NEW GENERATIONS vol.15 – Kyohei Nagano|Photographer
第15回はフォトグラファーの永野恭平。
巧みな構図、被写体のアイデンティティを引き出すような作品が特徴。
現在は、ファッション誌のエディトリアルを中心に活動し、最近では広告の仕事も増えてきているという。
今まであまり語られていないパーソナルな部分や、今後の展望などを伺った。
1996年熊本県生まれ。2022年に外苑スタジオを卒業後、TRON managementに所属。
Interview with Kyohei Nagano
ー 写真を撮り始めたのはいつから?
一番最初は小学生のとき。当時魚釣りにハマっていて、釣れた魚をインスタントカメラで撮ったりしていました。本格的に始めたのは、スタジオマンとしてスタジオに入社してからなので今年で6年目になります。
ー 仕事の中で最もやりがいや興奮を感じる瞬間は?
自分の成長に繋がるものを得られたときはやりがいを感じます。
ー 使用しているカメラは?
Fujifilmです。
ー 仕事するうえで大切にしていることは?
もっと良い撮り方やライティングがないか常に考えることです。
ー 影響を受けた人、尊敬している人は?
影響を受けた人はたくさんいますが、一人挙げるとしたら植田正治さんです。
とくに砂丘で撮影されている作品は、ポージングや構図など計算されていてかっこいいなと思います。
自分が撮っている商業写真にも何かしらの演出が入っているので、その点では大きく影響を受けています。
尊敬している人は、大きい括りになってしまいますが、「先人のフォトグラファー」です。
今はなんでもスマホで調べたり見たりできると思いますが、それがなかった時代の作品は試行錯誤してその一枚に辿り着いていると思うと尊敬せざるを得ません。
ー 日々どのようなインプットを?
昔の作品や写真集、アートブックなどを見ています。あとは映画、MVも観ています。
ー 趣味など仕事以外の好きなモノ、コトは?
釣り、フットサル、街を撮る
3つとも共通して、その時は何も考えずにいられるからです。
ー 掲載した作品について
実験的にやってみたのですが、同じ場所、同じ背景の角度違いの2枚を1枚の写真として、人物や背景の形を直接的な繋がりとして感じ取れる作品を作ってみました。
ー 自身が考えるかっこいい作品の条件とは?
良い意味で媚びてない写真だと思います。
SNSや雑誌を見ていると似ているような写真撮る人が結構多い気がします。
ー フォトグラファーとしての将来の展望は?
自分の”らしさ”みたいなものは常に追求していきたいです。
あとは音楽や映像など写真以外の要素を含めた個展をやってみたいと思っています。
- Photograph : Kyohei Nagano
- Styling : Yoh U
- Hair & Make up : Moeka Kanehara
- Edit : Yukako Musha(QUI)