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宮世琉弥 – 役者という喜び

Oct 3, 2022 - FEATURE
多くの話題作への出演が相次ぐ俳優・宮世琉弥。最新の出演作となるドラマ『闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん』は、あの『闇金ウシジマくん』シリーズ6年ぶりの新作とあって、放映前から話題を集めている。シリーズ初参戦ながら重要な役柄を演じる宮世に、作品への思いや役者としての心構えについて聞いた。

硲の純粋さが作品にとって大きな存在

― ドラマ「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」では、高橋メアリージュンさん演じる犀原茜が率いる闇金・ライノーローンの新メンバーという重要なポジションでの参加となりました。宮世さんのお母さんは作品の大ファンだったそうですね。

はい。母も父も大好きな作品だったので、出演が決まったときはすごい喜んでくれました。

― それは親孝行になりましたね。ご自身は出演をどのように受け止めましたか?

昔から知っていた『闇金ウシジマくん』に、まさか俳優として自分が出演できるなんてびっくりしました。これまで作り上げられてきたウシジマくんの世界観に新しく入ることに大きなプレッシャーを感じていたんですけど、みなさんアットホームで、僕も昔からウシジマくんに出ているような雰囲気で受け入れてくださいました。

― ライノーローンの高橋メアリージュンさん、マキタスポーツさん、宮世さんのチーム感というか、デコボコ感がすごくハマってておもしろかったです。

実際、本当にすごく仲良いんです。

― そうなんですか。カメラが回っていないときもしゃべったり?

ずっとしゃべってますし、コロナが落ち着いたらマキタさんの家でみんなでタコパしようって約束もしています。

― いいですね(笑)。ウシジマくんワールドは曲者ぞろいなんですけど、好きなキャラクターはいますか?

豚塚(石塚ミノル)が大好きです。今回、豚塚のすごいおもろいシーンがあるんですよ。現場もみんな大爆笑で。本当におもしろいので楽しみにしていてほしいです。

― 本作で宮世さんが演じた硲悠斗は、役者志望ながら闇金で働き、徐々に裏社会に染まっていきます。彼をどんな人間だと捉えましたか?

硲は本当に純粋な子で、映画の『闇金ウシジマくん Part2』で菅田将暉さんが演じたマサルとはまた違って、なんの悪意もなく闇金の世界にいるんです。ライノーローンの2人にとって硲は出会ったことのないタイプの人で、彼の純粋さがこの作品にとって大きな存在になっているんじゃないかなと思います。硲も硲で状況に流されていって、何がダメなのかという判断も鈍ってくるんですけど、本当はすごく良い人なんです。

― それは伝わってきました。

友だちにいたら嬉しいタイプというか。ドラマ内での箸休めになれたら良いなっていう思いで演じていました。

― 硲は役者志望で、人を欺くために役者の力を使うことが多々ありますが、宮世さんもご自身の役者としての力が日常生活で役立つことはありますか?

先日、僕が出ていた『村井の恋』というドラマを身内に観せたら泣いてくれて、それを隣で見ていてこれ以上に嬉しい仕事はないなと思えました。作品を観て感動してくれる人に出会ったときにもっと頑張ろうという気持ちになります。

― 注目してほしいシーンはどこですか?

逆に観ていただいて印象に残ったシーンってありますか?すごく聞いてみたいです。

― そうですね……冒頭、宮世さんが出てくる喧嘩のシーンでちょっとお芝居に違和感を感じたんですけど、物語が少し進んで「そういうことか」と腑に落ちて。最初からギュッと掴まれました。あとは30分ドラマなのもあって、全体的にテンポが良いですよね。

30分だから全部のシーンが濃厚で、それが15話あって。短めの期間で撮りきるハードなスケジュールで、クランクアップ後に山口(雅俊)監督とお話ししたときに「大変だったね」と。そんな中でも、さっきおっしゃっていただいた冒頭のシーンのような演技の微妙な差も大切にして、細かいところまで突き詰められたなと感じています。

― とくに大変だったことはありますか?

山口監督が現場でのセリフ変更がすごく多い方で、シーンがまるまる変わっちゃうときもあったので、そこは大変でした。でも僕は、それがすごい楽しかったです。

― 宮世さんは現場に入る前にしっかり用意していくタイプですか?

事前の用意は最低限で、あとは監督やプロデューサーさんと話し合いながら役を作っていきます。最初から固めていくことはないです。

― だから現場で一緒に考えて作り上げるやり方が性に合ってたんですね。本作を経験して得たものはありますか?

お芝居って大先輩の方々の背中を見せてもらって覚えていくしかないと思っていて。だから、言葉ではうまく表せないんですけど。

 

 

ファッションは自分を表現できるもの

― 宮世さんは今18歳ですけど、18歳といったらローンも組めるようになりましたね。借金してでもお金が欲しいときはないですか?

今のところはないですけど、クレジットカードは作りました。ちゃんと上限は決めて使っています。

― 高い買い物はしないんですか?

たまにします。服とか、アクセサリーとか。

― 宮世さんのInstagramも拝見してたんですが、かなりのファッション好きですよね?

大好きです。

― ファッションのどういうところに魅力を感じますか?

服は自分を表現できるもののひとつで、その人柄が出るっていうじゃないですか。だから人の服を見るのも好きだし、ビビッとくる服や探してた服と出会えたときの興奮もすごい好きで。この業界にいるからには服についてちゃんと知っておきたくて、服の歴史を調べるようになったことがファッションに興味を持つ入り口でした。

― それは何歳ぐらい?

中学3年生です。それから調べまくって、流行りに乗っちゃう時期や、絶対に着ないのに買っちゃう時期もあったんですけど、今は一生着られる服、自分に似合う服を買っています。自分の形ができて、まわりに流されないようになりました。

― どういった服装が好きですか?

いろんな服装をするんですけど、だいたい古着2割、ブランド8割で固めてます。好きなブランドは、アンダーカバー(UNDERCOVER)、ギャルソン(COMME des GARÇONS)、マルジェラ(Maison Margiela)。あとは今日も着てきたんですが、村上淳さんがやってらっしゃるシャンティ(SHANTii)。スコロクト(SKOLOCT)やベドウィン(BEDWIN & THE HEARTBREAKERS)とかも好きです。でもブランドで選ぶことはなくて、アイテムで選ぶようにしてます。

― その感覚は大事ですね。

だからシーズンによっては、全然買わないこともありますね。

― 本作でも硲は衣装がバラエティに富んでいて、そこも楽しめました。

硲は普段はダボダボした楽な服装が多いですが、潜入するときにはその場所に合わせた服をちゃんと着ていて。

― 服を着るとスイッチが入りますか?

入ります。お芝居でも服は大事です。服はその人物の印象が出るところだと思うので。

 

 

どれだけ難しい役どころでも選ばずやっていきたい

― 宮世さんのキャリアについてもお聞きしたいんですけど、そもそも役者になるきっかけはなんだったんですか?

小さいころからドラマや映画が大好きで、役者さんってかっこいいなって。それが根元にあったので、今この仕事をやってるんじゃないかなと思います。

― 事務所にはどうやって入ったんですか?

スカウトでした。地方にいて、本当に運が良かったです。

― 宮城県出身ですよね。スカウトはどうやって?

ショッピングモールを歩いていたら知らない方に話しかけられて。

― 絶対ついて行っちゃダメですよね(笑)。

ちゃんとお話を聞かないと絶対ついて行っちゃダメです(笑)。

― では最後に、今後のビジョンがあればお聞かせください。

いろんな役をしていきたいなと思います。どれだけ難しい役どころであっても、どれだけ過激なものであっても、チャレンジしていきたいです。

― 具体的にやってみたい役はありますか?

もう実現している中でやりたかった役はあります。大沢たかおさんがやっていらっしゃる『キングダム』の王騎。いつか戦国時代の作品に出てみたいです。

― 王騎は残念でしたが、歴史ものや武将系ならいろいろありそうです。

劉備玄徳やりたいです!がんばります!

 

 

Profile _ 宮世琉弥(みやせ・りゅうび)
2004年1月22日生まれ、宮城県出身。2019年役者デビュー。TBS「恋する母たち」や「村井の恋」など数々の話題ドラマに出演し、今ネクストブレイク筆頭の若手俳優。10月18日火曜スタートのドラマ「君の花になる」(TBS系毎週夜10時)の放送が控えている。

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Information

宮世琉弥さん出演ドラマ
『闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん』

2022年9月20日(火)より、MBS/TBSドラマイズムにて放送スタート
(MBS:毎週火曜24:59~/TBS:毎週火曜25:28~)

出演:高橋メアリージュン、宮世琉弥、マキタスポーツ ほか
監督:山口雅俊、土岐洋介
脚本:山岡真介
原作:真鍋昌平「闇金ウシジマくん」、真鍋昌平 山崎童々「闇金ウシジマくん外伝 らーめん滑皮さん」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)

『闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん』公式サイト

Ⓒ2022 真鍋昌平・山崎童々・小学館/ドラマ「闇金サイハラさん」製作委員会・MBS

  • Photography : Madoka Shibazaki
  • Styling : Kentaro Okamoto
  • Hair&Make-up : Yohei Ishigetani
  • Text&Edit : Yusuke Takayama(QUI / STUDIO UNI)

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