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久間田琳加 – 踏み出す一歩

May 9, 2023
モデル・女優として若い世代を中心に憧れと共感を集める久間田琳加が、映画『おとななじみ』で井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)とW主演を務める。約5年ぶりの映画出演となる久間田が本作に込めた思い、俳優観からファッション観まで幅広く話を聞いた。

久間田琳加 – 踏み出す一歩

May 9, 2023 - FILM
モデル・女優として若い世代を中心に憧れと共感を集める久間田琳加が、映画『おとななじみ』で井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)とW主演を務める。約5年ぶりの映画出演となる久間田が本作に込めた思い、俳優観からファッション観まで幅広く話を聞いた。

今までの私のイメージを破りたかった

― 映画『おとななじみ』は少女漫画が原作となっていますが、久間田さんはもともと少女漫画がすごくお好きだそうですね。

そうなんですよ。なので、出演が決まったときはすごくうれしかったです。

― なぜ少女漫画が好きなんですか?

小学校のころから大好きで、すごく心が満たされるんです。キュンキュンできるし、いろんなことも学べるし。

― 学べる?

こういうことをしたら素敵だなとか、こういうところは見習いたいとか、生き方のようなことを学べる。少女漫画は私にとってなくてはならないものです。

― 少女漫画の『おとななじみ』を読んだ感想はいかがでしたか?

今までキュンキュンするものしか読んでこなかったので、こんなに笑える作品があるんだって。新しい少女漫画に出会えてうれしかったです。

― 映画で久間田さんが演じた楓は、どういう女の子だと思いましたか?

ひと言でいうと天真爛漫。まっすぐで、ピュアな女の子という印象でした。

― ご自身と通ずるところはありましたか?

いろんなことを器用にやれるというより、ひとつのことに集中してしまうところはすごく似ているように感じました。(井上瑞稀さん演じる)ハルへの20年間の片思いってほとんど生まれたときからで、それぐらい一途なまっすぐさが楓の魅力だと思います。

― まっすぐで、そのうえ世話焼きな「オカン系女子」なんですよね。久間田さんも世話焼きタイプだったりして?

どうでしょう。劇中ではハルの洗濯物をいっぱい洗濯してあげたりしましたが、私自身は楓とは反対かも……。どちらかというとハル寄りで、やってもらいたいタイプかもしれないなって(笑)。

― 楓を演じるうえで大切にしたことはなんでしょう?

今回は自分の殻を破りたい、今までの私のイメージを破りたいという思いがありました。表情筋もたくさん使って、たくさん動いて、新しい久間田琳加を見せたかったんです。

― この作品を経て得られたものはありますか?

一気にいつものイメージを破れた感じがして、もっといろんな役を演じてみたいと感じるきっかけになりました。コメディ作品が初めてだったんですけどまたやりたいですし、反対にシリアスな役柄にも挑戦してみたいです。

― W主演の井上瑞稀さんとは、今回が初共演?

一度バラエティー番組でご一緒したことがあったんですけど、そのときは全然コミュニケーションを取らずに終わってしまって。でも今回は、同い年なのもあってすごく心強かったです。

― どんな刺激を受けましたか?

井上さんもすごく業界歴が長いので、現場の皆さんへの気づかいなど見習うところがたくさんありました。HiHi Jetsでもリーダーをされているそうなので、皆を引っ張っていってくれるところもすごいなって。

すごくポジティブだし、私がちょっとここ緊張するなと言っても、「大丈夫、気にしなくていいよ」と。本当にハルのままだったなと思います。

― 素敵ですね。ハルとの胸キュンなシーンもいっぱいありましたが、久間田さんが一番好きなシーンはどこでしょう?

楓の髪の毛がハルのボタンに絡まっちゃうシーンがあるんですけど、あそこはすごくじれったくて、ドキドキするなと思いました。

― そのシーン、すごく印象に残っています。少女漫画ならではのハプニングですよね。完成した作品をご覧になった感想を教えていただけますか?

スクリーンに自分が映るのはものすごく久しぶりで、観ていて気を抜ける瞬間がなかったです(笑)。作品としてはコメディ要素が散りばめられていて、横澤夏子さんやフルーツポンチの村上健志さんなどいろんな芸人さんも出演されていて、笑えるポイントがたくさんありましたね。

見どころは、キュンキュンするシーンだと見せかけて、ハルがいつも見事に裏切ってくるところかな。

― ちょっとやきもきしますけどね。

皆さん、じらされながら楽しんでいただけたら良いなと思います。

 

 

モデルと女優は両方にプラスに働いている

― 本作では役に合わせて、髪の毛をカットされたそうですね。

20cmぐらいカットして、初めてのボブになりました。今は1年経ってだいぶ伸びましたが。

― 髪を切るとファッションにも影響があるのでは?

結構変わりました。短くしたときは、かっちりしたジャケットとかすごいハマりましたね。

― ちょっと大人な感じ。

大人な感じになって、モノトーンもハマりました。

 久間田さんはモデルとして長いキャリアがありますし、本作でもバラエティに富んだ衣装を着こなされていましたが、ファッションの力ってどういうところにあると思いますか?

本作で楓は、ビタミンカラーを多く着ているんですよね。普段自分ではあんまり元気なカラーの服を着ないので、すごく色から力をもらえるなというのは感じました。

― 今日もすごく元気なピンクです。

そうですね(笑)。でも普段は白とか黒とかベージュとかが多いので。

― 普段、ご自身のファッションスタイルで、久間田さんらしさみたいなポイントってありますか?

今日もそうなんですけど、ミニスカートが代名詞になっているので。プライベートでも、冬でも着ています。インスタグラムでも「#りんか丈」というハッシュタグをつけてアップしているんです。

スタイルキープの意識も高まりそうですね。

そうですね、気合は入ります。

― 最近好きなブランドはありますか?

私は好きなブランドが固まっちゃっていて。Patou、ROSARYMOON、Verybrain、CASA FLINEとかが大好きです。

ー モデルとして長く活躍されていますが、お芝居と通ずる部分はありますか?

どちらかを頑張ったらもう片方にもすごくプラスに働いている気はしています。女優としてひとつの作品に関わってから、モデルとしてスチールの現場に行ったら、表現の幅が増えたねってカメラマンさんに言ってもらえたり。

― 俳優としても2016年からなので8年ぐらい経ちますね。演じることは楽しいですか?

最初にお声がけいただいた8年前は、わけもわからず出ている感じでしたが、女優業にしっかりシフトしたのは3年前ぐらいで。そのときからすごく楽しめるようになりました。

― どんどん楽しさが増している?

楽しさが増しつつ、悩みつつって感じです。でも楽しみながらやったほうが表情はイキイキしますよね。だから楽しみながら頑張りたいです。

― とはいえプレッシャーを感じることも多々あると思うんですけど、そういうときにはどう乗り越えていますか?

私はすごく考えすぎてしまうマイナス思考で、ネガティブ思考なんです。一番最悪のパターンまで考えちゃうんですよ。だからそこまで最悪のことは絶対起きないと思うよう、気をつけています。

― 最悪のことって意外と起きないんだよと。

はい。

― 最後に、理想の俳優像やビジョンがあれば教えていただけますか?

22歳になって、より一層女優業を頑張りたい気持ちは大きくなっています。『おとななじみ』も新たな一歩だったんですけど、またさらにもう一歩踏み出せるように、幅広い役を演じられるように頑張りたいです。

そのためにも今はとにかくいろんな現場に参加して、いろんな俳優さんの芝居を生で見て、たくさん吸収したいなと思っています。

 

 

 

Profile _ 久間田琳加(くまだ・りんか)
2001年2月23日生まれ。東京都出身。『non-no』専属モデル。ドラマ『マリーミー!』で初主演後、『青春シンデレラ』、『ブラザー・トラップ』などに主演で出演。現在WOWOW『ながたんと青と-いちかの料理帖-』が放送中、Netflix『君に届け』が配信中。5月12日には映画『おとななじみ』、9月1日には映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』の公開も控える。

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Information

映画『おとななじみ』

2023年5月12日(金)全国公開

出演:井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、久間田琳加、萩原利久、浅川梨奈、岡本夏美、菊池亜希子、宍戸美和公、横澤夏子、村上健志(フルーツポンチ)、アン ミカ、松金よね子
原作:「おとななじみ」中原アヤ(集英社マーガレットコミックス刊)
監督:髙橋洋人
脚本:吉田恵里香
音楽:ノグチリョウ
主題歌:「Sweet Melody」Kis-My-Ft2(MENT RECORDING)
制作プロダクション:オフィスクレッシェンド
配給:東映

映画『おとななじみ』公式サイト

©中原アヤ/集英社 ©2023「おとななじみ」製作委員会

  • Photography : Sayuri Murooka(SIGNO)
  • Styling : Etsuyo Toriyama(One8tokyo)
  • Hair&Make-up : Mien(Lila)
  • Art Director : Kazuaki Hayashi(QUI)
  • Text&Edit : Yusuke Takayama(QUI)