綱啓永 – 楽しむ精神を忘れない
戦隊ヒーローからアイドルまで幅広い役柄を演じてきた注目俳優に、ファッションや恋愛、そして俳優として作品に向かう姿勢について話をきいた。
ファッションは自信を持てる大きな武器
― ドラマ『バツイチがモテるなんて聞いてません』はファッション誌の編集部が舞台となっていますが、綱さん自身はファッションに興味は?
ファション、好きです。
― 普段はどんな服装を?
スウェットばかりです。僕は身体が細いのが昔からコンプレックスで、それを隠すためにもダボっとした服装がベストで。そこにスタジャンを合わせたりしています。
― ファッション誌を読んで参考にすることは?
全然。ただ好きな服を、好きなように着ているだけです。まわりから見ると、たまに変なときもあるんでしょうね(笑)。
― お気に入りのブランドはなんでしょう?
ステューシーとか、シュプリームとか。前まではキレイ目の服も着ていたんですけど、今はもう無理。
― 現場では衣装に着替えるので、楽な服というのもポイントかもしれませんね。この春、挑戦してみたいアイテムはありますか?
ベージュのステンカラーコートかな。普段は絶対に着ないから、挑戦してみたいかも。
― いいですね。クリーンな印象で。普段から色物を着ることも?
基本的に黒ばっかりですけど、最近、緑のパーカーを買いました。あとは白、紫、青、黄色あたりですかね。
― では女性のファッションで素敵だなと思うのは?
難しいですよね、この質問……ニットとかで、身体のラインが見えるとドキッとします。エッチな意味じゃなくて、下心じゃなくて(笑)。自分の良さを理解して、自分の見せ方がわかってるってことだから、そういう意味でも素敵だなって。
こう言うとファンの方が「じゃあ痩せなきゃ」と思ってしまうんですけど、でも痩せていなくたって自信を持っていれば、それで素敵に見えてくるものだと思います。
― 本作で綱さんが演じる満井絢斗は、ファッションをきっかけに変化が訪れますが、実際にファッションにはどんな力があると思いますか?
自信を持てる大きな武器でしょうか。見た目ってめちゃめちゃ大事で。おしゃれをすることで自信もつくし、ちゃんと気を使えるしっかりした人なんだなって周りから見られますよね。
― 内に向けても、外に向けてもすごく効果的というか。
その通りでございます。
― ピアスは昔から?
高校生のときに開けました。
― リングやネックレスもよくつけますか?
仕事がないときは結構つけています。今日のピアスはメルカリで1,000円ぐらい。ネックレスは父親が、高校のときにくれたもので。
― お父さんがネックレスをくれるって珍しいような。
父親がアクセサリーをたくさんつけてるんですよ。
― かっこいい。
それを見て育っちゃってるから。完全に父親の影響です。
― 服を共有することも?
前までは共有していましたね。僕の系統が変わっちゃったから、今はしてないですけど。
― お父さんは楽しいでしょうね、そうやって息子が着てくれると。
そう思います。
年齢差なんて気にしてほしくない
― ドラマ『バツイチがモテるなんて聞いてません』の台本を読んで、今回演じた満井絢斗をどういう人物だと捉えましたか?
元気で、明るくて、真面目で、まっすぐな人です。
― 綱さん自身と重なる部分は?
あります。ファンの方からも「満井くんはかわいくて、綱くんに合ってる」という言葉をたくさんいただけて。性格的な面でも、元気なところや素直なところは重なるかなと。
― 役を演じるためにどのような準備をしましたか?
(高梨臨さん演じる)小野(和葉)さんのことが、とにかく好きな役なので。高梨さんのInstagramとか、Wikipediaとか調べて、とにかく好きなろうって。
― ご本人も含めて、丸ごと小野さんを好きになっちゃおうと。
はい。高梨さん、きれいだなあって。どんどん好きになっていく。演じるうえでも、小野さんを好きな気持ちを常に軸として持つようにしていました。
― 小野さんの素敵なところって、どこだと思いますか?
小野さんが離婚報告をしているシーンがあるんですけど、本当はつらいのに、周りに気を使わせないように笑顔で振る舞っている姿とか、あとは仕事ができるところとか、そういうところが魅力的ですよね。
― 綱さん自身はどういう女性がタイプでしょうか?
僕、ボブの女性が好きで。
― ピンポイントで(笑)。良いですよね、ボブ。
そうなんですよ。やっぱボブ。
― 性格的なところではいかがですか?
当たり前ですけど、「ごめんね」と「ありがとう」がちゃんと言える人。そして、やさしくて明るい人が好きです。
― 高梨さんとは本作が初共演ということですが、高梨さんの印象は?
サバサバしたところはイメージ通りで、その中でたまにやさしさを出してくる感じに惹かれています。本当にやさしくて、最初に高梨さんが話しかけてくれて助かりました。
― 大人の女性としてリードしてくれるのは、役とも重なりそうですね。
重ねています、僕の中で。
― ご自身の恋愛観で、年上女性はいかがですか?
年上の方と付き合ったことはないんですけど、今回のドラマでさらに良いなって。
― 恋愛での年齢差は気になりますか?
基本的には気にしないかな。ただドラマでもそうなんですけど、女性側が気にすると思うんですよ。でもそんなことは気にしてほしくない。知ってて好きになってるんだから。
周りの人を好きでいて、大事にしたい
― 綱さんは現在24歳。俳優としてのデビューは2018年ですが、ご自身の中で大きい経験として思い浮かぶ作品はありますか?
『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の直後に、『遺留捜査』というドラマに1話、ゲストで出演することになったんですけど、お芝居も今よりさらにわかっていないときで。でも「いいね」って言ってもらえたんです。
必死に頑張ったことが褒められるっていうところに初めてつながったことが、すごくうれしくて。お芝居に正解不正解はないけど、頑張れば正解に近いことができるのかなと思えるようになって、自信につながりました。
― 今でも誰かに褒められるとすごくやりがいを感じる?
褒められて伸びるタイプです(笑)。
― 俳優を続けていくうえでのモチベーションにもなりそうですね。
お芝居をすると、家族と友達が喜んでくれるんです。僕は芸能界に入ったきっかけが他薦で、自分の力で入ったわけじゃないから、自分のためだけじゃ正直続けられなくて。作品を観てくれた方から「良かったよ」と言ってもらえることが一番のモチベーションになっています。
― 俳優として大切にしていることがあれば教えてください。
俳優に限らず、何をするにしても楽しむ精神だけは忘れないようにしています。楽しいことじゃないと何事も続かないし、何事も楽しめば有意義な時間が過ごせると思っているので。
― これからどんな俳優像を目指していきたいですか?
みんなに愛される人。周りの人を好きでいて、大事にしていれば、絶対そのぶん返ってくるから。それが仕事につながるとか言ったら、いやらしい話になりますけど。それができない人は消えていくと思っているので。また使いたいな、ご飯だけでも行きたいなと思ってもらえるような俳優、人間になりたいですね。
― 俳優以外でもやってみたい仕事はありますか?
『君の花になる』で「8LOOM」としてアーティスト活動をしてすごく楽しかったので、また歌いたいなと思っています。
― 最後に、ドラマ『バツイチがモテるなんて聞いてません』の見どころと、これからご覧になる方にメッセージをいただきたいです。
ピュアでかわいい満井くんを、皆さんの期待にしっかり応えられるように演じているので注目してください。同時に、バツイチとか、年の差とか、そんなの関係なく恋愛して良いし、恋愛以外でもどんどんチャレンジして良いんだよというメッセージを作品から受け取ってもらえたらうれしいです。ぜひ「#バツモテ」で拡散よろしくお願いします!
Profile _ 綱啓永(つな・けいと)
1998年12月24日、千葉県生まれ。О型。第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリ受賞。2018年俳優デビュー。EX『騎士竜戦隊リュウソウジャー』でメルト/リュウソウブルー役で出演し話題に。近年の出演作に、ひかりTVオリジナルドラマ「ラブシェアリング」、Paraviオリジナルドラマ『-50kgのシンデレラ』、TBS火曜ドラマ『君の花になる』などに出演。現在はABCドラマL『ひともんちゃくなら喜んで!』に美澄レイ役、MBSドラマ特区『バツイチがモテるなんて聞いてません』に満井絢斗で出演中。
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jacket ¥47,300・pants ¥30,800 / CULLNI (CULLNI FLAGSHIP STORE 03-6416-1056), shirt ¥30,800 / FACTOTUM (Sian PR 03-6662-5525), Others Stylist’s Own.
Information
MBSドラマ特区『バツイチがモテるなんて聞いてません』
MBSドラマ特区枠にて2023年2月23日(木)深夜から順次放送スタート
■ MBS:2月23日(木)毎週木曜 深夜0:59~
■ テレビ神奈川:2月23日(木)毎週木曜 よる11:00~
■ チバテレ:2月24日(金)毎週金曜 よる11:00~
■ とちテレ:3月2日(木)毎週木曜 よる10:30~
■ テレ玉:3月2日(木)毎週木曜 よる11:30~
■ 群馬テレビ:3月2日(木)毎週木曜 よる11:30~
MBS放送後、TVer、GYAO!、MBS動画イズムにて見逃し配信1週間あり
出演:高梨臨、綱啓永、塩野瑛久、岩井堂聖子、遠山俊也、余貴美子
監督:のむらなお、山口雄也
脚本:我人祥太
原作:『バツイチがモテるなんて聞いてません』亀奈ゆう/COMIC ROOM(サイコミ/Cygames)
©「バツイチがモテるなんて聞いてません」製作委員会・MBS
- Photography : Ryohei Obama(SIGNO)
- Styling : Go Miyake
- Hair&Make-up : Yudai Makino(vierge)
- Art Director : Kazuaki Hayashi(QUI)
- Text&Edit : Yusuke Takayama(QUI)