ルイ・ヴィトン創業170周年記念、「ビジョナリー・ジャーニー」展が大阪中之島美術館で開催中
本展は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)と、ルイ・ヴィトン創業170周年を記念するもので、メゾンの創造性溢れる歴史と、日本との長きにわたる文化的な対話の軌跡が、12のテーマを通じて語られる。メゾンの原点から最新クリエーションまで、1,000点以上のアイテムと200点を超える日本の伝統工芸品が展示され、その軌跡を鮮やかに描き出し、日本との貴重な関係にオマージュを捧げている。

キュレーションはファッション史家のフロランス・ミュラー、デザインは重松象平(OMA)が担当。展覧会は「アトリウム(Atrium)」から始まる。モノグラム・パターンの和紙でできた8つの巨大なトランクタワーが、光を放つランタンとして5階建て吹き抜けの空間に立ち上がる。その先に現れるのは、138個のトランクで構成されたヘミスフィア(半球体)──メゾンのイマジネーションとデザインの世界へと誘う、変容する器のような象徴的な入り口だ。この2つのスケールの異なるトランクスケープが、「ビジョナリー・ジャーニー」展の旅の出発点となる。

「アニエール(Asnières)」「原点(Origins)」「冒険(Expeditions)」などのセクションでは、歴史的な写真やアーカイヴ映像、アーティストによるドローイングを通じて、ルイ・ヴィトンが1854年の創業からどのようにグローバルなアイコンへと成長してきたかが語られる。草間彌生、村上隆、川久保玲、NIGO®とのコラボレーション、そして茶道や「カワイイ」文化など、日本との結びつきに焦点を当てた「ルイ・ヴィトンと日本(Louis Vuitton and Japan)」セクションも見逃せない。
また、「素材(Materials)」ではトランク制作の要である木材、金属、レザー、キャンバスに焦点を当て、「モノグラム・キャンバス(Monogram canvas)」では1897年に制作されたオリジナルのキャンバスが、パリ市立公文書館での発見を経て初公開される。「アトリエ(The workshop)」ではVERDYや平野紫耀による特注トランクも登場。「耐久性試験(Testing)」では、バッグの強度や耐摩耗性をテストするユニークな測定器のデモンストレーションも行われる。
「アトリエ『ラレックス』(Atelier Rarex)」では、メットガラや映画祭などでセレブリティが実際に着用したクチュール・ピースを中心に、メゾンのハイファッションの世界が展開される。

そして最後は「コラボレーション(Collaborations)」。スティーブン・スプラウスや草間彌生、村上隆、シュプリームなど、国境を越えたクリエイティブな協業の数々が、万華鏡のような空間で展開される。
繊細な職人技からグローバルなコラボレーションまで、ルイ・ヴィトンという旅の軌跡が凝縮された本展。大阪の夏、異次元の体験が待っている。
【開催情報】
展覧会名:ルイ・ヴィトン「ビジョナリー・ジャーニー」展
会期:2025年7月15日(火)~9月17日(水)
開場時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
※金・土曜、祝前日は19:00まで延長開館(入場は18:30まで)
休館日:月曜日、7月22日(火)
※7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)、9月15日(月・祝)は開館
会場:大阪中之島美術館 5階展示室
※ギフトショップは、本展をご鑑賞時のみご入場いただけます。
主催:大阪中之島美術館
観覧料:一般2000円、大学・専門学校生1500円、高校生以下無料(要事前申込)
※本展は日時指定制です。
※障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は観覧料の半額(要証明)。
ご来館当日、2階のチケットカウンターにてお申し出ください。
※本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。
チケット販売:大阪中之島美術館 チケットサイト、ローソンチケット
オーディオガイド: 会場内にあるご案内にスマートフォンをかざすと無料でご利用いただけます。お手持ちのスマートフォンとイヤホンをご持参ください。
お問い合わせ:06-4301-7285(大阪市総合コールセンター)
URL:https://nakka-art.jp/exhibition-post/louisvuitton-2025/