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ニコラス・ウィンディング・レフンと小島秀夫、プラダ 青山店で展覧会「SATELLITES」が現在開催中

Jul 17, 2025
映画とゲーム、異なるメディアで活躍する二人のクリエイターが出会うとき、どのような世界が立ち上がるのか。プラダ 青山店では、映画監督ニコラス・ウィンディング・レフンとゲームクリエイター小島秀夫によるコラボレーション展「SATELLITES」が現在開催中。

ニコラス・ウィンディング・レフンと小島秀夫、プラダ 青山店で展覧会「SATELLITES」が現在開催中

Jul 17, 2025 - ART/DESIGN
映画とゲーム、異なるメディアで活躍する二人のクリエイターが出会うとき、どのような世界が立ち上がるのか。プラダ 青山店では、映画監督ニコラス・ウィンディング・レフンとゲームクリエイター小島秀夫によるコラボレーション展「SATELLITES」が現在開催中。

本展は、プラダ財団とクリエイティブスタジオ byNWRの支援により構想されたもので、会場となるプラダ 青山店5階は、ヘルツォーク&ド・ムーロン設計による建築の中で、架空のミッドセンチュリー風アパートメントへと変貌。過去の記憶と未来の予兆が交錯する、どこか懐かしくも異質な空間が立ち上がる。

“Satellites” by Nicolas Winding Refn with Hideo Kojima Prada Aoyama Tokyo 18.4 – 25.8.2025 Photo Yasuhiro Takagi Courtesy Prada

展示はまず、プラダ 青山店5階の空間にて、映像として登場する二人の対話を中心としたインスタレーションが展開される。映画とゲーム、それぞれ異なる軌道を巡ってきた二人の人工衛星が、本展を通じて交差する——その詩的な構造が、言葉と映像のインスタレーションとして立ち上がる。言語を越え、メディアの境界を曖昧にする試みの中で、「存在と不在」「物質と非物質」「アナログとデジタル」といったテーマが浮かび上がる。

“Satellites” by Nicolas Winding Refn with Hideo Kojima Prada Aoyama Tokyo 18.4 – 25.8.2025 Photo Yasuhiro Takagi Courtesy Prada

“Satellites” by Nicolas Winding Refn with Hideo Kojima Prada Aoyama Tokyo 18.4 – 25.8.2025 Photo Yasuhiro Takagi Courtesy Prada

続く展示では、会場近くの更衣室を舞台に、カセットプレーヤーと山積みのテープによるサウンド・インスタレーションが展開される。サウンドバイトや映画のサウンドトラックに加えて、二人の対話がさまざまな言語でAI翻訳され、織り交ぜられている。来場者は再生するテープを自ら選び、唯一無二の「対話」を構成していく。

“Satellites” by Nicolas Winding Refn with Hideo Kojima Prada Aoyama Tokyo 18.4 – 25.8.2025 Photo Yasuhiro Takagi Courtesy Prada

この展覧会は、二人が10年以上にわたって培ってきた思考のプロセスと創造的な関係から生まれたものであり、映画とゲームという異なる次元が、未来の共通領域へと接続していく可能性を示唆する実験でもある。

Nicolas Winding Refn and Hideo Kojima Photo Yuji Watanabe “Satellites” by Nicolas Winding Refn with Hideo Kojima Prada Aoyama Tokyo / 18.4 – 25.8.2025

【プロフィール】
ニコラス・ウィンディング・レフン
デンマーク・コペンハーゲン生まれ、ニューヨーク育ちの映画監督・脚本家・プロデューサー。1996年の長編デビュー作『プッシャー』でカルト的な注目を集めた後、『ドライヴ』(2011年)でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞し、国際的な評価を確立。暴力や静寂、光と闇を詩的に編み込む映像スタイルは“レフン的”と評される。近年はNetflixシリーズ『コペンハーゲン・カウボーイ』や、プラダとの協働による短編『Touch of Crude』『Beauty Is Not A Sin』なども手がけ、映画とファッション、デジタルの境界を横断しながら、独自の美学を深化させている。映画の形式にとどまらず、イメージを媒介とした対話の場を創出し続けている。

小島秀夫
日本を代表するゲームクリエイターであり、ストーリーテリングと映像的表現を融合させた作品で世界的な評価を得る。『メタルギア』シリーズで“ステルスゲーム”という新たなジャンルを切り拓き、2015年に独立スタジオKOJIMA PRODUCTIONSを設立。初タイトル『DEATH STRANDING』では分断と接続というテーマを軸に、ゲームと映画の文法を横断する実験的な体験を提示。続編や新規IP開発に加え、A24と共同で映画化にも取り組むなど、ジャンルを越えて“物語の運び手”としての地平を拡張している。自身の創作を「映画とゲームの融合点」と捉え、時間と空間、プレイヤーと観客の関係性に新たな構造を提示し続けている。

【開催情報】
展覧会名:「SATELLITES: NICOLAS WINDING REFN WITH HIDEO KOJIMA」
会期:2025年4月18日(金)〜8月25日(月)
会場:プラダ 青山店 5F(東京都港区南青山5-2-6
入場料:無料
ハッシュタグ:#Satellites #PRADA

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