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MONSTER — 奥平正芳 / Masayoshi Okudaira

Feb 5, 2022 - FEATURE
モンスターを、誘き出せ。

ヘア&メイクアップアーティスト奥平正芳が挑む、
ヘッドピースの可能性。
撮影はTakuya Uchiyama、スタイリングは三田真一。

 

 

 

 

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Interview with Masayoshi Okudaira

奥平正芳(おくだいら・まさよし)
ヘア&メイクアップアーティスト。1980年生まれ。ファッション、広告、音楽などジャンルレスに活躍する。ヘアメイクの枠にとどまらず、ヘッドピースやウィッグといった独自の創作活動でも注目を集める。

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— ヘアメイクを志した理由

実家が美容室で、最初は美容師になりました。おじいちゃん、おばあちゃん、親も兄弟も全員が美容師なので、自分も美容師になるものだと当然のように思っていて。

ヘアメイクという存在を知ったのは、美容学校の授業。クリエイティブでおもしろいなと感じて、まずはヘアメイクもしてそうなサロンに入りました。3年働いて、4年目でフリーになりました。完全に勢いでしたね(笑)。

 

— 転機となったこと

ヘアメイクとしての活動はいきなりフリーランスで始めたので、繋がりがゼロの状態で、最初は全然仕事がありませんでした。仕事が徐々に増えていったときに、自分が憧れていた雑誌『装苑』で活躍していたスタイリストの飯嶋久美子さんと偶然一緒に仕事できる機会があって。それが世界がひろがるきっかけになったかもしれないです。26歳ぐらいのときでした。

 

— ヘアメイクとして大切にしていること

“品”は守っておきたいです。僕の場合、おもしろいことをしても、かっこよくしても、変わったことをしても、怖い表現になることはないかなって。あとはモデルになる方の良さを消さないこと。どれだけデコラティブにしても、その人であることの意味をなくさないようにしています。

 

— ヘッドピースについて

ヘアメイクの勉強をしていたときに、ヘッドピースを使った作品に出会って。かっこいいなと憧れていた気持ちが、いまも続いています。ワイヤーを使った作品に意識的に取り組むようになったのは1年ぐらい前。コロナの緊急事態宣言で自粛していたころでした。写真に撮ってみると想像以上におもしろい仕上がりで。写真に描いているみたいにも見えますよね。

ワイヤーの作品は取り上げていただいて幅広くやらせていただいたんですが、頭の中にいろいろネタはあるので、そろそろ違うやつも作っていこうと考えています。たとえばレザーとか。でも時間がかかりそうだなって。ワイヤーは作りやすいんで、けっこう楽なんですよね。

 

— 本作「MONSTER」について

いままで黒いワイヤーで作ることが多かったんですが、白いワイヤーに挑戦しました。ふと思いついたテーマが「モンスター」。作ったのは4つ、オリジナルのキャラクターです。まずはラフスケッチでデザインを決めて、頭部のマネキンにワイヤーをあわせながら「このワイヤーのラインがこう来たから次はこういうこう」とアドリブを重ねて立体にしていきます。だから顔さえ決まれば失敗することはほぼないですし、360度どこから見ても悪くはないようにできているはずです。今回の場合、ひとつめは考えながら作るので4〜5時間、ふたつめからは手慣れてきて3時間ぐらいでできました。

撮影は大先輩のスタイリストの三田真一さん、フォトグラファーのTakuya Uchiyamaさんというスペシャルなチームで臨みました。ちょっと緊張感があるほうが、自分の成長に繋がるように感じています。

 

— ヘアメイクアップアーティストとしてのこれから

僕が先生だと思っている人にいただいた言葉なんですが、ヘアメイクという仕事は目の前にいる人をきれいにすることが第一。その上でずっと攻めていかないといけないと思っています。ヘアメイクってフォトグラファーとかアートディレクターと比べるとちょっと軽いイメージがある気がするんですけど、そこを払拭できるぐらいにはなりたいなと思います。あとは若いヘアメイクに憧れられるようになりたいですね。自分も若いときに憧れていた人がいて、そういう人を目標にここまでやってきたので。

 

  • Headpiece : Masayoshi Okudaira
  • Photographer : Takuya Uchiyama(SIGNO)
  • Stylist : Shinichi Mita(KiKi ink.)
  • Hair & Make-up artist : Masayoshi Okudaira
  • Casting Director : Shimana(TOMORROW TOKYO)
  • Model : Mamadou(TOMORROW TOKYO)
  • Art Director : Kazuaki Hayashi(QUI / STUDIO UNI)
  • Copywriter : Yusuke Takayama(QUI / STUDIO UNI)