FASHION LOVERSのワードローブ調査!【 QUI SOEJIMA編 】
ちょっとした小話を聞きながら、他人のクローゼットを覗き見するのはなんだか楽しい。新たなブランドやアイテムを発見したり、新たなスタイリングのインスピレーションを受けたり…ファッションオタクのワードローブを覗き見していく連載企画。まずは、QUIのメンバーから。この秋冬に着たおしたアイテムをピックアップ。
ファッションの入り口は、アントワープシックス。 特に<Ann Demeulemeester(アンドゥムルメステール)>のレイヤードスタイルに衝撃を受け、ファッションの世界に魅了される。
< SCHNAYDERMAN’S >のセットアップ
“異国のソファを思わせる独特なテキスタイルのセットアップ”
近年のトレンドアイテムでもあるトラックスーツ、楽そうでいいなと思っていた時に出会ったのが、<SCHNAYDERMAN’S(シュナイダーマン)>のセットアップ。特徴的なテキスタイルと襟付きのダブルジップブルゾンが都会的な印象。いわゆるトラックスーツではないですが、気負わずに着れるセットアップでお気に入り。
<SCHNAYDERMAN’S>はスウェーデンのブランド。<ACNE STUDIOS(アクネステュディオス)>、<OUR LEGACY(アワーレガシー)>といったブランドよりは日本で知名度はないですが、元々シャツのブランドとしてスタートしており、クラフトマンシップを軸に据えたコストパフォーマンスに優れたブランドでおすすめ。
< GUIDI >のバックジップブーツ
“言わずと知れた名品”
大学生の時に、必死で買った思い出のある<GUIDI(グイディ)>のブーツ。レザーの種類は、<GUIDI>の代表的なホースレザー。シボやトラが少なく、控えめな光沢感が特徴。代官山のセレクトショップ、リフトで購入。レザーの種類を悩んでいる時に、当時のリフトの接客してくれた店員さんが10年履いているホースレザーの<GUIDI>のブーツが素敵で、10年後の姿を想像しながらホースレーザーに。あれからもう10年以上の愛用品となっているが、足に馴染んでいくシワ感がたまらない。
独特のフォルムでありながら、基本的にどんなパンツにも合うところがお気に入り。細いスキニーだとモードに、ブルーデニムと合わせてカジュアルに振ることもでき、ほんと万能。最近は太めのスラックスと合わせて履くことが多く、丸みのある靴先がちょこっと見えるのが可愛い。
< mister it. >のキャップ
“デザイナー自らがほぼ毎日身につけているキャップ”
22春夏シーズンの購入品(https://qui.tokyo/feature/22ss-purchase-mens)でも紹介させてもらった<mister it.(ミスターイット)>のキャップ。デザイナー砂川さんが自身のために作ったことから「Moi(=フランス語で”私”)」という名前が付けられているそう。
つばが一般的なキャップより長く設計されている定番の6パネルのキャップ。どうしても秋冬はコートなど着丈の長いアイテムを着るので、重心が下半身に置かれるので、顔まわりにアクセントをつけられるシンプルなキャップは大変ありがたい。
< WALES BONNER >のセットアップ
“色使いと素材感に魅了され、思わず買ってしまった”
ヨーロッパとアフリカのテイストを合わせ持つロンドンのブランド<WALES BONNER(ウェールズボナー)>のセットアップ。確かなテーラリング技術ももちろんですが、なんといっても素材感と色使いに魅了された。パンツは前後で色が違うことで、スタイルをより良く見せてくれる。
セットアップではあるものの柔らかな印象の素材感や色使い、大きなパッチポケットですごくリラックス感のある雰囲気に見せてくれる。もちろんドレスやモードに振れるスタイリングもできますが、よりリラックスしたスタイリングが気分。足元はスニーカーで合わせたり、インナーはシャツではなく、ニットやカットソーで合わせるようにして、上品なテーラリングを引き立てる合わせ方を意識。
< RAF SIMONS >のオーバーシャツコート
“究極のオーバーサイズ”
ブランドが終了することが伝えられた<RAF SIMONS(ラフシモンズ)>のオーバーサイズのシャツコート。ルックを見て一目惚れ。写真だと分かりづらいですが、袖は腕の長さの1.5倍くらいあるというビックサイズ。袖の中にゴムの輪っかが着いていて腕を通すことで手が出せる仕様、袖がクシュっとたまり、まるびを帯びたシェルエットに。
スタイリングは、着丈とボリュームで重心が下がるので、顔回りに柄を持ってこれるハイネックは相性がいい感じ。パンツは、ボリューム感に負けないよう足元にボリュームが出るフレアのパンツがすごく綺麗に馴染む。あと、まだ挑戦できていないのですが、肘くらいまである手袋を買って、腕まくりして手袋をガッツリ見せるスタイリングもやってみたいなと。
< adidas Originals by OAMC >のType O-8 スニーカー
“2足目も買い足すほどの自分の定番アイテム”
ベースのモデルは、最近改めて注目度の高い<adidas(アディダス)>のsamba。それを<OAMC(オーエーエムシー)>が解釈し、ソールが通常のsambaより少しソールにボリュームを持たせたデザインになっているのが特徴。3本ラインもステッチでジクザクに刺繍されていてアクセントになっている。こういったワントーンで統一されたデザインのスニーカーは意外となかったりするので、フリマサイトで追加で購入。自身がサッカーをしていたこともあり、やっぱりサッカーシューズがルーツであるsambaはどこかでシンパシーを感じてしまう。<WALES BONNER>とのコラボレーションしたsambaも気になっているので、どこかで購入したい。
< BED J.W. FORD >のニットベスト
“スタイリングはやっぱり楽しい!と思わせてくれるアイテム”
< BED J.W. FORD (ベットフォード)>のニットベストは、サイドオープン仕様で腰についた同素材のベルトが着いている事で一癖あるアイテムに。どのようにスタイリングしようか悩みのが、それはそれで楽しい。シャツやニットの上から着ることよりも、テーラードジャケットやレザージャケットの上から着ることが気分。特にレザーのジャケットの上から着ることで、素材のコントラストが生まれスタイリングに幅が生まれるので、お気に入り。
< DRIES VAN NOTEN >のワイドカーゴパンツ
“ライトブルーのパンツは冬こそ活きる”
毎シーズン必ずチェックしてしまう< DRIES VAN NOTEN (ドリスヴァンノッテン)>。こちらのアイテムは、22-23AWのコレクションで発表されたもの。コレクション自体は、写真家キャスパー・セイエルセンによるフィルムと写真によるデジタル形式だったが、< DRIES VAN NOTEN >らしい色使いに妖艶さと官能さを感じた印象的なコレクション。シーズンテーマは「常識にとらわれず楽しむこと」となっており、そのテーマ自体は後から知ったのだが、まさにそこを体現したアイテム。キルティング素材のカーゴパンツでありながら、ライトブルーを持ってくるところが憎いなと。ジップも隠すことなく全面に配置され、シェルエットもスーパーワイド。秋冬の暗めの色という常識を壊してスタイリングを楽しくさせてくれるところはさすが。
< Mr.Gentleman EYEWEAR >の JIMMY 46mm
“ジェームス・ディーンの愛称 Jimmy”
<Mr.Gentleman EYEWEAR(ミスタージェントルマンアイウェア)>のJIMMYモデル。デザイナーが10代の頃憧れていたジェームス・ディーンのかけていたタート・オプティカル・エンタープライズィズ社のアーネルをオマージュしたモデルだそう。ぱっと見、よくあるウェリントンタイプかと思いきや、肉厚のセルとチタン製の鼻パッドと抜かりなし。それもそのはず、デザイナーの高根氏は眼鏡屋の家庭に生まれたサブレット。日本の鯖江市にある高度な技術を持つ工場でハンドメイドで作られた<Mr.Gentleman EYEWEAR>のメガネは、かけた時の顔なじみの良さが抜群。中でもJimmyは入荷したら、即完してしまうらしいのだが、その人気も頷ける。レンズは薄いグレーのレンズを選び、どんなスタイルでも極力馴染むようなサングラスに変更。ちなみに44mmもあるので、女性はそちらを選ばれてもいいかも。
< Napa by Martine Rose >のダウンジャケット
“老舗アウトドアブランドとMartine Roseの異色のコラボ”
<Martine Rose(マーティンローズ)>ディレクションのもと、セントマーチンズの学生がデザインしたアイテムとして登場した<Napa by Martine Rose(ナパバイマーティンローズ)>。程よいオーバーサイズ感とサイドについているジップでシェルエットを調整できるため、ほんとに着やすいダウン。冬の寒い時期はやっぱりダウンがあると楽。スタイリングでは、ストリートっぽい雰囲気をより活かす形で。ボールドとそこまで主張する色味ではないですが、ダウン特有のボリューム感に負けないよう、黄色のテック系のスニーカーと少し太めのパンツで合わせるなどして下半身にもポイントを持ってくることを意識。