Ready Steady Go ! 2025 FUJI ROCK | ディスクユニオンスタッフが教える、かけがえのない音楽 # 22
連載第22回目となるテーマは、「Ready Steady Go ! 2025 FUJI ROCK」
7月25日から27日まで新潟県湯沢町 苗場スキー場にて開催される"FUJI ROCK FESTIVAL'25"から必聴すべきアーティストを紹介。
各ジャンルを担当する音楽マニアならではの深い知識と独断と愛情にあふれるリコメンドを楽しんでほしい。ここで見つけたディスクユニオンの“推し”が、あなたにとってかけがえのないライブラリーになることを願いつつ。
世界で一番、音に暴れるバンド THE HIVES
recommend by ディスクユニオン 浦和店 藤原 理希さん
理希と書いてミチキと読みます。日本のロックもPUNKも愛してます。Jリーグ、お笑いも愛してます。
アーティスト名:THE HIVES
アルバム名:THE HIVES FOREVER FOREVER THE HIVES(2025年/PLAY IT AGAIN SAM)
日程:2025年7月27日(日)20:10〜21:10
ステージ:RED MARQUEE

スタッフのおすすめコメント:
ついにTHE HIVESが日本に帰還!!マジで何年待ったんだ!11年半待ったんだって!!毎年来てくれても良いくらいなのに!
2014年3月27日、上京6日目、この日から僕の東京生活は始まった。笑っていいとも!の木曜最終回のアルタ前に行き、ベッキーと鶴瓶さんを見かけて興奮して、その後赤坂へ向かい、そびえ立つTBSに感動して、オールスター感謝祭の赤坂二丁目マラソンの「心臓破りの坂」を見に行って東京を感じたあの日。赤坂BLITZで観たTHE HIVESは本当に刺激的でした。初めて外国の人から発する音楽を生で観て、言葉は伝わらんでも音楽でつながる爆発力を覚えました。
日本に来ていないこの11年間も活動が止まっていることはなく、ただただ世界にガレージで爆発的なロックンロールを鳴らし続けていました。ヒップホップ全盛でロックは終わった扱いされてて悔しい日々を過ごしている自分にとってはこの日は暴れる気満々です。今しがた休み希望も取りました。グリーンやホワイトなどの開けた野外ステージかと思いきや、唯一の屋根ありレッドマーキー大トリ。そうなればライブハウスかと錯覚するくらいの気持ちで彼らのロックンロールに立ち向かいたい!
新作も評判が良くて嬉しいし、その最高のタイトルを心から叫ばせてほしい。
THE HIVES FOREVER FOREVER THE HIVES!!!
妄想じゃない、ついにフジロック登場 山下達郎
recommend by アニソン・ゲームミュージックストア 茂木 康博さん
ceroとJohn Coltraneが好きな30代。今はアニメとゲーム音楽の仕事をしています。好きなアイドルはfishbowlです。
アーティスト名:山下達郎
アルバム名:SONGS 50th Anniversary Edition(LP)
日程:7月26日(土) 19:00 〜 20:10
会場:GREEN STAGE

スタッフのおすすめコメント:
度々フジロッカーの妄想タイムテーブルにあげられる山下達郎がついにフジロック出演!!良い音が鳴るホールでしかライブをやりたくない方なので貴重な野外フェス出演です。
山下達郎のライブといえばいつの時代も鉄壁布陣による凄腕バンドに口からCD(レコード)音源というかそれも超えてるんじゃないかという本人の歌唱力。2023年からギタリストが鳥山雄司に代わってから彼をフィーチャーするライブアレンジに寄っていたように思いますが今年はどうなるか。ここ数年はキャリア初期タイトルの再発が続いていたので単独ライブツアーではその中から久々に演奏する曲がセットリストに組み込まれていました。今年のリリースを振り返ると…シュガー・ベイブ!!ということで「DOWN TOWN」が鳴り響くグリーンステージになるでしょうか。「DOWN TOWN」を演らなかったとしても皆が期待するあの曲やこの曲をやってくれるような気がします。意外とサービス精神旺盛なことは、ここ数年山下達郎のライブに行けてる私が断言します。
色々とあーだこーだ言われ、そのことにどう向き合うかはリスナー次第だと思いますが「LET'S DANCE BABY」と「希望という名の光」を生で聴くと感動と力をもらえちゃうんですよね。
緻密さとカオスが同居する、現代プログレの怪物 EVRAAK
recommend by 商品部 プログレッシヴロック 祝前 伸光さん
にわかプログレファン。シティポップやアイドルも好きです。
アーティスト名:EVRAAK
アルバム名:REQUIEM FOR LOST TIDES(2024年/ARCANGELO)
日程:7月26日(土) 13:30 〜 14:10
会場:苗場食堂

スタッフのおすすめコメント:
EVRAAK(イヴラーク)が、26日(土)苗場食堂ステージで繰り広げるライブをぜひ体感してほしい! その音楽は、ジャンルの壁を軽々と飛び越え、ダークでヘヴィなサウンドが心を震わせ、情感あふれるメロディと変幻自在な歌と声が魂を掴んで離さないことでしょう。苗場の山が鳴り、木々が騒めき、空が破けるその瞬間を、記憶に深く刻みつけてください!!
EVRAAKは2018年に結成され、菅野ハヤヲ(Gt.)、瀬尾マリナ(Vo.)、吉田タケシ(Dr.)、シバサキ(Ba.)、長谷川ミキ(Key.)、今川天国(Sax.)の6人編成の唯一無二のバンド。ジャズやクラシックをロックと融合させたダイナミックな展開と構築美を備え、メタルやゴシックロック、マスロックのエッセンスも取り入れたサウンドは、ミクスチャーな現代版プログレッシヴ・ロックそのもの。作品を発表するごと、ライブを重ねるごとに進化し続け、今や日本のプログレッシヴ・ロックシーンを牽引する存在に。Tokyo Doom Festなど多彩なイベントで熱狂を巻き起こし、ジャンルを超えた多くのファンの心を掴んでいます。2024年リリースの2ndアルバム「REQUIEM FOR LOST TIDES」は、伊藤政則氏から「クリムゾンと呼応する、質量の高い、迷路の如きサウンド」「驚異の完成度」と絶賛された名作。そして今、ステージパフォーマンスにさらに磨きをかけたEVRAAKが、ついにフジロックに初登場! 絶対に見逃せないライブになるはずです。
可愛いもカッコいいもぶっ壊す、ECCA VANDAL
recommend by 商品部 映画担当 伊澤 歩さん
休みの日は映画館かライブハウスなどにいます。
アーティスト名:ECCA VANDAL
アルバム名:ECCA VANDAL(2017/DEW PROCESS)
日程: 2025年7月25日(金)14:00〜14:50
ステージ: WHITE STAGE
スタッフのおすすめコメント:
ECCA VANDALを初めて聴いたのはフジロック出演発表のほんの数か月前でした。若干の訛りがある少しひしゃげたようなパンクのエネルギーを感じる歌声にすぐにハマりました。"Cruising To Self Soothe"のMVの中で歌い踊る彼女は自由でとてもパワフルでめちゃくちゃかっこいいです!
Limp Bizkitのツアーサポートや、最近ではTravis Barkerとレコーディング風景のような写真をSNSにあげていますが、過去には彼女が暮らすオーストラリアのHIPHOPアーティストのゲストとして参加したり枠にとらわれないパフォーマンスもとても魅力的です。フィジカルが少ないので今後リリースされるのを切に願っています・・・ぜひ、フジロック初日ホワイトへ!
音の実験が美へと昇華する 君島大空
recommend by ディスクユニオン 町田店 安齋 耕さん
最推しのバンドThe bercedes menzが『Mercedes Benz』をリリース!ジャキジャキどろどろ、これぞベルセデス。ちなみにフジロックは3日間参戦。ベルセデスはルーキー落選(してました)
アーティスト名:君島大空
アルバム名:午後の反射光(2019 年/APOLLO SOUNDS)
日程:7月26日(土) 13:00 〜 14:00
会場:GREEN STAGE

スタッフのおすすめコメント:
「ストロークスみようぜ!」と悪友に誘われ車でブァーっと新潟までひとっ飛び。それが2023年。行きの道中、たしか関越トンネルに入る少し手前あたり、二人でブッダを歌っていた。それも終わって「君島大空って聴いたことある?」僕が聞いたのはそんな時だった。
───アヴァンギャルドなのにしっかりと聴衆へ目を向けた激しく美しいステージ、時が止まったような、誰にも真似できないであろうあの白昼の演奏は忘れられない。特にギターの西田修大さん(吉田ヨウヘイgroupのギターでもあった!大好きだ!)のプレイには度肝を抜かれた。やたら爆音でノイジーだなと思ったらアンプからシールドを抜き、そのシールドの頭をこすったりしてソロを取っていた。しかもそれでいて美しく調和しているんだから、ああ、とんでもない。
苗場の夜を彩るエレクトロニックの魔術師 Fred again
recommend by ディスクユニオン お茶の水駅前店 櫻 流瑠美さん
主にテクノを中心に民族的・神秘的な音楽が好き
アーティスト名:Fred again
アルバム名:ten days(2004年)
日程:7月25日(金) 21:10 〜 22:40
会場:GREEN STAGE

スタッフのおすすめコメント:
今回私がおススメするのは Fred again のten days です。これからの夏にピッタリな爽やかな音楽でテンションが上げられます。このアルバムはFred againと様々な著名なアーティスト(サンファやfour tet など)とコラボした曲がアルバムに詰め込まれています。中でも「ten」という曲が重低音の涼しげな曲で癒されます。フジロックにはその他にもtychoやfour tetなどハウス系のアーティストも参加しているのでぜひ検索して聴いてみてください!
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「DIVE INTO MUSIC.」に込められた想い

世界中どこにいても同じ音楽を楽しむことができる今の時代に、ディスクユニオンは違和感を感じています。なぜなら、本来音楽というものは、ひとりひとりが自らの手で触れて、自らの脚で探して出会うべきものだからです。だからこそ私たちディスクユニオンは、見たことのない曲、聴いたことのない世界を求め、音楽の海へ飛び込んでいきます。そしてこの想いを「DIVE INTO MUSIC.」というスローガンに込め、お客様と共有して参ります。
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「ジャンルの“偏見”を壊してくれた1枚」をテーマにおすすめアーティストをご紹介
- Edit : Yusuke Soejima(QUI)
