カルチャー雑誌「Moder—n no.2 REPORT AGE issue」がローンチ。限定版にはレコードの付録も。
Wolfgang Tillmansが巻頭企画を手がけ、限定版にはTillmansによる新発表の楽曲を収めたレコードを付録し、五木田智央、塩田正幸による両個展の密着ドキュメント企画も掲載されている。
「モダーン」は現代における多様なカルチャーを、大胆なビジュアル構成によるアートブックのような誌面作りと、アナログレコードのようにコンテンツを二面に分けた編集によって綴じられたカルチャー雑誌であり、付録として参加アーティストが手がけた音楽をアナログレコードという形で収録するなど、見るだけでなく聴くこともできる雑誌。
今号では「REPORT AGE」(時代の記録)という特集タイトルのもと、奇しくも世界中で大きな変化が起きてしまったこの「時代」で、多様化が加速するカルチャーが現代社会にどのように触媒しているかを世界各地のアーティストたちと共にノンフィクション/ドキュメンタリーな形式で「記録」している。
巻頭企画を手がけたのは、世界最高峰のアーティストの一人として絶大な支持を集めるWolfgang Tillmans(ヴォルフガング・ティルマンス)。写真家としての活動のほかにも、世界情勢や社会問題についてSNSなどを駆使して発信を行う活動家であり、また10代の頃から続ける音楽活動も近年は活発化して幾つものレコード作品をリリース。
そんな多岐にわたる分野の最前線で活動するティルマンスが本作では現在の拠点であるベルリンでのスナップと思われる写真を含め、彼らしいバラエティ豊かなイメージの組み合わせで「REPORT AGE」というテーマを見事に表現している。
また、昨年の新型コロナウィルスの影響によるロックダウン中には主に音楽制作を行なっていたというティルマンスによる新発表の楽曲を付録のレコード(限定版は7インチレコード、通常盤はソノシート)として収録。
これらの楽曲はともにマスタリングを坂本慎太郎やOGRE YOU ASSHOLE、BORISなどのエンジニアで知られるPEACE MUSIC中村宗一郎氏が手がけている。
その他にも2020年秋にタカ・イシイギャラリーにて同時開催された画家の五木田智央と、写真家の塩田正幸による両個展の密着ドキュメント企画や、アート集団Chim↑Pom(チンポム)が昨年の緊急事態宣言中に東京の街中に掲げたビルボードの記録作品、2019年に世界的な写真賞であるFoam Paul Huf Award(フォーム・ポール・ ハフ・アワード)を受賞した西アフリカのガーナを拠点に活動する気鋭写真家のEric Gyamfi(エリック・ギャムフィ)によるポートフォリオ作品、80年代より活動を続ける女性音楽家Phewのサウンドスケープ企画などで構成している。
2月4日よりDOVER STREET MARKET GINZA(ドーバー ストリート マーケット ギンザ)と、代田橋にあるアートブックショップflotsam books(フロットサムブックス)、および版元であるREPOR / TAGE(ルポルタージュ)のwebサイト(www.repor-tage.com)にてローンチする。
Moder—n no.2 REPORT AGE issue
貢数:160 ページ
判型:A4 変形(H287×W220mm)/中綴じ仕様 付録:ソノシートレコード (通常版)、7 インチレコード(限定版) ISBM:978-4-9911779-0-3
価格:3000 円(通常版)、4500 円(限定版)/ともに税別 出版:ATARICA.inc
【取り扱い店舗】
DOVER STREET MARKET GINZA(ドーバー ストリート マーケット ギンザ)
flotsam books(フロットサムブックス)
REPOR / TAGE(ルポルタージュ)
www.repor-tage.com