇場での開催を皮切りに、大阪、名古屋の3都市で開催。全国2万人を動員予定。さらに、8月28日に東京凱旋公演・新国立劇場を行うことを発表した。
8月15日に配信リリースされた舞台のテーマソング『TRASH TALK feat. Novel Core』は、s**t kingz プロデュースのもと、4人組ガールズバンドCHAIの代表曲「N.E.O.」をサンプリングし、歌詞提供と歌唱は、ラッパー/ソングライターのNovel Core(ノベル コア)が担当、トラックプロデュースは熊井吾郎が手掛けた。


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s**t kingzインタビュー【後編】ダンサーとして最も大切なことは? 4人が挑むダンスの先にあるクリエーション
Sep 14, 2022

 


 

Information

超踊る喜劇。s**t kingz 結成15周年舞台公演「HELLO ROOMIES!!!」

【東京公演】
2022年9月14日(水)~9月19日(月・祝)
会場:新国立劇場 中劇場

【大阪公演】
2022年11月10日(木)~11月13日(日)
会場:森ノ宮ピロティホール

【愛知公演】
2022年11月18日(金)~11月20日(日)
会場:日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

【東京凱旋公演】
2022年11月29日(火)~12月1日(木)
会場:新国立劇場 中劇場

舞台「HELLO ROOMIES!!!」特設サイト

  • Photography : Yohei Ohno
  • Styling : Kentaro Okamoto
  • Hair&Make-up : Noritake
  • Art Director : Kazuaki Hayashi(QUI / STUDIO UNI)
  • Text&Edit : Yusuke Takayama(QUI / STUDIO UNI)

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