“艶やかマスキュリン”のスタイリングアイデアをコレクションルックから紐解く
本記事では、“艶やかマスキュリン”スタイルを着こなすべく、ブランドのルックに注目。
ブランドがコレクションのムードやスタイリングを提案するために作っているルックは、スタイリングのプロのテクニックを手軽に勉強することができ、いわば「スタイリングのバイブル」である。
今日は、“艶やかマスキュリン”のスタイリングバランスを、コレクションのルックから紐解いていく。
“テーラードジャケット”を崩す、余裕のあるマスキュリン
今季のランウェイでは、テーラードジャケットにスパイスを効かせた着こなしが数多く登場。体にフィットする小さめのTシャツやタンクトップをインナーに仕込み、ミドルカットのブーツにパンツをタックインするだけで、エッジの効いたマスキュリンが完成する。
さらに襟を立ててみたり、シャープなトゥのシューズを合わせたりといった小さな工夫が、ぐっと艶やかさを引き寄せる。グローブやストール、ハットといったひと癖ある小物を加えれば、ジャケットが一気に必要不可欠なスタイリングアイテムに。

Acne Studios 2025AW MENS COLLECTION

JUUN.J 2025AW COLLECTION RUNWAY

ANN DEMEULEMEESTER 2025AW COLLECTION RUNWAY

ISABEL MARANT 2025AW COLLECTION RUNWAY

Vivienne Westwood MAN 2025AW COLLECTION
“ファーアウター”で描く、華やかで濃厚なシルエット
今季のコレクションで目を惹いたのは、ボリュームあるファーアウターがつくる圧倒的な存在感。リュクスな素材がもつ光沢と質感は、マスキュリンな強さにグラマラスな艶を与えてくれる。
タイトにまとめたヘアと合わせれば、ボリューミーなシルエットに鮮やかなコントラストが生まれ、全身の印象が一段とモードに。パンツやブーツをシャープに整えることで、ファーの華やかさが際立ち、ただのラグジュアリーにとどまらない“攻めのスタイリング”へと昇華する。

Acne Studios 2025AW MENS COLLECTION

JIL SANDER 2025AW COLLECTION RUNWAY

JUUN.J 2025AW COLLECTION RUNWAY

paratrait 2025AW COLLECTION RUNWAY

rabanne 2025AW COLLECTION RUNWAY

MARINE SERRE 2025AW COLLECTION RUNWAY
“レザー”の質感で研ぎ澄ます、官能と強さのバランス
レザーやレザー調のジャケットやパンツは、今季の“艶やかマスキュリン”を語るうえで欠かせないピース。素肌に羽織れば肌感とのコントラストが生まれ、無造作にストールを合わせるだけでムードが加速する。
さらに注目したいのは、レザー×レザーのスタイリング。マットとグロス、硬さと柔らかさといった素材のニュアンスを掛け合わせることで、単なるハードさにとどまらず、強さと官能が溶け合うスタイルへと進化する。

ANN DEMEULEMEESTER 2025AW COLLECTION RUNWAY

Won Hundred 2025AW COLLECTION RUNWAY

ATTACHMENT 2025AW COLLECTION RUNWAY

TANAKA 2025AW COLLECTION RUNWAY

Tamme 2025AW COLLECTION RUNWAY
強さと官能が交差する“艶やかマスキュリン”。
そのエッセンスを一つ取り入れるだけで、いつもの装いはぐっと新鮮に映る。
今季は、自分なりのバランスでアップデートを楽しんでみては。




