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フットウェアブランド MAGARIMONO が提案する、新しいファッション体験

Mar 13, 2023
2020年6月、突如としてファッション業界に現れた異端児ーフットウェアブランド<MAGARIMONO>。
3Dプリントの技術を用いた製法でユニークなスニーカーを展開し、受注生産のみで展開している日本発のブランド。
新型コロナウイルスが蔓延する中でのローンチから2年半、現在その技術やデザインが世界に認められ始めている。
ファッション業界内からのラブコールが絶えず、フットウェアの枠を超えた表現方法や取り組みには、アート界からも熱い視線が注がれている。
先人が歩いた道を辿るのではなく、茨の道であったとしても、新たな道を自ら開拓していく姿は、称賛を込めて「曲がり者である」と表現したい。

以前展開したインタビューは、2020年10月、「Originals Black」がローンチされた初期のタイミング。
そこから<MAGARIMONO>は、プロダクトや展開手法の追求ののち進化を遂げた。
ここでは注目の協業プロジェクト、NFTの取り組みなど<MAGARIMONO>の新たな取り組みに注目していきたい。

フットウェアブランド MAGARIMONO が提案する、新しいファッション体験

Mar 13, 2023 - FASHION
2020年6月、突如としてファッション業界に現れた異端児ーフットウェアブランド<MAGARIMONO>。
3Dプリントの技術を用いた製法でユニークなスニーカーを展開し、受注生産のみで展開している日本発のブランド。
新型コロナウイルスが蔓延する中でのローンチから2年半、現在その技術やデザインが世界に認められ始めている。
ファッション業界内からのラブコールが絶えず、フットウェアの枠を超えた表現方法や取り組みには、アート界からも熱い視線が注がれている。
先人が歩いた道を辿るのではなく、茨の道であったとしても、新たな道を自ら開拓していく姿は、称賛を込めて「曲がり者である」と表現したい。

以前展開したインタビューは、2020年10月、「Originals Black」がローンチされた初期のタイミング。
そこから<MAGARIMONO>は、プロダクトや展開手法の追求ののち進化を遂げた。
ここでは注目の協業プロジェクト、NFTの取り組みなど<MAGARIMONO>の新たな取り組みに注目していきたい。
Profile
MAGARIMONO
フットウェアブランド

2020年6月に始動したクリエイティブとテクノロジーを掛け合わせた次世代のフットウェアブランド。「異端は未来のスタンダードとなる」をコンセプトに、テクノロジーと表現の可能性を追求し、3Dプリンターを用いることで、環境負荷が小さく従来の製造方法では表現できなかった繊細かつユニークな造形を持つスニーカーを実現。プロダクトは、受注生産のみで販売。

ブロックチェーン技術を用いてリアル/バーチャルの垣根を超えたファッション体験を追求するために立ち上げたデザインスタジオ「MAGARIMONO STUDIO」も始動。様々なジャンルのアーティストと積極的にコラボレーションを行い、現代的エッセンスを加えた日本のデザインを国内外に発信するとともに、これまでにない新たなファッションの楽しみを提供することを目指している。

2021年、三井不動産、福祉実験ユニットヘラルボニーと共同でダイバーシティ体験を提供するワークショップを開催。2022年、<A-POC ABLE ISSEY MIYAKE>との新プロジェクト「TYPE-Ⅲ Magarimono project」を発表。同年、金沢21世紀美術館にて開催された「甲冑の解剖術ー意匠とエンジニアリングの美学」にて<HATRA>と協業し制作した「AURA」が展示。

FASHION
テクノロジーとフィジカルが交差するその先 — MAGARIMONOデザイナー 津曲 文登 / 小野 正晴
Oct 26, 2020

A-POC ABLE ISSEY MIYAKE との新プロジェクト「TYPE-Ⅲ Magarimono project」を発表

©ISSEY MIYAKE INC.

<A-POC ABLE ISSEY MIYAKE>との共同開発プロジェクト「TYPE-III Magarimono project」にて、3Dプリントによるフットウェア制作技術と職人の手仕事をかけ合わせた新しいサンダルを共同開発した。

©ISSEY MIYAKE INC.

このプロジェクトは、<A-POC ABLE ISSEY MIYAKE>のデザイナー宮前義之氏とのブレストを重ねていく中で「3Dプリント技術で“日常使いできるやさしい靴”をデザインすると何が生まれるのか?」という問いからスタート。
試行錯誤を重ね1年かけて開発された。
<A-POC ABLE ISSEY MIYAKE>と<MAGARIMONO>のデザインの考え方には共通点が多く、高いモチベーションで開発を続けられたという。

「TYPE-Ⅲ Magarimono project」で制作した履き心地とデザイン性を兼ね備えたサンダル ©ISSEY MIYAKE INC.

「TYPE-III」では伝統と革新の2つを調和させながら、MAGARIMONOが持つ3Dデジタル設計により生まれる機能と構造を日常で使えるプロダクトに落とし込んだ。
草履という、紐を編んで履物にするという日本古来の製法の履物をモチーフに、素足で履くことができる男女兼用のサンダル。
3Dプリントの技術を駆使して、手で紐を直に編み込むことができる特別なソールを生み出したことにより、編み込まれた草履の部分が意匠としてだけでなく、クッション性のあるインソールとしても機能させた。
最新テクノロジーとハンドクラフトを掛け合わせ、そのどちらの魅力も併せ持つアイテムに仕上がった。

HATRAとの協業した「AURA」が金沢21世紀美術館に展示

AURA

HATRAと協業し、新たなスニーカーライン「AURA」をスタート。
「AURA」のプロトタイプが、金沢21世紀美術館の企画展示「甲冑の解剖術 ―意匠とエンジニアリングの美学」にて公開された。
「AURA」は、Low / Mid / Highの3モデルからなるデジタルメイド・スニーカー。
デジタルファブリケーションが実現する自在な造形は、大量生産・大量廃棄の論理からシューズデザインを解放する予言的なプロジェクトとして提示された。

金沢21世紀美術館の企画展示「甲冑の解剖術 ―意匠とエンジニアリングの美学」特設ページhttps://www.kanazawa21.jp/kacchu/

新しいファッション体験を追求する、MAGARIMONO STUDIOSの設立

ブロックチェーン技術を用いてリアル/バーチャルの垣根を超えたファッション体験を追求するために立ち上げたデザインスタジオ。
様々なジャンルのアーティストと積極的にコラボレーションを行い、現代的エッセンスを加えた日本のデザインを国内外に発信するとともに、これまでにない新たなファッションの楽しみを提供している。

Cumulonimbus

積乱雲をモチーフにした独特のシェイプが特徴的な”Cumulonimbus”はMAGARIMONO originalsの中で原型とも言えるモデル。
アッパーからソールまで全て3Dプリントにより造形されたモデルを、MAGARIMONO STUDIOS第一弾のバーチャルスニーカーとしてNFT化。
NFTの初回購入者は、バーチャルスニーカーを保有するのみならず、現実空間で実際に履ける、NFTと同じシルバーのソールを持つ世界で1足しか存在しないリミテッドモデルを受け取ることができる。

A-UN MAGARIMONO with Daoko

アーティストDaokoと協同でスニーカーのデザインを制作。
日本の繊細な伝統美を大胆に表現したソールは唯一無二の存在感を示している。
こちらのモデルはデジタル上だけでなく、実際に履ける靴として設計され、3Dプリントを駆使して製造された。
先に紹介した”Cumulonimbus”と同じく、NFTの初回購入者は、バーチャルスニーカーを保有するのみならず、現実空間で実際に履ける、NFTと同じシルバーのソールを持つ世界で1足しか存在しないリミテッドモデルを受け取ることができる。

保有するNFTに応じて自分だけのリアルスニーカーをゲット「MY SNEAKER NFTS」コレクション

世界初テンプレートスニーカーNFTによる、新たなファッション体験を提案する「MY SNEAKER NFTS」コレクションが新たにスタート。
保有するNFTに応じて、デザイン性の高い自分だけのリアルスニーカーを購入できる。
コラボレーションを行うNFTプロジェクトは随時追加される。

現在のフェーズとしては、NFTとリアルスニーカーが紐づいた1点モノのオリジナルスニーカーをリリース。
そして、現実世界のアーティストとのコラボレーションモデルをリリースし、他ではできないIRL(現実世界での体験)が注目を集めた。
IRLを先行できたことから、有名NFTプロジェクトとコラボレーションの準備と世界初テンプレート型スニーカーNFTの可能性を模索している。

 


最後に、今後の展望について、デザイナー津曲氏が語ってくれた。

MAGARIMONOは、リアルでもメタバースでも同じ靴やファッションアイテムを着用できるようにプロダクトを作るプロセスのアンラーンと同等にマテリアルのR&Dの重要性を体感しています。ファッション体験できるツールの発展や温暖化、COVID‑19等の影響で家から出なくてもファッション体験の原点でもある”実際に手に取れる、身につけれるプロダクト”に勝るものは無いと考えています。どんな時代でもそれが地球から宇宙に生活環境が変化しても自分の気持ちを上げてくれるファッション体験とプロダクトを提案していきます。」

MAGARIMONO始動時に公開されたヴィジュアル

MAGARIMONO
https://magarimono.com/ja

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