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ART/DESIGN

「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」、日常と夢が交差する視覚の冒険へ

Apr 11, 2026
「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」が、2026年4月16日(木)から6月24日(水)まで、東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。 (PHOTO:ルネ・マグリット《王様の美術館》1966 横浜美術館)

「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」、日常と夢が交差する視覚の冒険へ

Apr 11, 2026 - ART/DESIGN
「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」が、2026年4月16日(木)から6月24日(水)まで、東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。 (PHOTO:ルネ・マグリット《王様の美術館》1966 横浜美術館)

シュルレアリスム(超現実主義)は、1924年にアンドレ・ブルトンによって提唱され、フロイトの精神分析の影響も受けながら、文学運動として始まった。無意識や夢に目を向け、理性によって切り分けられた現実を越えようとした運動だ。その関心は単なる様式ではなく、「日常を変えること」と「世界を変えること」を地続きで捉えていた点にある。本展では、その発想が視覚芸術にとどまらず、広告やファッション、インテリアといった領域へと広がり、社会全体へと拡張していく過程をたどる。

展示は全6章。オブジェや写真、絵画から始まり、広告やファッション、インテリアへと展開していく構成になっている。作品を追うごとに、現実の中に差し込まれる違和感や、夢のようなイメージが連なっていく。

フランシス・ピカビア《黄あげは》1926 大阪中之島美術館

ヴォルス《美しい肉片》1939 個人蔵

イヴ・タンギー《失われた鐘》1929 豊田市美術館

会場には、ルネ・マグリット、サルバドール・ダリ、マックス・エルンストといった代表的作家の作品が集まる。なかでも山高帽の男をモチーフとしたマグリットの作品が複数並ぶ展示は印象的で、同じイメージが異なる文脈の中でどう扱われているのかが見えてくる。また、エルザ・スキャパレッリによるドレスや香水瓶、ジュエリーも紹介され、シュルレアリスムとファッションの関係にも触れられる。

 

エルザ・スキャパレッリ 香水瓶「スリーピング」1938 ポーラ美術館

エルザ・スキャパレッリ、ルシアン・ヌケルマン(制作) クリップ “サーカスの馬” モチーフ c.1938 個人蔵

ウジェーヌ・アジェ《働く女性の部屋、ベルヴィル通り》1910 東京都写真美術館 ※前期展示

スタジオ65 ソファ「ボッカ」1970/1972 国立国際美術館 撮影:福永一

さらに広告やインテリアの領域では、コラージュやフォトモンタージュといった手法が日常に入り込み、見慣れた風景に違和感を生み出していく。家具や空間もまたどこか異質な存在として現れ、日常の感覚にずれが生じる。

芸術の枠を越えて生活へと広がっていったシュルレアリスム。その広がりをたどることで、見慣れたものの見え方に変化が生まれる。

 

開催情報
「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」
会期:2026年4月16日(木)- 6月24日(水)
[前期]2026年4月16日(木)- 5月17日(日)
[後期]2026年5月19日(火)- 6月24日(水)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー(ギャラリー1、2)
開館時間:11:00-19:00(入場は18:30まで)
休館日:月曜日(ただし5月4日は開館)、5月7日
入場料:一般 1800円(1600円)/大・高生 1100円(900円)/中学生以下無料
※同時開催「幻想の景色と不思議ないきものたち|収蔵品展086 寺田コレクションより」、「project N 102 大上巧真」の入場料を含む。
※()内は各種割引料金。
※障害者手帳、指定難病受給者証等をお持ちの方および付添1名は無料。
※割引の併用および入場料の払い戻し不可。
お問い合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
ウェブサイト:https://www.operacity.jp/ag/exh297/
Instagram:@operacity_ag
X:@TOC_ArtGallery

  • Text & Edit : Y.O(QUI)

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