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ミラノ徒然日記 -Vol. 2 -|2024秋冬 ミラノ・ファッション・ウィーク

Apr 1, 2024
ロンドン・ファッション・ウィークが終わり、次に向かったのはミラノ。今回のミラノ・ファッション・ウィークでは、ラグジュアリーブランドのショーにも参加させていただきました。プレゼンテーションやショーの合間で訪れたカフェやレストランもおすすめなので、ぜひチェックしてみてください。そんなミラノ・ファッション・ウィーク期間中の現地情報を皆さんにお届けします。

ミラノ徒然日記 -Vol. 2 -|2024秋冬 ミラノ・ファッション・ウィーク

Apr 1, 2024 - FASHION
ロンドン・ファッション・ウィークが終わり、次に向かったのはミラノ。今回のミラノ・ファッション・ウィークでは、ラグジュアリーブランドのショーにも参加させていただきました。プレゼンテーションやショーの合間で訪れたカフェやレストランもおすすめなので、ぜひチェックしてみてください。そんなミラノ・ファッション・ウィーク期間中の現地情報を皆さんにお届けします。

今回、ロンドンの最終は郊外に滞在していた為、初めてLCY(ロンドンシティ空港)を利用しました!
都心から一番近い空港で、LCCは飛んでいないの小さな空港なのですがとても便利で今後はここを利用することになりそう・・・・。

滞在していた、オーピントンから最寄りの駅を利用し、約15分で空港に到着。
駅からも歩いてすぐカウンターの為本当に便利!
そしてミラノでもマルペンサではなく、ミラノ市内に一番近いリナーテ空港を利用しました。LCCは安いし素晴らしいのですが、やっぱり便利さや時間を考えると市内に近いに越したことはないですよね。

バスチケット売り場でミラノ中央駅までのチケットを購入し、乗り込みます。他の国と同様、ミラノでもバスが便利。片道7ユーロ。助かります。
夕方にミラノに入りチェックインを済ませて、早速ショーへと向かいます。

まずは、急遽開催が決まった、X JAPANのYOSHIKIさんのブランド<MAISON YOSHIKI PARIS(メゾンヨシキパリ)>
今回の24年秋冬のショーでデビューという事で、楽しみにしていました。
会場はミラノボッコーニ大学。会場内にはお馴染みのYOSHIKIさんのピアノが中央に配置されたランウェイがお出迎え。


YOSHIKIさんがピアノで生演奏を披露する中、37ものルックが展開。各国でも課題として掲げられていた持続の可能性やアップサイクルはもちろんのこと、ジェンダーレスかつYOSHIKIらしい堂々たるランウェイでした。
終演後にはカクテルパーティーも開催され、YOSHIKIさんのクリアのグランドピアノには沢山の人が写真を撮りに集まっていました。

明日から始まるミラノファッションウィークに備え早めに就寝。

翌朝、モーニングに必ず訪れるパン屋に足を運びました。
前回は宿泊したエリアが少し遠くてなかなか来れなかったので嬉しい。


ミラノ中央駅近辺にある「PAVE」はクロワッサンが美味しくて朝からたくさんの人で賑わっています。デザートも豊富でマリトッツォもとっても美味しいです。ぜひ訪れて欲しいお店の1つです。お目当てのクロワッサンをゲットし、今回初めて参加する<HOGAN(ホーガン)>のプレゼンテーションへ向かいます。



ナヴィリオ運河あたりのエリアにある本社ショールームにて行われます。
とっても広いショールーム内に多数並べられたブラウン管のテレビに今回のイメージ動画が流れる演出で、それを取り囲むように新作が多数展示されていました。

次に向かったのは、前回も素晴らしいプレゼンテーションをお見せいただいた<Sergio Rossi(セルジオロッシ)>。私自身、前回のプレゼンテーションに参加させていただいてから大ファンのブランドの1つ。

今回は本社ショールームにて開催。ジョッキーや競馬をイメージして配置された新商品たちは、前回同様見応えがありました。



三角のソールやテディベアのようなボアの生地を使ったテディシリーズなど新しい商品やスタイルが並びます。それぞれに宿る手仕事に今回も感動。



見れば見るほど、触れれば触れるほど素材へのこだわりとカットワークやディティールへのこだわりの素晴らしさにますます惹き込まれます。
そろそろ一足欲しいなー、なんて思いながら会場を後にしました。

徐々に日が暮れだしあたりが薄暗くなり始めたあたりにお伺いしたのは<Weekend MAX MARA(ウィークエンド マックスマーラ)>の新店舗オープニング。


西海岸を思わせるような可愛いらしいインビテーションのイメージ通りの店内とレイアウトに自然と気分が上がる空間でした。

そのあとは、ずっと訪れてみたかった本社兼アトリエのヴィラ・モーツァルトにて行われる<Serapian(セラピアン)>のカクテルパーティーに参加します。

会場にはたくさんのファッショニスタが詰めかけ、中に入るのも大変。

入って一番に発見したのはAMIAYAちゃん!今回は会場を音楽で盛り上げてくれていました!そしてここでたくさんの友人達と合流!嬉しすぎて駆け寄って喜びました。


今回のコレクションは、1555年に京都で創業した日本最古の着物ブランド<千總(ちそう)>とのコラボレーションを発表。会場では実際にデザインをされている様子や、職人による手作業も拝見できました。

日本の良さも感じられる空間で、リスペクトも感じました。その後、合流した友人たちとみんなでディナーへ行きこの日は終了。

翌日、とても光栄なことに今回ミラノで初めてメゾンのショーに参加させていただきます。
大好きなブランドの1つ<MAX MARA(マックスマーラ)>です。
本当に嬉しく、招待状を受け取った日からドキドキとワクワクが止まりませんでした。



会場は統一された、真っ白で広い空間。招待客の数も桁違いです。
座席を見つけ、ここでもまた嬉しさを噛み締めていました。

昨夜も一緒だった友人達もバッチリ決まってたのでキャッチ!
たくさんの著名人やインフルエンサーも来場されていました。



「THE INNER LIFE」と名付けられたこのコレクションは1910年代の日本に影響を受けた卵型のシルエットのコートから、ブランドのアイコンらしいコートも多数登場。今シーズンはネイビーやスモーキーなグレーと深みのある色合いが多い印象を受けました。

会場には、のんの姿も!普段の印象とは違うセクシーでエレガントな装いで魅了されました。

友人とたちと一度別れ、再度夜に合流しました。
魚介が食べたい!とのリクエストで訪れたのがコスパ最強の「PESCHERIE RIUNITE」こちらはミラノ市内に何店舗かあるお店なのですが、鮮度とコスパがとにかく抜群です。


今回も4人で訪れて、ワインも沢山いただき一人当たりなんと5000円ほど!
生のお魚も鮮度抜群なので、おすすめのお店の1つです。

滞在中にもう1つ、素晴らしい機会もいただきました。
イタリアンジュエリーの老舗<Buccellati(ブチェラッチ)>のミラノ市内の本社兼アトリエツアーに参加させていただき、その手仕事の伝統や、卓越した彫金技術、最高品質の素材、などブランドのこだわりを実際に目の前で見させていただきました。


技術ももちろんなのですが、そのアットホーム感とその繊細かつ工芸品のようなジュエリー達に惚れ惚れ。目がチカチカするほどの細かい作業も全て手で行われ、拡大鏡を使うのはダイヤやストーンをセットする時のみだそう。




たくさんの作り手の想いと、職人の技術で出来たジュエリーは、世代を超えてこれから多くの歴史を刻んでいくのだと思うと、短い時間でしたが<Buccellati>の世界にのめり込まれました。素晴らしい時間を体験させていただき、心から感謝です。


その後、今夜も友人達と合流しミラノ中央駅サイドのフードコートでアペロをいただきながらファッションウィークでのあれこれや最近の情報交換など、いろんな話に花が咲きました。コペンハーゲン、ベルリン、ロンドンと他の国では1人で友人とおしゃべりしたりできなかったので嬉しい時間でした。

ほんの少しだけ、ミラノのナイトライフにも繰り出してみました。
やっぱりファッションウィーク期間という事もありファッショニスタが沢山!日本の楽曲も流れたりしていました。

滞在期間中、なかなか時間が取れず急遽駆け込みで訪れたブレラ絵画館。
残念ながら週末だったという事もあり、予約でいっぱいで夕方まで入れず断念。
もし訪れる際に事前に予約することをお勧めします。

ですがせっかく訪れたので、空気感だけでもと思い、隣接するカフェでエスプレッソタイムです。
本を読んだり、執筆したりと自分の時間を過ごしました。

その後、飲めるマルゲリータとも言われているマルゲリータが有名なドゥオモ近くの隠れた名店「Gino Sorbillo」に友人とピザランチへ。


1人1枚で十分すぎる大きさですが、本当に飲める!美味しいです。
しかもコスパも良いですが、めちゃくちゃ並ぶので予約か、タイミングを見計らって回転と同時にいくことをお勧めします。
そして最後に<AVAVAV(アヴァヴァヴ)>のショーに参加します。



ミラノではほぼ毎日一緒だった「Una + Matcha」の2人。
いつも元気で疲れも吹き飛ばしてくれる2人と会場に向かいました。

SNSでバズっていたので、皆さんも知ってるかもしれませんが、会場内にはゴミが入ったバケツや白い手袋が置かれており、ランウェイ中にこのゴミを投げるという観客参加型の演出。



写真ではなかなか伝えづらいのですが、コレクションではブランドに対する批判やアンチコメントがスクリーンに映し出され、ブランドが持つ反骨精神を全面に表現。
凄く新しい演出でしたが、一部マナーの悪いゲストもいたので、演出との共存の難しさも感じたショーでした。

ミラノでのショーやプレゼンテーションの参加も終え、すぐさま空港へ向かいます。
今回は滞在期間も前回より短く、慌ただしい滞在日記になりましたが前回よりも徐々に参加できるブランドが増えてきたことに嬉しさを感じつつ、いよいよこの長いファッションウィークの最後パリへと向かいます。

  • text : Tetsu Charles Kawamoto

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