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ART/DESIGN

盟友同士の鮮やかな交差点へ、「ケニー・シャーフ&キース・ヘリング:K!K!」が中村キース・ヘリング美術館で開催

Jun 1, 2026
中村キース・ヘリング美術館では、ケニー・シャーフとキース・ヘリングを紹介する展覧会「ケニー・シャーフ&キース・ヘリング:K!K!」が、2026年6月6日(土)から2027年5月16日(日)まで開催される。(PHOTO:ケニー・シャーフ《REDDY GUY》1986年/2021年、Courtesy of Nanzuka)

盟友同士の鮮やかな交差点へ、「ケニー・シャーフ&キース・ヘリング:K!K!」が中村キース・ヘリング美術館で開催

Jun 1, 2026 - ART/DESIGN
中村キース・ヘリング美術館では、ケニー・シャーフとキース・ヘリングを紹介する展覧会「ケニー・シャーフ&キース・ヘリング:K!K!」が、2026年6月6日(土)から2027年5月16日(日)まで開催される。(PHOTO:ケニー・シャーフ《REDDY GUY》1986年/2021年、Courtesy of Nanzuka)

本展は、1980年代ニューヨークのアートシーンを象徴するケニー・シャーフ(1958–)とキース・ヘリング(1958–1990)による、ヘリング没後初の二人展だ。シャーフ自身が展示構成に関わり、二人の関係性を軸に、これまで十分に紹介されてこなかった共同プロジェクトや相互の影響関係に光を当てる。

世界で唯一のヘリング専門美術館である中村キース・ヘリング美術館のコレクションを基盤に、作品に加えて写真やオリジナルグッズなどのアーカイブも展示。ヘリングの表現を、シャーフとの親密な関係性から見つめ直す内容となる。

 

同じ時代を駆け抜けた、二人の関係性

同じ1958年に生まれたシャーフとヘリングは、1978年にニューヨークへ移住し、スクール・オブ・ビジュアル・アーツで出会った。地下鉄、壁、ストリート、クラブカルチャーなど、アートが美術館やギャラリーの外へ広がっていった80年代の空気のなかで、二人は互いに刺激を与え合いながら、それぞれの表現を切り拓いていった。

会場は、(1)キース・ヘリング、(2)ケニー・シャーフとキース・ヘリング、(3)ケニー・シャーフの3つのセクションで構成される。シャーフのポップで宇宙的なイメージに満ちた作品と、ヘリングの明快なラインによる表現をあわせて紹介し、二人の同時代性や相互の影響関係に触れられる構成だ。

 

国内美術館で初、ケニー・シャーフの活動を体系的に紹介

本展は、日本国内の美術館で初めてシャーフの活動を体系的に紹介する機会でもある。80年代の作品に加え、当館のために制作される最新作を中心とした絵画・彫刻、近年のインスタレーションも展示され、約50年にわたるシャーフの表現の広がりを紹介する。

キース・ヘリング《フラワーズⅣ》1990年、中村キース・ヘリング美術館蔵

ケニー・シャーフ《JANGARU!》2023年、Courtesy of Nanzuka

キース・ヘリング《アクロバット》1986年、中村キース・ヘリング美術館蔵

主な出品作品には、ケニー・シャーフ《JANGURU!》(2023年)、《REDDY GUY》(1986年/2021年)、キース・ヘリング《フラワーズⅣ》(1990年)、《アクロバット》(1986年)などが並ぶ。

 

映画とインスタレーションから見る、創造的な友情

本展では、ドキュメンタリー『Restless - Keith Haring in Brazil』も本邦初上映される。ブラジル、バイーア州の漁村に遺されたヘリングの壁画や床画、その修復プロジェクトに関わるシャーフの姿を通して、二人の親密な関係性が映し出される。

『Restless - Keith Haring in Brazil』(2013年)からのスチール、Courtesy of Guto Barra

バイーア州(ブラジル)の壁画とキース・ヘリング, 1984年, Courtesy of Kenny Scharf

ヘリングは1983年のサンパウロ・ビエンナーレを機に初めてブラジルを訪れ、翌年シャーフに誘われてこの村を訪れて以降、たびたび足を運んだ。本作では、そうした滞在や協働の記憶から、ヘリングのパーソナルな側面にも触れられる。

 

Installation view: Kenny Scharf solo exhibition "I’m Baaack", Nanzuka Underground, Tokyo, 2023, Courtesy of Nanzuka

さらに、シャーフの代表的なインスタレーション作品《Cosmic Cavern》による没入的な空間も見どころのひとつだ。1980年代から現在に至るまで各地で発表されてきた同作は、ブラックライトに照らされたオブジェクトが空間を満たし、シャーフの視覚世界を立体的に体験できる作品となっている。

生命力に満ちたモチーフを通じて、大衆との対話を試み、社会へメッセージを発信してきた二人。友情、協働、ストリート、音楽が交差する本展では、ヘリングの知られざる横顔と、シャーフの尽きることのない創造性に触れられる。

 

プロフィール

Photo: Broza Photo

ケニー・シャーフ
1958年カリフォルニア州生まれ。1980年代ニューヨークのアートシーンを代表する存在であり、アメリカ現代美術を牽引してきたアーティストのひとり。キース・ヘリングやジャン゠ミシェル・バスキアと時を同じくしてダウンタウン・ニューヨークに現れ、アニメーション、SF、音楽の要素を取り入れながら、絵画、彫刻、映像、インスタレーション、パフォーマンスなど多岐にわたる手法で独自の視覚世界を展開してきた。1980年代以降は環境問題にも取り組み、エコロジーへの意識を促す作品を継続的に制作。鮮やかな色彩と有機的なフォルムを特徴とする作品は、ユーモアと批評性を併せ持つ。
Instagrma:@kennyscharf

 

Photo: Makoto Murata

キース・ヘリング
1958年ペンシルベニア州生まれ、1990年ニューヨークにて没。1980年代初頭、ニューヨークの地下鉄で黒い紙が貼られた広告板にチョークで描くプロジェクト「サブウェイドローイング」を始め、広く知られるようになった。1983年の初来日以降、展覧会の開催や、自身のショップの2号店として「ポップショップ東京」をオープンするなど、日本でも多岐にわたる活動を展開。1988年に「エイズ」と診断され、翌年にキース・ヘリング財団を設立。1990年にエイズによる合併症のため31歳で亡くなるまで、精力的に活動を続けた。

 

開催情報
ケニー・シャーフ&キース・ヘリング:K!K!
会期:2026年6月6日(土)ー 2027年5月16日(日)
会場:中村キース・ヘリング美術館
住所:〒408-0044 山梨県北杜市小淵沢町10249-7
開館時間:9:00-17:00(最終入館16:30)
休館日:毎週水曜日(祝日を除く)、12月31日、1月1日
※2026年12月30日は開館。詳細はウェブサイトのカレンダーを確認
観覧料:大人 1,500円、16歳以上の学生 800円、障がい者手帳をお持ちの方 600円、15歳以下 無料
※各種割引の適用には身分証明書の提示が必要
観覧券購入場所:美術館受付のみで販売
主催:中村キース・ヘリング美術館
後援:ケニー・シャーフ・スタジオ、キース・ヘリング財団、NANZUKA、一般財団法人草月会
お問い合わせ:https://www.nakamura-haring.com/contact
ウェブサイト:https://www.nakamura-haring.com
Instagram:@nakamurakeithharingcollection
X:@nakamura_haring

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