【東コレ2023秋冬】QUI編集部注目ブランド|Rakuten Fashion Week TOKYO 2023AW
今回参加する数多くのブランドの中からQUI編集部が気になるブランドをピックアップ。
各ブランドの魅力や注目すべきポイントと共にブランド情報をご紹介。
IRENISA
Designer 小林 祐 / 安倍 悠治
<yohji yamamoto>でパターンの経験を積んだ小林 祐と<SUPPORT SURFACE>にて企画・生産・デザインを経験した安倍 悠治の二人によるメンズブランド<IRENISA>。2020秋冬シーズンにブランドを立ち上げ、「TOKYO FASHION AWARD 2023」に選出。
何をとっても洗練された美しさを感じる<IRENISA>だが、特にジャケットやシャツのシルエットの美しさには本当に驚かされる。基本的にはメンズサイズで作られているブランドであるが、女性が袖を通しても変わらぬ美しさを保つシルエット。それにはパターンの構造に秘密が隠されている。
3月13日から始まる「Rakuten Fashion Week TOKYO 2023 A/W」のスタートを飾る<IRENISA>。ショーではどのようなコレクションが発表されるのか、ジャケットやシャツにも注目をしながらコレクションを楽しみたい。
IRENISA
https://qui.tokyo/brand/irenisa
IRENISA Instagram
@irenisa_official
(un)decided
(un)decided 2023AW image visual
Designer 長野 剛織
『実際に商品を手に取り、着て感動する物作り』をコンセプトに掲げ、自身が通ってきたカルチャー、サブカルチャーなどをスタンダードなアイテムに落とし込む<SEVESKIG>のデザイナー、長野剛織氏が手掛けるウィメンズブランド<(un)decided(アンディサイディド)>。
今回の「Rakuten Fashion Week TOKYO 2023A/W」コレクションにてブランドをローンチする。ブランドネームである<(un)decided>は日本語では主に「未定の」と訳される言葉。2012年に<SEVESKIG>を立ち上げて以来、長野氏が培ってきたもの
——アメカジファッションをベースに土着的な信仰や都市伝説的な物語を編み出すデザインの手法や国産にこだわった獣(ジビエ)のレザーをはじめとする素材づかい、さまざまなアニメーション作品やグラフィックアーティストとのコラボレーション——
は<(un)decided>のクリエイションにも色濃く引き継がれているようだ。プレスリリースからはアーティスト「水曜日のカンパネラ」の詩羽さんをメインビジュアルに動物の毛皮や土偶、動物のツノのようなモチーフがみられ、長野氏のクリエイションを感じることができる。<(un)decided>にとってファーストコレクションとなる今回のショーではどんなコレクションが見られるのか注目が集まる。
(un)decided Instagram
@undecided_tokyo
YUEQI QI
Designer YUEQI QI
セントラル・セント・マーチンズを卒業後、CHANELの刺繍アトリエで経験を積んだYUEQI QI。
そんなYUEQI QIが自身の名前を冠したブランド<YUEQI QI(イェチ・チ)>の魅力は色彩の独特な組み合わせやディテール、緻密なビーズを用いたデザインにテキスタイルの意外性など数多くあげることができるが、なんといってもデザイナー自身の人生の道のりと個人的な物語からなるコレクションテーマをルックにどう落とし込んでいるか、そこに<YUEQI QI>の魅力と楽しさを感じる。
小さい頃から、生地市場を通りたくさんの生地を見てきたという彼女。いろいろな種類の生地や服が作られている工程を見たことによる影響は現在のブランドのクリエイションにも大きく影響しているという。2023春夏コレクションでは『VENTURA』をテーマに、デニムとメッシュのX軸とY軸には、希少な宝石のプリントが散りばめられていたり、環状惑星のスーベニアシャツは、惑星がまるで占領地ではなく観光地であるかのような幻想を抱かせる。そんな彼女が今回の東コレで魅せる物語とは、そしてその物語はルックにどう落とし込まれているのかに注目だ。
YUEQI QI Instagram
@_yueqiqi
pillings
Designer 村上 亮太
2014春夏より村上亮太と母・村上千明によって<RYOTAMURAKAMI>をスタート。2018春夏にはデザインを村上亮太が手がける形となり、2021春夏からブランド名を<pillings>に変更した。
『ものづくりの愛おしさ、背景を創造創生を持って表現していく事』を背景に日本の手編み職人と共にハンドニットを中心にコレクションを展開している。2021年に「TOKYO FASHION AWARD」を受賞。上田安子服飾専門学校卒業後、山縣良和による「ここのがっこう」でファッションを学んだ村上氏は自身のクリエイションのメインにニットを置いている。
その背景には自身の幼少期に母・千明氏によって編まれた変わったデザインのニットが存在する。ニットデザイナーの岡本啓子氏が主宰する編み物教室、「アトリエK’sK」と一緒に制作に取り組んでいてその一つ一つにはどこか温もりと愛おしさを感じる。そのニットが持つ特有の魅力をショーのテーマやディレクションを通して<pillings>はどう表現していくのか、今回のコレクションでも注目していきたい。
pillings
https://qui.tokyo/brand/pillings
pillings Instagram
@pillings_
Rakuten Fashion Week TOKYO 2023AW ARTICLES
東コレ初参加のブランドをピックアップ
3月13日(月)から3月18日(土)にかけていよいよ始まる「Rakuten Fashion Tokyo 2023 A/W」。
「TOKYO FASHION AWARD 2023」に選出された<TENDER PERSON>や<TANAKA>をはじめ、今コレクションにてローンチをする長野剛織が手掛けるウィメンズライン<(un)decided>など、気になる東コレ初参加ブランドを発表日程とともにご紹介。
東コレ2023年AWオンライン配信するブランドをご紹介
コロナ禍を経た現在では、フィジカルだけでない表現方法が広がり、それはオンライン配信によって遠方に住んでいる人や平日のスケジュールが中々合わない人にも楽しめるものとなった。ここではより多くの人に気軽に東コレを楽しんでもらえる、オンライン配信にてコレクション発表を行うブランドを発表日程と共にご紹介。