Y’s のシグネチャー「シャツ」を纏う ー 22年春夏コレクションから10着を深堀り
コットンブロードの生地で仕立てる、男性服を起点としたワイズ・クラシックなシルエット。
時にアレンジやディテールの効いたパターンメイクが入る。
潔さの象徴のような、あるいはワークウェアの象徴、テーラードの象徴、日常着の象徴、である「シャツ」。
シンプルで多面的な存在感は、力強いシルエットと、複雑さを持ち合わせ、<Y's>の服づくりとスタイルをその存在で静かに伝えているよう。
気持ちよくおおらかに身体に沿う。
沢山の示唆がシャツというかたちに仕立てられ、答えは、そのシルエットに、そしてそれを着た人にある。
<Y's>のフィロソフィーと精神が、軽々とそこに縫い上げられたような、いつもまっさらな「シャツ」。
今回は2022年春夏コレクションから10着の「シャツ」をご紹介。
身頃の幅、袖幅ともやや大きめのメンズライクな分量で空気をはらむシャツ。ワークウェア由来の胸ポケットが、キリっとした表情を加える。一方、袖をロールアップしバサっと着崩すような着こなしも決まりやすい。
Y’s
44,000円
右にフラップ付きポケット、左にペン差しポケットが配されたビッグシルエットのワークシャツ。脇に長めのスリットが入るなど、細部に様々な要素が入り、ディテールの詰まったつくり。メンズライクでシルエットも大きいため、ばさっと一枚で羽織るような着こなしも可能。
Y’s
46,200円
フロントの左側が途中ではずされ、前側に深くスリットが開いている長袖のシャツ。フリルのようだが、フォルムの外しからできる必然性のある造形が、柔らかさとはまた違った、制服のような硬質さのあるニュアンスを生む。
Y’s
37,400円
バックスタイルのドレープが、中心のライン(接ぎ線)を軸に揺れるようにつくられたシャツ。ビッグシルエットでフロントから見るマスキュリンで正統な印象と、バックスタイルの中心から揺れるドレープの優美な印象が相反する表情で、シルエットに面白さを持ち込む。着丈、袖丈が長く、たゆたうドレープで、ドレスのような着こなしも。
Y’s
44,000円
ベースはコットンブロード、2重になったフロントの内側にインドのジャイプール近郊にある染色の村バグルーでつくられた伝統的な木版染め生地が構成されたシャツ。綿100%素材の少し雑味のある質感が、夏らしいおおらかさと、複雑な表情を加える。
Y’s
49,500円
前開きがダブルになったシャツ。ヴィンテージのワークジャケットのようなディテールを、シャツに落とし込んだつくり。ジェケットがベースになったシルエットは、前を締めずに着ると、軽やかで薄いシャツ生地と、上物のような雰囲気がスタイルにユニークな質感を生む。
Y’s
41,800円
上衿部分に切り抜いたようなモチーフの穴を縫い返して表現したデザイン。上衿部分に切り抜いたようなモチーフの穴を縫い返して表現したデザイン。ジャケットやコートのインナーとしても襟元のワンポイントが映える。
Y’s BANG ON! No.143
39,600円
変形衿のボタンダウンシャツ。Y’sでは珍しいボタンダウンシャツに切れ込みを入れ変形させた上衿が特徴的。ボックス型のシルエットは着こなしの幅も広く、1枚でも着やすい仕様。
Y’s BANG ON! No.144
39,600円
メンズシャツのボックス型のシルエットに肩章(エポレット)が付いたシャツ。襟の一部をタブ上に伸ばし台衿に着いたボタンで留める事で、チンストラップのようになる。正統なシャツをベースに、機能の様式を要素に落とした、<Y’s BANG ON!>らしいデザイン。
Y’s BANG ON! No.146
41,800円
古い民族衣装に見られる襟ぐりや袖接ぎ部分を飾る植物の実の刺繍飾りにインスピレーションを受け、リボンテープの手刺繍で置き換えて表現したコットンブロードのプルオーバー。フォーククラフトをシャツ生地で表現し感性を織り交ぜた現代のスタイルに。
Y’s BANG ON! No.147
74,800円
- Photograph : Kei Matsuura(STUDIO UNI)
- Hair : Akira Nagano
- Make up : Risa Chino(Beauty Direction)
- Model : Fubuki Tampo(IPSILON)
- Edit : Yukako Musha(QUI)