瀧本幹也、海と天体をめぐる大規模個展「瀧本幹也 LUNATION 朔望―海から天体を読む」
幼少期から天体観測に親しんだ瀧本は、宇宙と自分がひとつながりであるという感覚を育みながら、やがて関心を遠い星々から「惑星としての地球」へと移してきた。自然と宇宙、人間と都市、ミクロとマクロ、可視と不可視といった異なるスケールや捉えどころのないものへの関心を、写真家としての思考の基盤としている。

瀧本幹也 《MONGOLIAN TRIBE #58》 1997年 ゼラチン・シルバー・プリント 96.6×96.6cm © Mikiya TAKIMOTO / Courtesy of MT Gallery

瀧本幹也 《GRAIN OF LIGHT #02》 2014年 C-type print 92.3×74.2cm © Mikiya TAKIMOTO / Courtesy of MT Gallery

瀧本幹也 《SPACE #06》 2011年 C-type print 88×69.2cm © Mikiya TAKIMOTO / Courtesy of MT Gallery

瀧本幹也 《LUNAR TIDE #08》 2016年 C-type print 40.9×56.4cm © Mikiya TAKIMOTO / Courtesy of MT Gallery
これまでには、モンゴルの遊牧民を写した『MONGOLIAN TRIBE』(1997)、ケネディ宇宙センターのスペースシャトルと地球の営みを対比した『LAND SPACE』(2011)、多様な海面の表情を捉えた『GRAIN OF LIGHT』(2014)などを制作。コロナ禍を機に取り組んだ『LUMIÈRE』『PRIÈRE』(2020–2024)では、足元の草花や静寂に満ちた寺院など、より身近な存在へと視点を移した。

瀧本幹也 《SURFACE PULSE: CHIGASAKI #01》 2026年 C-type print 101.2×73.8cm © Mikiya TAKIMOTO / Courtesy of MT Gallery
本展では、海辺の街に位置する茅ヶ崎市美術館の特性を生かし、新月と満月がもたらす「朔望」を軸に構成する。「朔望」とは、月が太陽と同じ方向に位置して姿を消す「朔(新月)」と、太陽の反対側に位置して輝く「望(満月)」、そしてその満ち欠けの周期を指す。
会場では、本展のために茅ヶ崎で撮影された新作『LUNATION 朔望』を発表。満月の光が水面に映し出す光景をはじめ、海の表情と天体の運動、水面に注ぐ微かな光などを写真と映像で展開する。また、これまでの瀧本の作品も一堂に紹介される。
出展作品を収録した図録も制作され、フランス国立図書館 現代写真チーフ・キュレーターのエロイーズ・コネサと、東京都写真美術館 学芸員の伊藤貴弘による寄稿文を掲載する。
プロフィール
瀧本幹也
1974年生まれ、愛知県出身。写真家。1998年、瀧本幹也写真事務所を設立。広告写真をはじめ、エディトリアル、作品制作、コマーシャルフィルム、映画など幅広い分野の撮影を手がける。映画撮影では、是枝裕和監督作品『そして父になる』(2013)、『海街diary』(2015)、『三度目の殺人』(2017)などを担当。CANNES LIONS GOLD、ニューヨークADC GOLD、ロンドンD&AD YELLOW PENCIL、東京ADC賞、ACCグランプリ、CLIO AWARDS GOLDなど国内外で受賞。作品はメトロポリタン美術館、フランス国立図書館BnF、東京都写真美術館などに収蔵されている。
Instagram:@mikiya_takimoto
開催情報
瀧本幹也 LUNATION 朔望―海から天体を読む
会期:2026年9月2日(水)-11月8日(日)
会場:茅ヶ崎市美術館
住所:〒253-0053 神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-45
開館時間:10時-17時(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日(9月21日、10月12日は開館)、9月24日(木)、10月13日(火)
観覧料:一般1,200円(1,100円)/大学生1,000円(900円)/市内在住65歳以上600円(500円)
※高校生以下、障がい者およびその介護者は無料
※( )内は前売り券および20名以上の団体料金、前売り券は9月1日(火)まで販売(休館日除く)
主催:茅ヶ崎市美術館(指定管理者:公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団)
ウェブサイト:https://www.chigasaki-museum.jp
Instagram:@chigasakimuseum