Rick Owens 2025 秋冬コレクション会場に駆けつけたリックラバーたちをキャッチ!
本記事では、発表されたコレクションについてのレポートとともに、フォトグラファー土屋航によるスナップをお届けする。
イタリアの小さな工業街に思いを馳せた<Rick Owens>2025秋冬コレクション
OWENSCORP
<Rick Owens>の2025秋冬コレクションのテーマは「CONCORDIANS」。
20年以上も間、クリエイティブチームとともにイタリアの小さな工業都市コンコルディアにある工場へ通い続けた日々が、クリエーションの源泉となった。
霧に包まれた会場には、デヴィッド・ボウイの『HEROES』が鳴り響き、年齢や体型も様々なモデルがキャットウォークを行った。
光の中にモデルが浮かびあがるような演出は、肩が誇張されたジャケットや、丈長に仕立てられたフレアパンツのシルエットを一層際立たせた。
コレクションアイテムには、卓越したクラフツマンシップが随所に散りばめられた。
今シーズンのアイコンとなったレザー製のチェーンメールブーツは、パリを拠点に活動しているデザイナー兼CGアーティストのVictor Clavelly(ヴィクター・クラヴェリー)とのコラボレーションで制作。ヘビーウェイトのグロッポーネの牛革をレーザーカットし、手作業で織り上げられた。
広島県福山市の工場で織られた14オンスのオーガニック日本製インディゴスラブデニムを使用したジーンズも登場。
世界のクラフツマンシップに敬意を表しながら、工業的で未来的なコレクションを完成させた。
OWENSCORP
会場に駆け付けたリックラバーたち
会場には、ブランドの関係者をはじめ、FKA twigsなど多くのゲストが駆け付けた。
また、会場外にも国内外からリックラバーたちが集まり、<Rick Owens>からインスピレーションを受けた自作の洋服をまとったり、アルミホイルをまとったり、思い思いのスタイルで新しいコレクションを祝福した。
顔を覆うようなパファージャケット、ホワイトフレームのサングラスがアクセントに。
大胆なスリットが特徴のドレスには、ショート丈のライダースをオン。大ぶりなネックレスが印象を一気に引き締めている。
ブラックのベールが目を惹くが、質感の違いで見せるレザーグローブがポイントに。
ウエットに作り込んだヘア、囲みアイメイク、ブラックネイルは、ブランドの世界観を表現するうえでの三種の神器。
スキンヘッドにスタンドカラージャケットは、背中でもキマるスタイル。
スノーゴーグルサイズのサングラスがインパクト大。
一際目を惹く近未来的なシルバールック。実はジャケットはくしゃくしゃにしたアルミホイルで制作されている。
ブランドに欠かせない存在。ファーストルックを歩いたデザイナー兼モデルのTyrone Dylanは、ウエストがシェイプされたボンバージャケットで登場。
同色でまとめたスタイルは、さらに同色のターバンを巻いて頭まわりをタイトに仕上げ、メリハリをプラス。
ジャケットのショルダーデザインに負けないヘアとジュエリーのバランス。束感を残したカーリーヘアでクールな違和感を演出。
ブラックスタイルには、ボリュームのある小物やシルバーアクセは必須。
歌手のFKA twigsは、ブランドのアーカイブのミニドレス、シアリングジャケットを着用。顔にはタトゥーのようなペイントを施し、ブランドの世界観を表現した。
モノトーンのスタイルでは、肌見せが良い抜け感に。
ブランド世界観を意識するなら、パンツの丈は地面に擦れるくらいのロング丈が◎。
ボリューミーなアウターには、大ぶりのサングラスがマスト。
髭と胸毛までもがスタイルに。グリーンのパンツが絶妙なアクセントになっている。
<Rick Owens>の2025秋冬コレクションの全容はこちらから。
- Street snap : Ko Tsuchiya
- Text : Yukako Musha(QUI)/ Tetsu Charles Kawamoto(QUI)