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Rick Owensが引き寄せる才能、ランウェイを拡張する9名のクリエイター

May 20, 2026
<Rick Owens(リック オウエンス)>のランウェイには、常に既存のファッションシステムの外側にいる才能たちが集まっている。ラバー、ニット、クラフト、デジタル表現といった異なる領域で活動するクリエイターたちは、<Rick Owens>の世界観と共鳴しながら独自の存在感を放つ。本記事では、近年のコレクションで協業した9名をピックアップ。それぞれのプロフィールや、彼らが発信するクリエーションを通して、<Rick Owens>のクリエーションを支える多様な表現を紹介する。

Rick Owensが引き寄せる才能、ランウェイを拡張する9名のクリエイター

May 20, 2026 - FASHION
<Rick Owens(リック オウエンス)>のランウェイには、常に既存のファッションシステムの外側にいる才能たちが集まっている。ラバー、ニット、クラフト、デジタル表現といった異なる領域で活動するクリエイターたちは、<Rick Owens>の世界観と共鳴しながら独自の存在感を放つ。本記事では、近年のコレクションで協業した9名をピックアップ。それぞれのプロフィールや、彼らが発信するクリエーションを通して、<Rick Owens>のクリエーションを支える多様な表現を紹介する。

ストレイテュケイ(STRAYTUKAY) — デザイナー/アーティスト

<Rick Owens>2024年秋冬コレクションでストレイテュケイが手がけたブーツ

ストレイテュケイ(STRAYTUKAY)は、ロンドンを拠点に活動するデザイナー/アーティスト。極端なボリューム操作や拘束具を思わせる構造、工業素材と身体性を接続するアプローチによって、衣服とプロテクション、彫刻とファッションの境界を横断する作品を制作している。膨張・圧迫・変形といった感覚を伴うそのシルエットは、身体を装飾するというよりも、身体そのものの輪郭を書き換えるような印象を与える。近年は<Rick Owens>の2024年秋冬コレクションで発表された“Inflatable Boots”を通じて国際的な注目を集めて以降、度々協業を行い、ロンドンの実験的アンダーグラウンド以降を担う存在として注目されている。リック・オウエンスは「彼は建築的ボリュームを探求し、技術的構築に優れた才能を持っている。」と評している。

 

 

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レオ・プロスマン(LEO PROTHMANN) — デザイナー

<Rick Owens>2025年秋冬ウィメンズコレクションでレオ・プロスマンが手がけたブーツ

レオ・プロスマン(LEO PROTHMANN)は、ロンドンを拠点に活動するデザイナー。乗馬文化や農村的ワークウェアを背景に、レザー構造物のような衣服を制作している。サドル、チャップス、ハーネスといった馬術由来の要素を、工業的レザー技術や誇張されたシルエットと接続しながら、身体と衣服の緊張関係を探求している。その作品は、牧歌性と退廃性、クラフトとフェティッシュ、実用性と神話性を同時に内包している。近年は<Rick Owens>との継続的な協業を通じて注目を集め、ロンドンの新世代レザー表現を代表する存在として注目されている。

 

 

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ティス・ディ・マッジョ(MATISSE DI MAGGIO) — ラバーアーティスト/デザイナー

<Rick Owens>2026年春夏ウィメンズコレクションでティス・ディ・マッジョが手がけたスカートとブーツ

ティス・ディ・マッジョ(MATISSE DI MAGGIO)は、パリを拠点に活動するラバーアーティスト/デザイナー。BDSMやフェティッシュカルチャーを背景に、ラテックスや再生ラバーを用いた身体的表現を展開している。工業素材を第二の皮膚のように扱いながら、拘束、圧迫、装飾性を同時に成立させるその作品は、衣服とフェティッシュオブジェクトの境界を横断している。近年は<Rick Owens>との継続的な協業を通じて、自転車タイヤを再構築したルックや、ラテックス加工によるドレス/ニット作品を発表し、パリのアンダーグラウンド以降を象徴する存在として注目されている。<Rick Owens>2026年春夏ウィメンズコレクションで披露したスカートやブーツについて、ティスのInstagramによると、生地にあしらわれたスパンコールには、丁寧に天然ラテックスがコーティングされ、一つひとつ手作業で配置し、パリのアトリエで繊細にブラッシングが施された。作品の完成には250時間以上を要したという。

 

 

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ターニャ・ヴィディック(TANJA VIDIC) — ニットウェアデザイナー

<Rick Owens>2025年春夏メンズコレクションでターニャ・ヴィディックが手がけたニットボディスーツ

ターニャ・ヴィディック(TANJA VIDIC)は、スロベニア出身、ロンドンを拠点に活動するニットウェアデザイナー。スウェーデンのThe Swedish School of Textiles卒業後、伝統的ニット技法を基盤に、金属や日用品など“異物”を編み構造へ組み込む独自のアプローチを発展させてきた。彼女の作品は、ニットを柔らかな衣服としてではなく、身体を拘束・露出・変形させる構築物として扱っている。DIY精神とスロークラフトを背景に、偶発性や素材実験を重視するその制作は、クラフトと未来性、官能性と構造性を横断している。近年は<Rick Owens>との協業を通じて国際的な注目を集め、現代ニット表現を更新するデザイナーの一人として注目を集めている。リック・オウエンスは「彼女は、私がこれまで見た中で最も想像力豊かなDIYニットを作る。」と評している。

 

 

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ダフネ・バラツォス(DAFNE BALATSOS)— デザイナー

<Rick Owens>2025年春夏ウィメンズコレクションでダフネ・バラツォスが手がけたシャルムーズ・ローブ

ダフネ・バラツォス(DAFNE BALATSOS)は、ロサンゼルスを拠点に活動するデザイナー。Parsons School of Designで学んだ後、LAのアンダーグラウンドカルチャーや芸術コミュニティを背景に、シルク、レザー、ヴィンテージ素材を用いた親密で退廃的な作品を制作してきた。<Rick Owens>とはブランド初期から25年以上にわたり協働を続けており、初期の小規模制作体制を共有した最重要コラボレーターの一人でもある。近年は自身のプロジェクト「FINA」を通じて、閉店したハリウッドの老舗シルクショップ“Oriental Silks”のデッドストックを用いたローブやパジャマを制作。その作品は、古いハリウッドの官能性、静かなゴシック性、そして長年のクラフトマンシップを内包している。

 

 

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ヴィクター・クラヴェリー(VICTOR CLAVELLY)— デザイナー/CGIアーティスト

<Rick Owens>2025年秋冬メンズコレクションでヴィクター・クラヴェリーが手がけたブーツ

ヴィクター・クラヴェリー(VICTOR CLAVELLY)は、パリを拠点に活動するデザイナー/CGIアーティスト。École Duperré卒業後、3Dモデリング、デジタル造形、レザークラフトを横断しながら、身体を変形・拡張するための衣服表現を探求している。その作品は、義肢、鎧、呪術的構造体のようで、誇張されたシルエットによって身体そのものを書き換える。中世幻想、ビデオゲーム、スペキュラティブ・フィクションから影響を受けたコレクションは、単独のルックではなく、独自の神話体系や世界観の断片として構築されている。近年は<Rick Owens>との協業をはじめ、3Dプリントやレーザーカットレザーを用いた彫刻的作品によって国際的な注目を集め、デジタル以後の身体表現を更新するデザイナーの一人として注目されている。

 

 

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サルタニャ(SARUTANYA)— クリエイター/ニット作家

<Rick Owens>2026年秋冬ウィメンズコレクションでサルタニャが手がけた手編みクロシェニット

サルタニャ(SARUTANYA)は、<Rick Owens>のフィッティングモデルおよびEコマースファミリーとして長年活動してきたクリエイター/ニット作家。身体との極めて近い距離感を背景に、手編みクロシェやシルク/カシミアニットを用いた有機的な構造表現を展開している。その作品は、衣服というよりも身体に寄生・増殖するような質感を持ち、クラフト、親密性、身体感覚を強く結びつけている。近年は<Rick Owens>2026年秋冬コレクションでの協業を通じて、手作業によるニット表現の新たな可能性を提示し、ファッションにおける“共同体的クラフト”を象徴する存在として注目を集めている。

 

 

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ルーカス・モレッティ(LUCAS MORETTI)— デザイナー/クラフトアーティスト

<Rick Owens>2026年秋冬ウィメンズコレクションでルーカス・モレッティが手がけたドレス

ルーカス・モレッティ(LUCAS MORETTI)は、ロンドンを拠点に活動するデザイナー/クラフトアーティスト。Central Saint Martins卒業後、マクラメや手結び技法を用いながら、身体と工芸、儀式性と匿名性を横断する作品を制作している。膨大な時間と反復作業によって生み出されるその構造体は、衣服を超えて、身体を覆い隠し変容させるヴェールや儀式的オブジェにも見える。ワックスコードによる緻密な結節は、クラフトマンシップの痕跡を強く残しながら、同時に中世的フード、宗教的装束、拘束具を思わせる曖昧な身体性を生み出す。近年は<Rick Owens>2026年秋冬コレクションとの協業を通じて、数千メートルのコードと数十時間の手作業によるマクラメ作品を発表し、手工芸とアヴァンギャルド表現を接続するクリエイターとして注目を集めている。

 

 

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ベルナルド・マルチンス(BERNARDO MARTINS)— ビジュアルアーティスト/デジタルクリエイター

<Rick Owens>2026年秋冬ウィメンズコレクションでベルナルド・マルチンスが手がけたヘアメイク

ベルナルド・マルチンス(BERNARDO MARTINS)は、ベルリンを拠点に活動するブラジル出身のビジュアルアーティスト/デジタルクリエイター。AI生成技術を用いながら、身体、異形性、美意識、デジタルアイデンティティの境界を探求する作品を制作している。彼が生み出す人物像は、実在しない存在でありながら強烈な身体感覚を伴い、人工性と官能性、不気味さと美しさを同時に内包している。極端に構築されたヘア、ピアス、顔貌は、ポートレートというよりも“未来の部族像”や“変異した身体”として立ち現れる。近年は<Rick Owens>2026年秋冬コレクションの協業を通じて、デジタルイメージを現実の身体へ接続するビジュアルディレクションを手掛け、AI以後の身体表現を更新するアーティストとして国際的な注目を集めている。リック・オウエンスも「私が常に探し求めている、“周囲の状況への反応としての抗議”が存在している。」と評している。

 

 

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  • Edit : QUI Editorial Team

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