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ロンドン徒然日記 -Vol. 3 -|24-25秋冬 ロンドン・ファッション・ウィーク(レディース)

Mar 15, 2024
ベルリンでのファッションウィークを終えて、次に向かう先はロンドン。ロンドン・ファッション・ウィークは、<JWアンダーソン>を筆頭に、自由で新らしいクリエィションに溢れる。QUIとしては、前回の24SSに続いて2回目の参加。ショーの様子とともに、ファッション・ウィークの合間に訪れたカフェやレストランや鑑賞した展示会や美術館などをブログ形式で紹介。

ロンドン徒然日記 -Vol. 3 -|24-25秋冬 ロンドン・ファッション・ウィーク(レディース)

Mar 15, 2024 - FASHION
ベルリンでのファッションウィークを終えて、次に向かう先はロンドン。ロンドン・ファッション・ウィークは、<JWアンダーソン>を筆頭に、自由で新らしいクリエィションに溢れる。QUIとしては、前回の24SSに続いて2回目の参加。ショーの様子とともに、ファッション・ウィークの合間に訪れたカフェやレストランや鑑賞した展示会や美術館などをブログ形式で紹介。

9月から2回目のロンドン・ファッション・ウィークとなる今回、寒さに怯えながら来ましたが、案外暖かく心地のいい天気。この時期はヨーロッパ全土でパッとしない天気が多く、曇り空のイメージが特に強いロンドンでしたが、到着した日は快晴でとてもいい天気。

お決まりのEasy Jetでルートン空港へ。

そこからはバスを使ってロンドン市内へ繰り出します。小さな空港なので出口を出るとすぐバスチケットコーナーがあります。そこでは親切なお姉さんが最寄りの停留所を教えてくれました。

バスのチケットをGETし、目的地へ向かうバスへと乗り込みます。1時間ほどでロンドン市内に到着するのですが、荷物の少ない方なら圧倒的に安いのでおすすめです。

各座席にはUSBポートも付いていて、充電も可能。トイレも付いているのでヨーロッパではとてもいいバスだったと思われます。

今回私は、ブルームスベリーという地区に宿泊します。ロンドンのど真ん中の立地なので観光客もたくさん訪れるエリアです。

時刻はすっかり夜ですが、飛行機の遅延もなく間に合ったのでチェックインと準備を済ませ、早速プレゼンテーションに参加します。

参加するのは<KGL(ケージーエル)>のプレゼンテーション。会場は「The Hellenic Centre」。パディントンにあるカルチャーセンター内にて行われます。


透明の壁を挟んで対面するモデルが6組ほど、所々に配置されたプレゼンテーション。過去と未来との自分との格差と反省から生まれたというこのコレクション、対面に立つモデルたちがまるで今と過去、または今と未来を見据えて対峙しているようにも見えました。


ファーやレザー、メッシュ、ビニールなど様々な素材感をミックスした様々なタイプのピースが登場。


私はこのモデルさんが綺麗で素敵すぎて…。ずっと見惚れていました。そんな初日を過ごし、いよいよ2日目からファッションウィークへ参加します。

2日日も快晴。本当にしつこいですが、ロンドンでは本当に快晴が珍しいので嬉しく、気持ちの良い2日目を迎えました。

そんな中、まず最初に訪れたのは<Masha Popova(マーシャ ポポヴァ)>のショー。

会場は「Old Selfridges Hotel」内の特設会場にて行われます。朝10時前にも関わらず、大勢の人で道もタクシーも大混雑でした。



今回のコレクションはデザイナー本人が10代の頃にさかのぼりつつも現代に落とし込まれたネクストY2Kライクなスタイルが多数登場。

すでにベルリンやコペンハーゲンとはまた違う空気感にワクワク。次のショーまで時間があるので、早めのランチをいただきます。

イギリスといえば、フィッシュ&チップス。
会場から歩いてすぐの人気店「The Mayfair Chippy」にて王道のフィッシュ&チップスをいただきました。


とても美味しくて、ボリューム満載。2名で1つでも十分なサイズなのに15ポンドほどです。

ランチの後は<SINÉAD O’DWYER(シネイド オドワイヤー)>のショーへ。

会場は同じく「Old Selfridges Hotel」内の特設会場にて行われます。



シャツを得意とするブランドらしく、ホワイトコットンポプリンやオーバーサイズのボタンダウンなど、様々なタイプのバリエーション豊かなシャツが登場。
プラスサイズはもちろん、車椅子のモデルがいたりと多様性を重視していることが、モデル選びからも伝わります。¥

次に向かうは前回も参加させていただいた<MARK FAST(マークファスト)>
今回も本社ビル内の会場にて行われます。

会場にはあさぎーにょさんの姿もキャッチ!
今回はロンドンファッションウィークに参加されているそうで、日本人のライターさんやカメランも増え始め、嬉しい気持ちになりました。



今回のテーマはギャラクシービヨンドというタイトル通り、宇宙からインスピレーションを受けたもの。
ブランドの代表格のニットはもちろんのこと、フェイクファーやフリンジ、ネオンにベルベットと言った素材感が豪華さと遊び心を追加した<MARK FAST>らしいコレクションでした。

会場にて素敵な二人組もキャッチ!ロンドンらしいパンクなスタイルですが、それに負けないくらいのヘアスタイルと着る人本人の個性も負けてないところがとても参考になります。

またこの会場で、お気に入りで着用頻度も高い<Maison MIHARA YASUHIRO(メゾンミハラヤスヒロ)>のシャツを褒めていただき、スナップを撮っていただきました。

ミハラさんのアイテム大好きなんで嬉しい限り。
今回もたくさん着用しているので、<Maison MIHARA YASUHIRO>もチェックしてもらえたら嬉しいです。

今日の参加予定のショーはここまでなので、ディナーを楽しみにいきたいと思います。
今回は友人からお勧めしてもらったお店がちょうど滞在先近くにあってので、予約して行ってみることに。

ロンドンってよく食べ物が美味しくないとか聞くことが多いですが、私の所感ではそんなことは無く、多国籍なジャンルで美味しいお店が多い気がします。
予約の時間まで少し時間があるので、お隣のウインスキー専門店へ。


この界隈では有名らしく、お店は1964年から続くクラシックなビアパブスタイル。
スタッフは知識豊富な方で、お酒の金額や好きな味わい、強弱までなんでも答えてくれるとてもフレンドリーな方でした!


私は食事前ということもあり、飲みやすくフルーティーなものをオーダー。
ですがそれでもしっかりウイスキー!ここではロックでいただくのが基本みたいなので、1杯でものすごく酔いました。次はしっかり飲むつもりで訪れてみたいと思います。

そうしているうちに予約の時間になったので「Noble Rot Soho」へ。
ここはモダンヨーロッパ料理のお店になります。肉や揚げ物中心だった為お魚がおいしいと聞き、迷うことなく予約しました。



イワシやパイ包みが絶品で、ぺろりと平らげました。
驚くほど充実したワインリストに素晴らしい接客に素晴らしい料理。
お腹も心も満たされた素敵な夜でした。

3日目の翌朝、朝から日本とリモート会議が沢山あったので前回も紹介した書店「Foyles」内のカフェへ。


ここは本当永遠に居れるぐらい居心地の良いスポットで、朝から沢山の利用客が来られます。観光客にはあまり知られていないのか上の階まで来ないのか、地元の方が多い印象。

私は朝ごはんにフォカッチャをチョイスしました。
アシスタントと合流するまでの間、必死で執筆作業。

その後、合流し向かったのは「Old Spitalfields Market」
ヴィクトリア朝時代から続くおしゃれなマーケットで、ここは行ってみたかった場所の1つだったのでウキウキで向かいました。
屋台ばかりが連なるマーケットになっており、ハンドメイドの物から食事、スイーツにアパレルショップ、アートに至るまでとにかくなんでもあります。


もちろん、カラフルで写真映えするようなものも沢山!

その後、前回のLondon fashion weekですっかり仲良しになった<Adrianne Weber(エイドリアン ウィーバー)>のショーへ。
向かったあたりから雨が降り始め、渋滞も凄かったのですがなんとか間に合いました。
会場はメリルボーンにある「The Bomb Factory」アート団体が所有する会場にて行われます。

会場内では客入れと同時にライブ配信がスタート。
中央でアーティストの「Niccolo Pellegrino」がライブアートを繰り広げ、ショーが終わるまでその独自の世界観を彩ります。



ショーはエイドリアンらしい、大人エレガントなスタイルが多数登場。
既存のアイテムに彼女らしさを取り入れたものも多く、私はメンズの膝下がパックリ開いたパンツや、白のサテンドレスが目に留まりました。

ショーの後には、バックステージにもお招きいただきました。
とても賑やかで、彼女の人柄とたくさんの愛を感じ取ることの出来た素敵すぎるショーでした。




ちなみ彼女が今回のショーでお気に入りと言っていたのはナポレオンライクなロングコートだそう。歓迎してくれた、エイドリアンに感謝です。

4日目の翌朝も快晴。本日は朝から「Tate Britain」へと向かいます。

素晴らしいこのアートギャラリーの建物内でショーを行うのは<Holzweiler(ホルツワイラー)>です。



会場内にはすでに大勢の人が詰めかけてました。
ショーってどの会場でも定刻に始まることは稀ですが、今回参加させていただいたブランド達は定刻近くには始まっていた感じがします。




ノルウェー発祥の<HOLZWEILER>は今回、ノルウェーの自然からインスピレーションを受けており、圧倒的に目を引いたのはショールのような形をしたオフショルダーのボンバージャケット達。

個人的な話ですが、以前別ブランドのショーで一緒に仕事をしたモデルさんがこのショーでファーストルックとラストルックを歩いていて思わず声が出ました。
なんだか嬉しい気持ちになって、思わずメッセージを送りました。


ショーの後、今回ちょうど会期が重なっていたので観に行きたかった「Refik Anadol(レフィーク・アナドール)」のインスタレーションが行われているサーペンタインギャラリーへ。
ハイドパーク内にあるこの美術館で期間限定開催されてます。


AIを駆使して新たな鑑賞体験を創り出すデジタルアート界の注目アーティストでもある彼の作品は、とてつもない没入感を味わうことができます。

またこの作品展は無料で鑑賞することができますので、この異空間と没入感を体験しようと平日にも関わらずたくさんの人が来ていました。




4月まで無料で開催されていますので、ロンドンにお越しの際は是非足を運んでみてください。

明日はロンドン郊外へ足を伸ばす為、今夜がロンドンの最後の夜になります。そんなラストディナーに訪れたのはピカデリー付近にある人気の創作タイ料理「KILN」。


夕方5時の開店直後ぐらいに到着したのですが、すでにご覧の状態。
この後1時間もしない内に満席+スタンディングのお客様まで出来、店内は溢れかえってました。


目の前で調理してくれるライブキッチン形式のこのお店。
その日の創作タイ料理がいただけます。タイ料理と言うよりかはアジアン料理ロンドンアレンジという感じ。とっても美味しかったですが、とっても辛い。。汗だくになりながらいただきました。

そんな2回目の参加となったロンドン・ファッション・ウィーク。徐々にいろんなブランドにも参加できるようになってきてますので地道に次回も頑張りたいと思います。

最後に、ロンドンファッションウィーク中は沢山スナップをとることもできましたので、ここで何枚かおしゃれなファッショニスタを紹介したいと思います。




あさぎーにょさんはもちろんのこと、たくさんのお洒落さんと今回も交流ができました。みんな心の底からファッションを楽しんでいて、本当に素敵。




前回のロンドン・ファッション・ウィークはこちら

FEATURE
ロンドン徒然日記 -Vol. 1 -|2024春夏 ロンドン・ファッション・ウィーク
Sep 23, 2023

FEATURE
ロンドン徒然日記 -Vol. 2 -|2024春夏 ロンドン・ファッション・ウィーク
Sep 23, 2023

  • text : Tetsu Charles Kawamoto

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