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NEW GENERATIONS vol.17 – Mio Akiyoshi|Actor

Dec 29, 2024
次世代を担う注目クリエイターやアーティストの新たな魅力を届ける「NEW GENERATIONS」の第17回は、俳優・秋好美桜。2024年3月に開催された大型オーディション「bijoux AUDITION 2024 supported by KeyHolder Group」にて初代グランプリを獲得し、業界の内外から注目を集める新鋭にフォーカスする。

NEW GENERATIONS vol.17 – Mio Akiyoshi|Actor

Dec 29, 2024 - FASHION
次世代を担う注目クリエイターやアーティストの新たな魅力を届ける「NEW GENERATIONS」の第17回は、俳優・秋好美桜。2024年3月に開催された大型オーディション「bijoux AUDITION 2024 supported by KeyHolder Group」にて初代グランプリを獲得し、業界の内外から注目を集める新鋭にフォーカスする。

 

 

 

knit ¥88,000・dress ¥77,000・pants ¥51,700 / Vivienne Westwood RED LABEL (Vivienne Westwood

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

jacket ¥97,900・skirt ¥70,400 / YUEQI QI (MATT. info@the-matt.com), jacket ¥71,500・skirt ¥60,500 / jichoi (MATT. info@the-matt.com), top ¥57,200 / MARINE SERRE (MATT. info@the-matt.com), boots ¥34,100 / UGG × YUEQI QI (MATT. info@the-matt.com)

 

 

 

 

 

cape ¥897,600・knit top ¥167,200・pants ¥117,700 / Rick Owens (EASTLAND 03-6231-2970)

 

自分が俳優になるなんて考えもしなかった

― 今日は秋好さんの生い立ちから現在まで順を追ってお聞かせいただきたいんですが、まず出身は?

宮崎県です。県内では都会の方で、必要なお店には自転車でもいろいろ行けるような場所でした。

― どんな子どもでしたか?

すごく人懐っこかったそうです。家族でファミレスに行ったときには、勝手に知らない人の席で食べていることもあったと聞きました。

― 物怖じしない性格だったんですね。

年を重ねるにつれて、逆に人見知りになっていったかもしれません。

― 人見知りだと、こういうお仕事は大変じゃないですか?

大変ですね。最初は壁を作ってしまうところがあるので。

― デビューにつながったオーディションは、秋好さんの知らないうちにお母さんが応募されたそうですね。

そうなんです。

― もともと俳優になりたいという思いはなかったんですか?

自分が俳優になるなんて考えもしていなくて、憧れしかなかったです。

― 憧れというのは?

映画を観るのが好きで、1980〜90年代の外国映画をたくさん観ていたので。

― 秋好さんがまだ生まれる前の作品ですよね。

その時代ならではの味があるように感じるんです。一番好きな作品は『レオン』で、あとは『テルマ&ルイーズ』や『パーフェクト ワールド』も好きです。

― 秋好さん、ちょっとマチルダっぽさがあるような……。

本当ですか? うれしい。

― 戦う女性の役も似合いそうです。

アクションはやってみたいです。体を動かすのが得意な方ではあるので。

― スポーツは何かやっていたんですか?

バスケットボールをしていました。

― ポジションは?

ガードですね。小柄だからスピード重視で。

― プロフィールを見ると、もうひとつの趣味にカラオケと書かれています。

カラオケはよく行きます。小さいころから歌うことが大好きで、家族で行ったり、兄弟で行ったり。

― 他に今興味があることは?

バイクに興味があります。免許がないので乗れないんですけど、見ていてかっこいいなって。

― バイクに乗れたらアクションの幅も広がりそうですね。

たしかに。チャレンジしてみたいです。

 

自分にとってチャンスだと思った

― 今は大学1年生ですが、美術系の大学だそうですね。

もともと高校が情報系のクラスでグラフィックを習っていて、もっと上手くなりたいなと思ったことがきっかけでデザインが学べる大学に進学しました。

― 今はどんなことを学んでいるんですか?

最近は建築物を衣装で表現するという課題に取り組んでいます。

― 最初は幅広くデザインを学んで、これから細分化していく?

そうですね。私は製図が好きなので、プロダクトデザインか建築かで迷っています。

― 家をデザインできる俳優になったらすごいですよね。でも美大は課題も多く、仕事との両立はかなり大変では? 心がけていることはありますか?

仕事も勉強も無理をしないことです。もう疲れたっていう日は、ちゃんと体を休めるようにしています。

― 大学は東京ですが、オーディションを受けているときは宮崎在住だったんですか?

はい。でも東京の大学に進学することは決まっていました。

― それもあってお母さんは応募したのかもしれませんね。オーディションのことを知ったのは、一次審査を通過したタイミングで?

急に福岡に行こうと言われて、旅行かなと思ったらオーディションで書類が通ったからと。びっくりしました。

― 審査は何次までありましたか?

三次審査まであって、その後にワークショップを経て最終審査がありました。

― 審査が進むうちに前向きに取り組めるようになったのでしょうか?

私は好奇心旺盛なので、オーディションも新しい挑戦だと捉えてみようと。自分にとってチャンスだと思って取り組みました。

― オーディションの応募から上京するタイミングまでいろんな奇跡が積み重なって、最終的には見事グランプリを獲得しました。ご家族はどんな反応を?

グランプリの発表後すぐに電話をかけたんですけど、「嘘つくな」と全然信じてもらえなくて(笑)。本当だとわかってからはすごく驚いていました。

― ちょっと下世話なんですが、賞金はなんと1,000万円。周囲の反響も大きかったのでは?

親戚もみんな知っていて、自分にじゃなくて金額に驚いていました(笑)。

― 賞金は使いましたか?

いえ、お母さんに預けていてまだ一切使っていないんです。

― オーディションでは審査員から称賛されていましたが、秋好さん自身は自分のどういうところが強みだと思いますか?

なんだろう……落ち込んでも立ち直るのが早いことでしょうか。

― 嫌なことがあってもあまり引きずらない?

引きずらないです。時間がもったいないって思っちゃう。

― かっこいいなあ。気持ちを切り替えるコツが知りたいです。

寝て忘れます。あとは嫌なことは置いておいて、自分の好きなことをやることですね。

― 逆に自分の弱みは?

弱みはたくさんあるんですけど、整理をすることがすごく苦手で。頭の中も、お部屋の整理整頓も。今は事務所の寮に入ってルームメイトと2人で暮らしているので、がんばってちゃんと片付けています(笑)。

― 共同生活はストレスになりませんか?

ルームメイトと夜中までずっとお話することが多いんですけど、それがすごく楽しいです。彼女の話が面白くて、全然寝られないんですよ。

― ルームメイトは同じ事務所の方?

はい、山本かりんさんという方です。2人でラップバトルをしたり。

― めちゃくちゃ楽しそう。

一番テンションが上がります(笑)。

 

幅広い役を演じられるようになりたい

― グランプリの受賞から半年以上が経ちましたが、今はレッスンやワークショップを重ねているところでしょうか?

そうですね。

― そして2025年の1月からは、ドラマ『プライベートバンカー』へのレギュラー出演が決定しました。やっぱりレッスンと実際の現場では違いますか?

お芝居をする環境も違いますし、本番では相手の方のお芝居も「こう来たか」となることも多いので、それにしっかり応えていくのは難しいですね。

― それでもお芝居の面白みを感じることはできましたか?

はい。その役がどういう人なのか自分で決めることができるんですよ。人となりを想像して描いていくことが楽しいなと思います。

― 好きな俳優はいますか?

最近気になっているのは坂東龍汰さん。ドラマ「ライオンの隠れ家」で自閉スペクトラム症の役を演じられているんですけど、観ていて引き込まれました。

― 坂東さんは役に対していつも真摯に向き合っていて、本当にいい俳優ですよね。秋好さんはどういう俳優になりたいですか?

ひとつのイメージに囚われず、幅広い役を演じられるようになりたいです。そのためにもまずは自分が得意な分野を見つけて進んでいくことが大事かなと。いろんな現場を経験して、引き出しを増やしていけたらいいなと思っています。

あとは礼儀とか、当たり前のことが当たり前にできて、自立した人間になりたいですね。

― 現在はモデルとしても活躍されていますが、モデル業は楽しいですか?

すごく楽しいです。普段着ることのない個性的な服やメイクで、新しい発見ができるので。

― 普段はどういうファッションを?

大学に行くときなど、普段はカジュアル系が好きです。でも大事なイベントがある時はキレイめにするなど、その場にあった服装を着るようにしています。

― 好きなブランドは?

HYSTERIC GLAMOURとか、OBEYとか。最近は大学に行く用のパソコンを入れるために、HYSTERIC GLAMOURのリュックからOBEYのリュックに買い替えました。

― ストリートっぽいテイストが好きなんですね。

はい、自分の身の丈にあっている気がして。

― モデルとしての活動のビジョンもあれば教えてください。

今はファッション系が多いので、自分の好きなコスメのお仕事もやってみたいです。

― コスメの仕事、ぴったりだと思います。美容のために心がけていることはありますか?

たっぷり寝ることでしょうか。食事制限も無理せず、ストレスを溜めないことを大切にしています。

― 見た目に限らず、秋好さんが美しいと思うのはどんな女性でしょう?

堂々としている人。周りに流されない、芯のある女性は素敵だなって思います。

― 今は俳優、モデル、そして大学生という3本の軸を持っている状態ですが、他に挑戦してみたいことはありますか?

歌うことが好きなので、音楽はやってみたいです。お兄ちゃんが趣味でギターをやっていて、私もちょっと触ることがあるので、まずはギターの技術を磨きたいなと思っています。

― お兄ちゃんとデビューを?

いや、お兄ちゃんとはデビューしなくていいです(笑)。

 

Profile _ 秋好美桜(あきよし・みお)
2006年1月31日生まれ、宮崎県出身。俳優・モデル。2024年3月に開催された「bijoux AUDITION 2024 supported by KeyHolder Group」にてグランプリに輝く。Rakuten GirlsAward 2024 Autumn/Winter出演、ABCマート×adidas「GRADAS」広告起用、その他MV出演など続々と活動の幅を広げている。2025年には、1月期テレビ朝日木9「プライベートバンカー」に出演決定。

Instagram

  • Photography : Yoshitake Hamanaka
  • Styling : Masahiro Hiramatsu(Y's C inc.)
  • Hair : Kurushima(Y's C inc.)
  • Make up : KOTO
  • Edit&Text : Yusuke Takayama(QUI)

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