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Straight ahead — starring Airu Kubozuka

Jan 24, 2022 - FEATURE
いま、ここに立っていた。
いま、ここから走り出す。

俳優・窪塚愛流が進む道。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Interview with Airu Kubozuka

  窪塚愛流インタビュー

— 映画『麻希のいる世界』は、家族関係や友情、恋愛、音楽などいろんなテーマが詰まった作品でした。窪塚さんはそれらの事柄に翻弄される高校生の祐介役でしたが、演じる上で何を大切にしましたか?

祐介の意志の強さを表現する声の大きさです。祐介は普通の人なら躊躇するようなことでも、まっすぐにハキハキ、ズバズバと言うので、あとは(新谷ゆづみさん演じる)由希のことが好きだという感情を大切にしました。

— 窪塚さんはいま18歳ですよね。年齢的には祐介たちと同世代ですが、ご自身と重なる部分はありましたか?

……ないです。

— かなり性格が違う?

全体的に違うのですが、たとえば僕は声を張り上げることもあまりないですし、あそこまで由希を追いかけたりはしないかなと思います。祐介は友達になったらおもしろいかもしれませんが、女の子からしたら面倒くさいかも。

— ちょっと怖さというか危うさもありますよね。

本当は祐介も可哀そうなんですよ。自分の気持ちを押しつける我の強い男の子というイメージですが、祐介を演じていた時には由希の方がおかしいんじゃないかという気持ちにもなりました。塩田(明彦)監督は「(日髙麻鈴さん演じる)麻希も由希も祐介も、みんな狂ってる」っておっしゃっていました。

— なるほど。最終的に祐介はある事件を起こすことになりますが、その選択は腑に落ちましたか?

正直、台本を読んだ時は理解できませんでした。でも演じているうちに、由希に夢中になりすぎたり、まったく自分の思い通りにいかなかったり、相談する人がいなかったりして、そういう状況に追い込まれた祐介ならやりかねないんじゃないかなと感じました。きっと家族やバンドのメンバーにも相談するようなタイプじゃなかったと思います。

— 演じていて大変だったことはありますか?

作品を通してずっと出演することが初めてで、演技するという経験がほとんどなかったので、クランクインまでに自分のなかで祐介はこういう奴だというのを積み重ねて、「この台詞をこう言おう」と考えていました。

でも、いざ撮影を迎えた時は緊張して、一人で台詞を練習していた時にできたことが現場ではできなかったり、自分が想像していたようなシーンではなかったり、お芝居についても相手から返ってくるものが自分の想定していたものとはまったく異なっていたり、目の前に起こるすべてのことが壁でした。なかでも山場はギターのシーン、それと由希を待ち伏せして、そのまま追いかけてマンションの階段を上がっていくシーンも大変でした。

— 終盤の見どころのひとつでした。

勢いよく階段を上がりながら、すごく怒鳴って、その場で塩田監督に言われたことにも対応して、同時にいろいろなことを行うということが難しかったです。

あと、いま考えてみると、自分のなかに限度を決めてしまっていたところがありました。いまだったら何でも挑戦して「やり過ぎ」って止められたりすることもありますが、当時はやり過ぎもやり過ぎないもなく、安全なところを攻めていました。もちろん全力で演じていましたが、いまの自分ならと思うところはやっぱりあります。でも、ギターの演奏シーンには満足しています。あれは何回も練習して現場に行ったので。

— 音楽映画でもありますからね。かなり練習を?

かなり練習しました。ギターはいまでも触ります。ここ(指の皮)が固いです。

— ほんとだ。バンドとか、音楽活動にも興味は?

無いです。ギターを教えてくれた友達と、その友達と一緒に公園とかで弾き語りをやっていて、僕もそこに入って好きなように歌ったり弾いたりという時間は好きですが、本格的に始めたりはしないです。

— では、勉強の成績はいいほうですか?いま実際に高校三年生ですが。

二学期の期末テストはクラスの男子の中で一位でした。

— おお!

意外と(笑)。頑張ったら点数がとれました。

— すごいです。卒業後は進学でなく俳優の道へ?

上京して本格的に活動します。もちろん、いま住んでいる大阪も大好きなんですけど。

— では関西での暮らしもあと3カ月ぐらいですね。

僕のまわりの友達も東京や海外に行く子が多いので、離ればなれって感じはしないです。

— 『麻希のいる世界』は窪塚さんにとって初の本格的な映画出演でしたが、共演者に支えられたことも?

僕も頑張らなきゃいけないという、燃えるような気持ちになりました。

— 年齢も近い?

同い年です。日髙さんは本読みの時から落ち着いていてすごいなって。僕は声もちょっと震えて緊張していました。新谷さんは同じシーンが多かったのですが、(新谷さん演じる)由希の怒りの強さがあったらからこそ、(窪塚さん演じる)祐介の応える怒りが強く引き出されました。

— できあがった作品を観ていかがでしたか?

それぞれの主張が激しいというか、丸くなくてツンツンしているようなイメージで、暖かいような冷たいような、いろいろなことが詰まっている映画だなって思いました。

撮影中に、父親役の井浦新さんが塩田監督に相談しているところに、こっそり聞き耳を立てていたんです。僕はそれを聞いて「たしかに!」と思ったのですが、井浦さんが「この映画って思っていることを全部口に出しているけど、それでいいのかな」とおっしゃっていて。塩田監督は「それでいい」と。僕が声を張り上げるシーンで塩田監督に「これぐらいですか?」と聞いた時も、それが最低限だと言われました。

— それが表現としてツンツンしたところに繋がっていく。

そうですね、早くいろいろな人に観ていただきたいです。僕も、もう一度観たいです。最初に観た時はやっぱり自分中心に観てしまったので、次はストーリー重視で観たいなと思います。

— 今後、俳優として目指すところを教えてください。

最近思ったことですが、どんなに寒くても暑くても、どんな環境にいても、良い意味で余裕を持っていろいろなお芝居ができるようになりたいです。安易に考えているという余裕ではなく、努力を重ねて、実力を持っているからこそ出てくる落ち着きのある俳優になりたいです。

— すでに片鱗はあるので、すぐなれると思いますよ。

頑張ります!

 

 

Profile _ 窪塚愛流(くぼづか・あいる)
2003年10月3日生まれ。神奈川県横須賀市出身。2018年に豊田利晃監督の映画『泣き虫しょったんの奇跡』でスクリーンデビュー。2020年よりモデルとしてキャリアをスタート。2021年から本格的に俳優活動を開始。ドラマ『ネメシス』(NTV/2021)へのゲスト出演をはじめ、『あのときキスしておけば』(EX/2021)にもレギュラーキャストとして出演を果たす。その後、TBSよるおびドラマ『この初恋はフィクションです』(TBS/2021)、1月期TBS火曜ドラマ『ファイトソング』(TBS/2022)、Huluオリジナル『神様のえこひいき』(2022年3/19(土)~配信)など、瑞々しくも躍動的な存在感を放ち、着実に出演作品を重ねている。 2021年10月よりNTTドコモ『Quadratic Playground』のWEB CMも公開中。

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Information

窪塚愛流さん出演映画『麻希のいる世界』

2022年1月29日(土)より渋谷ユーロスペース、新宿武蔵野館ほかにて公開

監督・脚本:塩田明彦
出演:新谷ゆづみ、日髙麻鈴、窪塚愛流、鎌田らい樹、八木優希、大橋律、松浦祐也、青山倫子、井浦新
劇中歌:「排水管」(作詞・作曲:向井秀徳)、「ざーざー雨」(作詞・作曲:向井秀徳)
製作・配給:シマフィルム株式会社

『麻希のいる世界』公式サイト

©︎ SHIMAFILMS

 

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「Quadratic Playground」特設サイト

  • Photography : Kenta Karima
  • Styling : Kentaro Ueno
  • Hair&Make-up : NEMOTO(HITOME)
  • Art Direction : Kazuaki Hayashi(QUI / STUDIO UNI)
  • Text&Edit : Yusuke Takayama(QUI / STUDIO UNI)