僕らがMARC JACOBSに魅了される理由
マークは才能を出し惜しみしないから惹かれる by隆さん
― おふたりは普段もよく<MARC JACOBS>を着られるのですか?
しん:めちゃめちゃ着ていますし、いちばん持っているブランドかもしれない。
― <MARC JACOBS>のどんなところに惹かれますか?
しん:僕が好きだなと思うのは、ポップでキュートで、楽しさが感じられるところ。ポジティブなエネルギーを服からもコレクションからも感じられるので、着ると気分があがるんです。
たか:当然だけど着心地がいい。僕、ごわごわしたのが苦手なので。<MARC JACOBS>の服は肌に合うというか。気づいたらいつも手に取っていた、そんなブランドです。
しん:肌ざわりがよくてすごく着やすいもんね。こういうビッグシルエットのTシャツも多いので、すごく助かっています。
― おふたりとも服づくりに携わっているだけあって品質にも目がいくのでしょうね。
たか:デザインももちろん重視していますけど、長く着ることを考えたら、やっぱり品質にはこだわっちゃうよね。
しん:そうだね。ベーシックなアイテムも好きなんですが、<MARC JACOBS>のショーって、毎回意表を突くじゃないですか。インパクトあるクリエイティブ、奇抜なヘアメイクで、実験的なアプローチがある。そういうのを見たら、すごくテンションがあがる!
たか:洗練の王道をいくもの、洗練と真逆をいくもの。現実と非現実のバランスが巧妙ですよね。マークは、頭の中にあるものを出し惜しまないっていうのかな。自分の中の好奇心やパワーややる気を、出し惜しまず、きっちり表現している。そういうところが好きです。
“遊べる”小物は毎シーズン必ずチェック。気分があがります by真さん
― そんな<MARC JACOBS>のアイテムを普段のスタイリングに取り入れる際に、気にかけていることはありますか?
しん:それこそ昔は“足し算・足し算”で着ていたんですけど、今はこういうシンプルなTシャツに、アクセでポイントを添えるくらいのバランスがちょうどいい。僕、キラキラが好きで、普段からキラキラを身につけることが多いんですよ。キラキラがふと目に入ると気分があがるんです。
― キラキラ、いいですよね。おふたり一緒の活動が多いそうですが、スタイリングを合わせることもありますか?
たか:DJをする時は色違いを着てリンク感を演出します。おそろいの<MARC JACOBS>のTシャツを、僕は赤、しんは黒を着て。
― <MARC JACOBS>で特にお気に入りのアイテムは?
しん:持っているものは全部好きですが、今はダントツでこれ!このデニム。全面にクリアクリスタルがあしらってあり、これが今は大好きです。
たか:僕はこのモノグラムタンクトップとハット、サングラス。ドクターマーチンとのコラボブーツも気に入っています。サイコロやビジューのチャームがジャラジャラ付いていてかわいいでしょ?
しん:<MARC JACOBS>は服以外もポップでキャッチーなアイテムが満載で、“遊べる”のがいいよね。そうそう、これ知っていますか?マークの愛犬ネヴィルの写真集です。めっちゃかわいい!!
たか:これ、めちゃくちゃ人気であんまり手に入らないらしくて。
― ネヴィル、マーク本人に匹敵するほどファンがついているんですよね。かわいい!
しん:ちょっと疲れたときはこの写真集を開いて癒されています。
“ありのままの自分”を貫く生き方はお手本にしたい by真さん
― コレクションの話なんですが、印象に残っているシーズンはありますか?
たか:2018秋冬コレクションです。学校の授業の一環で、<MARC JACOBS>のショーを初めて見たんですよ。ファーストルックの、ビッグシルエットのコートがえぐすぎて。存在感やば!って。鮮烈なカラー、デフォルメされたビッグショルダー…もうずっと忘れられない。こんな服を作れるってすごい!って思いました。
しん:コレクションの話ではないんですが、マークのショーって毎回驚きがありますよね。エレガンスの中にどこかポップさを感じさせるんです。柄の使い方であったり、キラキラ感であったり……。ポップでキュートの部分が必ず入っているんですよ、エレガンスの中に。そこがすごいなって思いますね。
しん:僕、マークにギャルマインドみたいなものを感じていて。ファッションもヘアメイクもめっちゃ楽しんでいて、ポジティブ。自分も、<MARC JACOBS>を着ている時はテンションがあがります。勝負服みたいになってる。
― ここぞというときに着る?
しん:そう。デザインに影響を受けるというより、そのマインド、生き方に結構影響を受けているかもしれない。
― たしかにマークは美意識の塊のような人ですよね。自分軸があってブレがない印象です。整形手術や同性との結婚も公表して、自分らしく生きているように思います。
たか:そうです、そうです!そういうところ、すごく共感します。自分を大肯定してパワフルに生きている姿、かっこいいなと思います。
しん:かっこいいよね。うん。
― 最後に。次の10年、20年に<MARC JACOBS>に期待することを聞かせてください。
しん:10年後、きっとマークは現役でデザイナーをしているでしょうね。想像していなかったような社会になった時に、彼が何をどのように考えて、どうクリエイティブに表現するのかがすごく楽しみです。
たか:僕らが今着ている服を20年後に復刻してくれたらうれしい。<MARC JACOBS>にはファッション史に残るレアなピースがたくさんあるし、20年先の時代にもフィットするはず。この服が復刻されたら、2024年の思い出もプラスされて、今よりもっと愛せるんじゃないかなぁ。
しん:僕ら普段からメイクやネイルを楽しんでいるんですけど、たまに、“これ、いつまでやってんねやろ?”って考える時がたまにあって。今は思っていないですよ!?ギャルでいたいから。20年後は想像できないですけど、40代だったらさすがにもう……とか。でもマークが、今、それを体現しているので。ゴリゴリにギャルやってるでしょ?(笑)。僕らもそうありたいなって。
たか:うん。おじいちゃんになってもな。
Profile _ しんたか(左から真、隆)
大阪出身のしんと、沖縄出身のたかが出会い誕生した同性カップル。 アパレルブランド<CEZNA(セツナ)>を運営しながら衣装なども製作する他、YouTubeやTikTokなどのSNSで、飾らない軽快なやりとりでも注目を集めている。現在は東京に拠点を移しアートイベントからDJイベント等、幅広く活躍している。
Instagram
しん @shin_pq
たか @taka_uech
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@shintaka.com
撮影協力:Bar Droogy
東京都新宿区新宿3丁目10−9 FBビル2階
- Photography : Kaito Chiba
- Text : Kaori Sakai(QUI)
- Edit : Miwa Sato(QUI)