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2023年 夏フェス注目のアーティスト | ディスクユニオンスタッフが教える、かけがえのない音楽 # 1

Jul 21, 2023
首都圏を中心にしながら、名古屋、大阪まで、音楽CD・レコード店を展開し、ビギナーからマニアまで多くの音楽ファンの絶大な支持を集める「diskunion(ディスクユニオン)」。ロックやソウル、ジャズ、JPOP、クラシックなど、さまざまなジャンルごとに精通したスタッフが在籍するのもディスクユニオンの大きな魅力になっている。ここではそんなマニアックなスタッフたちが毎月のテーマに沿って、おすすめのアーティストの作品を紹介していく。

連載初回のテーマは「今夏のフェスに出演するアーティスト」

各ジャンルを担当する音楽マニアならではの深い知識と独断と愛情にあふれるリコメンドを楽しんでほしい。ここで見つけたディスクユニオンの“推し“が、あなたにとってかけがえのないライブラリーになることを願いつつ。

2023年 夏フェス注目のアーティスト | ディスクユニオンスタッフが教える、かけがえのない音楽 # 1

Jul 21, 2023 - MUSIC
首都圏を中心にしながら、名古屋、大阪まで、音楽CD・レコード店を展開し、ビギナーからマニアまで多くの音楽ファンの絶大な支持を集める「diskunion(ディスクユニオン)」。ロックやソウル、ジャズ、JPOP、クラシックなど、さまざまなジャンルごとに精通したスタッフが在籍するのもディスクユニオンの大きな魅力になっている。ここではそんなマニアックなスタッフたちが毎月のテーマに沿って、おすすめのアーティストの作品を紹介していく。

連載初回のテーマは「今夏のフェスに出演するアーティスト」

各ジャンルを担当する音楽マニアならではの深い知識と独断と愛情にあふれるリコメンドを楽しんでほしい。ここで見つけたディスクユニオンの“推し“が、あなたにとってかけがえのないライブラリーになることを願いつつ。

思い出野郎Aチーム recommend by 駒木野 稔さん

recommend by 商品部門 ソウル/ブルース担当 駒木野 稔さん
diskunion SOUL/R&B/RARE GROOVEバイヤー。Kissing Fish Recordsというレーベルを主宰。

おすすめアーティスト名:思い出野郎Aチーム

アルバム名:PARADE
リリース年 / レーベル名:2023 / カクバリズム

スタッフのおすすめコメント:

多摩美術大学にて結成されたソウルバンドの待望の4thアルバム。先行配信された『笑い話の夜』を一聴して、本アルバムも名盤となることを(あまりの良さに泣きながら)確信した。ジャケットも後に語り継がれる名作の雰囲気を十分に醸し出していて最高過ぎる!昨今某アーティストが長いものに巻かれたり、強大な権力への忖度があったのでは?と取り沙汰され話題になっていますが、その対極にあるかのような自分達の届けたいことをストレートな言葉で表現した「嘘は歌わないバンド」。完璧なテクニックや歌唱よりも、溢れ出る真実の想いの方がより一層聴き手の心に届くということを十二分に体験できる。ライヴでは更にそれが顕著で、音楽が鳴った瞬間に問答無用で心と身体が反応して全て持っていかれてしまう。何も持ってなくても、失くしてばかりでも、彼らの音楽を聴けばいつだって心は満たされ、明日への活力が湧き出てくるのだ。

出演するフェス:FUJI ROCK FESTIVAL’23(7/28 WHITE STAGE )

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YO LA TENGO(ヨ・ラ・テンゴ) recommend by 澤田裕介さん

recommend by 新宿インディ・オルタナティヴロック館 澤田裕介さん
新宿インディ・オルタナティヴロック館 店長。音楽以外の趣味は温泉と日本酒。

おすすめアーティスト名:YO LA TENGO(ヨ・ラ・テンゴ)

アルバム名:THIS STUPID WORLD
リリース年 / レーベル名:2023 / MATADOR (BEATINK)

スタッフのおすすめコメント:

今年2月に待望の新作『This Stupid World』をリリースし、5年ぶりの来日を果たすUSインディの至宝ヨ・ラ・テンゴ。フジロックへの出演は通算5度目で『Fade』リリース後の2013年のGREEN STAGE以来10年ぶり。

2007年のFIELD OF HEAVENのトリを務めた星空の下での演奏も素晴らしかったですが、今回の彼らの出演は19時からスタート。夕日が完全に沈む直前に始まり、夜の帳が下りてきて空の色が刻々と変化するマジックアワーを経て、夕闇の中であの浮遊感のあるサウンドが奏でられるのを想像するだけで否応なしに期待が高まります。毎度おなじみの単独公演の新旧の曲を織り交ぜてカバー曲も交えながらの3時間にも及ぶセットも楽しみではありますが、やはり野外でこの自然のライティングを背景にして観るヨ・ラ・テンゴの演奏はきっと格別なはず。しかも今回は出演時間が90分とフェス出演にしては長め。

「Sinatra Drive Breakdown」、「Aselestine」、「Miles Away」など新作からの楽曲たちがどのように再現されるかも楽しみですが、個人的には過ぎ去った夏の夜の記憶を思い出させるマジックが凝縮された彼らのなかでも屈指の名作『And Then Nothing Turned Itself Inside-Out』収録の「Last Days Of Disco」、「Madeline」、「Night Falls on Hoboken」辺りの曲を聴けたら言うことなし。

あと前回の来日公演のツーマン・ライブでお互いのステージへの客演を果たした彼らとも交流の深い坂本慎太郎(ヨ・ラ・テンゴのステージの次にFIELD OF HEAVENに登場)とのコラボレーションが今回も実現するといいなと密かに期待しています。

出演するフェス:FUJI ROCK FESTIVAL’23(7/28 FIELD OF HEAVEN)

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周辺住民 recommend by 浜島 大さん

recommend by 商品部門 日本のロック・インディーズ担当 浜島 大さん
主に国内のインディーズ作品や自主制作盤の新譜の仕入を担当。アシッド・フォークや憂いのある音楽が好き。

おすすめアーティスト名:周辺住民

アルバム名:祝福を見上げて
リリース年 / レーベル名:2023 / 自主制作盤

スタッフのおすすめコメント:

2022年に活動を開始した小倉 聖による歌とギターのソロプロジェクト”周辺住民”。彼の音楽には、音が発せられた瞬間から空気感がスッと変わっていくような不思議な魅力がある。まるである種の聖域に導かれていくような感覚。身近な人物に宛てた感情と、歌詞の中に散りばめられた自然のモチーフとが美しくリンクしていく様は、何か大きく神聖なものと接続していくような凄みを感じさせる。静寂すらも味方にしていくようなシンガーは稀有な存在、「星」や「夜」といったモチーフがとてもよく似合う、これからの活躍がとても楽しみなミュージシャンです。

出演するフェス:ナノボロ2023

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OVERMONO(オーヴァーモノ)recommend by 猪股 恭哉さん

recommend by 商品部門 ハウステクノ担当 猪股 恭哉さん
ハウステクノ担当バイヤー。ディスクガイド HOUSE definitive改訂版に参加。

おすすめアーティスト名:OVERMONO(オーヴァーモノ)

アルバム名:オーヴァーモノ
リリース年 / レーベル名:2023 / XL RECORDINGS

スタッフのおすすめコメント:

コーチェラ2023にも出演し、配信でもライヴを体験できたオーヴァーモノがフジロックに登場・・・!!! ということで、個人的にもとっても楽しみなアーティストです。パンデミックによるパーティー休止の反動から、現在世界中でダンスミュージックが盛り上がっており、色々なジャンルがある中で最も勢いがあるのがレイヴ・ミュージック。元々は90年代初期に流行っていたジャンルなのですが、激しいビートと高揚感のあるシンセにどこかノスタルジーを刺激する旋律が、Z世代を中心に各地のクラブやフェスを大きく盛り上げています。そんなレイヴシーンの中でも、UKを代表するデュオとして注目されているオーヴァーモノ。気持ち良いメロディーとモダンなリズムが広がる「Good Lies」はストリーミングからセールスまでビッグヒット中。ダンスフロアの熱気がパッケージされた2023年を代表する作品です(二人が大好きなドーベルマンのジャケットも◎)。

出演するフェス:FUJI ROCK FESTIVAL’23(7/28 RED MARQUEE)



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KENDRICK LAMAR(ケンドリックラマー)recommend by 高橋 央さん

recommend by 商品部門 ヒップホップ担当 高橋 央さん
ヒップホップ担当バイヤー。

おすすめアーティスト名:KENDRICK LAMAR

アルバム名:GOOD KID, M.A.A.D CITY
リリース年 / レーベル名:2012 / Aftermath

スタッフのおすすめコメント:

世界中の音楽ファンの話題をかっさらった2022年 NFLスーパーボウル・ハーフタイムショーでも錚々たる面々と共に出演したKendrick Lamarが約5年ぶりにサマソニで来日決定!!しかも東京・大阪の両都市共に出演は初!

新作アルバム『Mr. Morale & the Big Steppers』は特にしっかりと復習して参加される方も多いと思いますので、
ここでは2ndにしてメジャー・デビュー作(クラシック!!!)『good kid, m.A.A.d city』をご紹介。前述のハーフタイムショーでもこのアルバム収録の”M.A.A.d City”がイントロ的に披露されていましたね。
本当に素晴らしい楽曲ばかりなのですが、その中でも個人的に特筆したいのはやはり”Compton”です。
地元である”Compton”、Dr.Dreとの共演、さらにこの曲を手掛けた2,000年代を代表するプロデューサーJust Blazeお馴染みのシャウト「ジャスッブレイーズ↑↑↑」まで飛び出し大満足です。

またこちらのアルバムには”Bitch, Don’t Kill My Vibe”や”Money Trees”、”Swimming Pools (Drank)” etc….御馴染みの人気曲が多数収録されていますが、リリックやストーリーテリング、スキルフルなフロウが注目されがちな中、これらの楽曲を通して気づかされるのは、(単にメロディーが良い等ということではなく)天才的なフック・メイカーでもあるということ。
自身の作品に留まらず、盟友:J. ColeやTerrace Martin等々の作品への客演でもその才能は遺憾なく発揮されています。

そういえばその盟友:J. Cole率いるDreamville所属のJ.I.Dも今夏にduo MUSIC EXCHANGEにて初来日(!!)公演がありますが、今のところフェス出演情報は無し。。
既に同公演チケットはSold Outとなっているため「フェス参加が急遽決定!!」的なニュースも密かに期待しています。

出演するフェス:SUMMER SONIC 2023(東京:8/20、大阪:8/19)




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「DIVE INTO MUSIC.」に込められた想い

世界中どこにいても同じ音楽を楽しむことができる今の時代に、ディスクユニオンは違和感を感じています。なぜなら、本来音楽というものは、ひとりひとりが自らの手で触れて、自らの脚で探して出会うべきものだからです。だからこそ私たちディスクユニオンは、見たことのない曲、聴いたことのない世界を求め、音楽の海へ飛び込んでいきます。そしてこの想いを「DIVE INTO MUSIC.」というスローガンに込め、お客様と共有して参ります。

diskunionHP:https://diskunion.net/
公式youtube:https://www.youtube.com/@diskunion_official
instagram:https://www.instagram.com/diskunion/

今回ご紹介したアーティストが出演するフェス情報

FUJI ROCK FESTIVAL’23:https://www.fujirockfestival.com/
SUMMER SONIC 2023:https://www.summersonic.com/
ナノボロ2023:https://borofesta.jp/nanoboro/

 

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