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Summer on film — starring Marika Ito + Yuumi Kawai + Kilala Inori

Jul 30, 2021 - FASHION
伊藤万理華、河合優実、祷キララ。
3人がつくる、じかん、ひかり、いろ、かげ、かたち……
ただひとつの夏を焼き付けて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Marika Ito(center):parts(apron/sash)marine ¥27,000 / Jens(03-6873-3269)、pants ¥10,500(Milli Vintage info@millivintage.com)、shoes ¥12,000 / bed(bed 03-6804-8350)、Others Stylist’s Own.
Yuumi Kawai(right):dress ¥39,600 / old honey(info@oldhoney.tokyo)、Others Stylist’s Own.
Kilala Inori(left):dress ¥40,000 / NON TOKYO(ESTEEM PRESS 03-5428-0928)、pumps ¥22,000 / ARLETTE LILY(ESTEEM PRESS 03-5428-0928)

 

Interview with Marika Ito

伊藤万理華さんインタビュー

— 映画『サマーフィルムにのって』で共演した、河合さん、祷さんとはじめて会ったときの印象は?

脚本を読んだ段階で、(河合優実さん演じる)ビート板と(祷キララさん演じる)ブルーハワイのイメージを膨らませていたんですけど、キララちゃんはブルーハワイのイメージそのままという感じで。周りの人と仲良くしたり、部活で活躍したり、誰とでも分け隔てなく接して良い空気を作ってくれるブルーハワイと、キララちゃん自身の柔らかい雰囲気がすごく近いなと思いました。

逆に優実ちゃんは、はじめは壁を感じていたのですが、その感じがビート板の役にすごく近いと思いました。たぶん(伊藤万理華さん演じる)ハダシとビート板って、少し似ているところがあるから仲良くなったんだろうなと思っていて。いろいろ話していくうちに、何かを作ることが好きだったり、映画への情熱があったり、作り手として現場を見ていたり、すごく目線が面白い人だなと思いました。

— 本作には個性豊かなキャラクターがたくさん登場します。伊藤さんのお気に入りのキャラクターを教えてください。

本当にみんな大好きなんです……! でも選ぶとしたら、甲田まひるちゃんが演じていた花鈴ちゃんですね。花鈴と(ゆうたろうさん演じる)隼人の組み合わせが好きです。ハダシとライバル関係で、ハダシに一番刺激をくれていたのが花鈴。彼女はただキラキラ映画を撮っているだけではなく、映画作りが大好きだから信念を持って監督として映画を作っているんですよね。すごくポジティブなオーラがあって、彼女がいるおかげで成立しているなと思う部分もありました。

— 伊藤さんが演じたハダシは映画と時代劇が好きな高校生でしたが、伊藤さん自身は“何オタク”ですか?

すごく多趣味なんですけど、一番ハマっているのはお洋服です。お母さんがファッション関係の仕事をしていて、お父さんもグラフィックデザインの仕事をしている影響もあって、デザインも好きです。昔の衣装を調べたりするのが好きで、気になったものはすぐに調べてしまいます。そこまで知識が豊富というわけではありませんが、個人的に満足するまで掘り下げていくタイプではあります。

— ハダシのように映画を監督するとしたら、伊藤さんはどんな作品を撮ってみたいですか?

自分の遍歴が結構面白いと思っているので、ドキュメンタリーに近いようなものを撮ってみたいです。15歳からアイドルになったので、アイドルになる前の頃から、アイドルになって、そして今、みたいな。そのまま描くわけではないですけど、人生の記録のようなものを作ってみたいです。

— 本作のように、伊藤さんが「青春だったなあ」と感じた瞬間や思い出を教えてください。

『サマーフィルムにのって』に近い話だと、高校3年生のときのダンスの発表会です。衣装や曲を全部オリジナルで揃えて、振付を考えてくれる子とか曲を作れる子とか、ハダシのように仲間を集めて。放課後にダンスの練習をしたり、コンセプトをあわせるためにみんなで展示を見に行ったりしたこともあって、すごく思い出に残っています。発表会では優勝しましたし、振付を考えてくれた子は今ダンサーとして活躍していて、すごく刺激をもらっています。

Profile _ 伊藤万理華(いとう・まりか)
1996年大阪府生まれ、神奈川県出身。2011年から乃木坂46一期生メンバーとして活動し、2017年に同グループを卒業。現在は俳優としてドラマ、映画、舞台に出演する一方、雑誌「装苑」での連載や、PARCO展「伊藤万理華の脳内博覧会」(17)、「HOMESICK」(20)を開催するなど、クリエイターとしての才能を発揮。映画『映画 賭ケグルイ』(19/英勉監督)や、テレビドラマ「潤一」、舞台『月刊「根本宗子」第17号「今、出来る、精一杯。」』、『月刊「根本宗子」第18号「もっと大いなる愛へ」』、LINE VISION「私たちも伊藤万理華ですが。」などに出演。2021年はドラマ「夢中さ、君に。」(MBS)や、舞台「DOORS」(倉持裕演出)に出演。また、7月クール連続テレビドラマ、木ドラ24「お耳に合いましたら。」(テレビ東京ほか)で地上波連続ドラマ、初主演を務める。

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Interview with Yuumi Kawai

河合優実さんインタビュー

— 映画『サマーフィルムにのって』で共演した、伊藤さん、祷さんとはじめて会ったときの印象は?

キララちゃんはオーディションで一緒になることもあって、すごく素敵な雰囲気を持っている女優さんで、いつかご一緒したいと思っていたので、今回共演できて嬉しかったです。すごく柔らかい雰囲気で、接しやすかったことを覚えています。

まりっかは、いろいろお話をしていくうちに、映画とかものづくりがすごく好きな方ということがわかって。「元アイドルだったんだ」ということを忘れるくらい、知れば知るほど魅力にハマっていきました。

— 本作には個性豊かなキャラクターがたくさん登場します。河合さんのお気に入りのキャラクターを教えてください。

全員が愛おしいので、一番は決めがたいです。すごく悩ましいですけど……(篠田諒さん演じる)小栗、(小日向星一さん演じる)駒田、(池田永吉さん演じる)増山の3人ですかね。皆さんすごくお芝居が上手で、本読みのときからすごく魅力的な役者さん方だなと思っていました。あの3人が演じることで、それぞれのキャラがすごく立ちましたし、劇中でも3人が入って来るカットはホッとするようなことが多いんです。

完成した作品を観て、こんなに登場人物全員がキャラクターとして愛おしく思える作品は初めてだったので、三浦(直之)さんの脚本の魅力でもあるなと思いました。

— 河合さんが演じたビート板はSFに詳しい高校生でしたが、河合さん自身は“何オタク”ですか?

好きなことがいろいろあるんですけど、一番胸がワーッと熱くなるのは舞台を観たときですね。もともとダンスと歌が好きだったんですけど、ミュージカルとかを観たときにはブワッて全身鳥肌がたって、満面の笑みになってしまうほどで。新しい作品に出会うたび、「これを観るために生きているな」と思っています。

— ハダシのように映画を監督するとしたら、河合さんはどんな作品を撮ってみたいですか?

ものをつくることはすごく好きなので、いろいろ妄想することはあるんですけど、撮るなら女の子たちのガールズムービーですね。これまで生きてきたなかで、やっぱり学校にいた期間が長かったので。高校生や大学生の話かなって思いました。

あと、(クエンティン・)タランティーノ監督の映画のように、観ている人を楽しませたり驚かせたり、度肝を抜くような作品も撮ってみたいですね。観ていてすごく興奮するし、サービス精神旺盛だなって思うので。お話をしていたら、実際に撮ってみたくなってきました(笑)。

— 本作のように、河合さんが「青春だったなあ」と感じた瞬間や思い出を教えてください。

高校時代にクラスで1つ演劇を作るという伝統があって、高校3年生の文化祭で自分たちをそのまま登場人物として3年C組の話で書いて劇を作ることになったんです。舞台上で最後のセリフをワーッて叫んで、みんなで踊って、終わって拍手がおきたときに、もう何とも言えない、何ものにも代え難い気持ちになって。それがこういうお仕事をさせていただく原体験になっていると思うんですけど、あのときみんなで何かを作ったことはすごく青春だったなと思いますね。

Profile _ 河合優実(かわい・ゆうみ)
2000年12月19日、東京都出身。2019年映画『よどみなく、やまない』(芝山健太監督)で主演デビュー。映画、ドラマ、MV、CM、モデルなど多岐にわたり活躍。2020年、舞台「フリムンシスターズ」(松尾スズキ演出)では、特技の歌やダンスを生かしてミュージカルに初挑戦し堂々とした演技をみせた。ドラマ「夢中さ、きみに。」(21/MBS)以来、伊藤万理華との再共演を果たす。主な出演作品は『喜劇 愛妻物語』(19/足立紳監督)、『アンダードッグ』(20/武正晴監督)、『佐々木、イン、マイマイン』(20/内山拓也監督)などがある。『由宇子の天秤』(20/春本雄二郎監督)が公開待機中。

 

Interview with Kilala Inori

祷キララさんインタビュー

— 映画『サマーフィルムにのって』で共演した、伊藤さん、河合さんとはじめて会ったときの印象は?

はじめはすごく人見知りをしていて、仲良くなれるかなと少し不安に感じていたんです。でも、みんなで本読みをしたときに、一気に大丈夫だなと思えました。それは、お二人が持っている空気感なのか温度感なのか。役と向き合うときに、お二人がもともと持っている魅力が役にすごく表れていて、もう心配することはないなと思えました。

— 本作には個性豊かなキャラクターがたくさん登場します。祷さんのお気に入りのキャラクターを教えてください。

作中ではあまり関わりが無いんですけど、ダディボーイが一番好きでしたね。ダディボーイ役の板橋(駿谷)さんは劇団ロロに所属していることもあってか、メンバー全員で本読みをしていてダディボーイが入ってきたときには「次のセリフを早く聞きたい!」って(笑)。あと、セリフが無いときや他の人がメインで話が進んでいるときの動きも、ダディボーイらしい細かなアドリブがあったりして。何か憎めない感じもすごく良いですよね。

— 祷さんが演じたブルーハワイは部活(剣道)に燃えつつ、キュンキュンする恋愛漫画や映画が好きな高校生でしたが、祷さん自身は“何オタク”ですか?

お笑いがめっちゃ好きで、はまっている方の出演番組やラジオは全部チェックしています。今は空気階段とランジャタイというコンビが好きで、「空気階段の踊り場」と「ランジャタイのサンバイザー」というラジオ番組は同じ回を何度も聴いているくらい大好きなんです。

『サマーフィルムにのって』の撮影の前から好きだったんですけど、「空気階段の踊り場」のオリジナルTシャツをデザインしたのが松本(壮史)監督だったことを知って、すごく驚きました。

— ハダシのように映画を監督するとしたら、祷さんはどんな作品を撮ってみたいですか?

表には出ていないんですけど、実は1度だけ映画を撮ったことがあるんです。中学3年の修学旅行が、バスで7時間くらいかけて岐阜に行く旅行で。私はバスレク係になったので、バスの移動中は映画を流そうかと思ったんですけど、誰も観たことがない、みんなを楽しませる映画を作ろうということになって。仲良しだった友達と一緒にクラス名簿を引っ張ってきて、妄想を膨らませて、みんなを巻き込んで『3年4組殺人事件』という30分くらいの短編サスペンス映画を撮りました。

でも今撮るとしたら、サスペンスとか現実的な作品よりも、宇宙人が出てくるファンタジー作品とか、1つ異次元なものが加わった作品が良いですね。

— 本作のように、祷さんが「青春だったなあ」と感じた瞬間や思い出を教えてください。

先ほどの話とも繋がるんですけど、中学3年生のときに作った映画はバスでしか流していないんですが、担任の先生が後でDVDに焼いてくれて。見返すのが恥ずかしいくらいめちゃくちゃな映画なんですけど、バスのなかではみんながすごく夢中になって観てくれていて。後ろの席からその姿を見ながら、すごく感動したことを覚えています。大変だったけど、撮ってよかったなと。

映画の現場などで「青春だな」と思う瞬間はたくさんありますが、一番嬉しさとか喜びを感じるのは、劇場で映画を観ている人たちの後ろ姿を見たときですね。修学旅行のバスで見た景色がフラッシュバックして、あのときの嬉しかった気持ちを思い出します。あの景色は青春だったなーって思いますし、忘れてはいけないなとも思っていますね。

Profile _ 祷キララ(いのり・きらら)
2000年3月30日、大阪府出身。2009年、映画『堀川中立売』(柴田剛監督)でデビュー。その後『Dressing Up』(13/安川有果監督)で初主演を果たす。以降『ハッピーアワー』(15/濱口竜介監督)や『脱脱脱脱17』(16年/松本花奈監督)、主演を務めた『左様なら』(18年/石橋夕帆監督)、『アイネクライネナハトムジーク 』(19年/今泉力哉監督)、『楽園』(19年/瀬々敬久監督)、ヒロインを務めた『ファンファーレが鳴り響く』(20年/森田和樹監督)などに出演。映画だけでなくドラマやミュージックビデオにも出演し、フジファブリック「たりないすくない feat.幾田りら」が話題となった。

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Information

映画『サマーフィルムにのって』

2021年8月6日(金)より、 新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

勝新を敬愛する高校3年生のハダシ。キラキラ恋愛映画ばかりの映画部では、撮りたい時代劇を作れずにくすぶっていた。そんなある日、彼女の前に現れたのは武士役にぴったりな凛太郎。すぐさま個性豊かな仲間を集め出したハダシは、文化祭でのゲリラ上映を目指すことに。青春全てをかけた映画作りの中で、ハダシは凛太郎へほのかな恋心を抱き始めるが、彼には未来からやってきたという秘密があって――。

監督:松本壮史
脚本:三浦直之(ロロ)、松本壮史
出演:伊藤万理華、金子大地、河合優実、祷キララ

『サマーフィルムにのって』公式サイト

© 2021「サマーフィルムにのって」製作委員会

  • Photography : Kenta Karima
  • Styling for Marika Ito : Momomi Kanda
  • Styling for Yuumi Kawai : Miri Wada
  • Styling for Kilala Inori : Hiromi Nakamoto
  • Hair&Make-up for Marika Ito : Wakana Takahashi
  • Hair&Make-up for Yuumi Kawai : Momiji Saito(eek)
  • Hair&Make-up for Kilala Inori : TOM
  • Art Direction : Kazuaki Hayashi(QUI / STUDIO UNI)
  • Text : Sayaka Yabe
  • Edit : Yusuke Takayama(QUI / STUDIO UNI)