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FEATURE

小関裕太 – 日々、新しい景色を追いかける

Dec 16, 2020
「いろんな景色を見てみたい」
目を輝かせながらそう語るのは、ミュージカルやドラマ、映画などさまざまな舞台で活躍の場を広げる俳優、小関裕太。アミューズ所属の若手俳優による「チーム・ハンサム!」のメンバーでもある彼が挑み続ける表現について。

小関裕太 – 日々、新しい景色を追いかける

Dec 16, 2020 - FEATURE
「いろんな景色を見てみたい」
目を輝かせながらそう語るのは、ミュージカルやドラマ、映画などさまざまな舞台で活躍の場を広げる俳優、小関裕太。アミューズ所属の若手俳優による「チーム・ハンサム!」のメンバーでもある彼が挑み続ける表現について。

想いをぶつけて、重ねて完成した『GET IT BACK!』

 — チーム・ハンサム!(以下:ハンサム)のニューアルバム『GET IT BACK!』が2020年12月23日に発売されます。アルバムのテーマが「新たな出発」ということですが、小関さんはどのような想いで制作に挑まれましたか?

実は「アルバムを作ろう」と言い出したのは僕なんです。

新型コロナウイルスの流行により外出自粛を余儀なくされ、お仕事もこれまでのようにできなくなりました。でも、せっかくならこの時間を使って何か新しいことができないかと考えていたんです。

 

— その期間にどのようなことをされたんですか?

まずはヒントを探そうとSNSのライブ配信を使って、ファンの方たちとコミュニケーションを取ってみました。何度か続けているとハンサムのメンバーが配信を見てコメントをくれたり、参加してくれるようになって。すると、ファンの皆さんが喜んで、盛り上がってくれたんです。

僕やハンサムのメンバーが何かをすることで幸せを感じてくれる人がいることに気づいて、僕らにしかできないことがあるのではないかと提案したのが今回のアルバムへと繋がるプロジェクトでした。

 

— プロジェクト名は「2020 OVER THE RAINBOW PROJECT」。この名前に込められた想いは?

世界的に大変な状況である今を雨と例えるなら、不安や焦りの中から何か僕たちにできることはないかとスタートした今回のプロジェクトは虹であると考えました。

僕たちが自発的に行動しチャレンジしているハンサムでの活動が、この先何に繋がるのか、ファンの皆さんにどれだけの想いを伝えられるのか分かりません。だけど、虹の向こう側にある景色が希望に満ちていることを信じて僕たちは虹をかけたい。そして僕たちハンサムとファンの皆さんでその景色を見に行きたい!そんな想いを込めて「OVER THE RAINBOW」と名付けました。

虹は雨が降っても現れるかわからないけど、雨が降らなければ決して現れない。この不安で大変な状況も、「この景色を見るために必要なものだったんだ」と思えたらいいなと思います。

 

— 熱く、ステキな想いが詰まったプロジェクトですね。このプロジェクトを通してハンサムはどのように進化したと思いますか?

何より自分たちから発信するということが大きく変わりました。チーム・ハンサム!の15周年を記念して、2020年の2月に東京・両国国技館で開催したハンサムライブは、これまでハンサムを支えて盛り上げてくださった先輩方からバトンを受け取る回だったと思うんです。

そこからメンバーもガラッと変わりました。これまで培ってきたハンサムの空気感や楽しい部分、ストイックな部分を引き継ぎながらハンサムの新たなカラーを皆さんにお届けしたいです。

 

— 今回はメンバー全員で作詞にも挑戦されたんですよね?

ええ。アルバムの表題曲『GET IT BACK!』は、長い期間をかけてメンバーで選曲、作詞を行いました。アイデアを出しあって、それに対してプロデューサーから客観的な意見をもらったり。時にはハンサムのメンバーだけで会議をして「今日のプロデューサーさんの意見はどう思った?」と意見交換。「僕らがやりたいこととは少し違うよね」と正直な意見を出し合って伝えたり、時に大人の意見に納得させられてしまったり。本当に想いをぶつけ合いながら作っています。

— それほどの熱量がこもった作品。ファンの方にお披露目するのが楽しみですね。

僕たちは作曲家でも作詞家でもプロデューサーでもなく、ひたすら手探りでこのアルバムを作っています。もしかすると不完全な仕上がりになってしまうかもしれない。だけど、僕たち自身、大変ながら楽しんでこのプロジェクトを進めているので、受け取っていただけると嬉しいです。

 

表現者、小関裕太の素顔とは

— 同世代の方たちとの活動はいかがですか?

すごく刺激的です。メンバーの中にはダンスが苦手な人もいて。そんな人がある日、経験者並みに上手くなっていたんです。聞いてみると「公園で自主練習をした」と。

その話を聞いたときは本当にパワーをもらいました。僕も負けてられない、と背中を押されましたね。

 

— 小関さんはダンスが得意ですよね。メンバーにレクチャーすることもありますか?

ダンスは得意なんですが振りを覚えるのが苦手で。正直、教えられるほどの余裕はないんです。頼ってもらえるのは嬉しいので、どうにか応えたいと思うのですが、もう少し余裕を見せられたらいいなと思います。

— 演技はもちろん歌やダンス、なんでもできてしまうイメージだったので意外です。これはまだまだだなと思うことはありますか?

めちゃめちゃあります!時間の使い方は大人になった今でもすごく難しいです。

芝居、歌、ミュージカル、写真、絵、最近では司会のお仕事も始めさせていただいて、さらに役作りのための楽器練習、ハンサムでの活動も。すべてやりたくてやっていることだけど、一人でコーヒーを飲んで何も考えない時間もほしい、寝るのも好きだから寝る時間もほしい。そうなったら1日24時間じゃ足りなくて。

これまでいろんな過ごし方を試してきましたが、もっといい方法があるんじゃないか、効率的に過ごせるんじゃないかと、なかなか正解が見つからず模索しています。

 

— 身体ひとつでは足りないほどストイックな生活をされていますね…。

身体2つほしい〜(笑)。でももし、もう一人自分がいたら大学に通いたいかも。一人は大学で勉強をしていろんなことをインプットし、もう一人はお仕事でいろんなことに挑戦をする。自分の見たことのない景色があることが悔しいので、色んなことを学んでいろんな世界を見てみたいです!

— 好奇心旺盛!これから特に伸ばしていきたいことはありますか?

なんだろうな…。あ、カメラかな。今年に入って写真のお仕事がたくさん増えたんです。

この間もある陶器ブランドから商品撮影のお仕事をいただいて。コンセプトや撮り方、すべて自由にしてOKということで、「温度」をテーマにいろんなお写真を撮らせてもらいました。水や光を使ったり、料理家の方に陶器に合わせて季節の料理を作ってもらって撮影したり。本当に楽しかったなぁ。もっと勉強したいです。

感覚的か直接的かは分からないけど、この経験がお芝居に生きてくるかもしれない。「好き」がどんどん繋がっていけばいいなと。

 

— いろんな経験をして表現を磨かれているんですね。今後、表現することに対してどのように向き合っていきたいですか?

今、ある音楽番組の司会を務めているんですが、実は司会は一番苦手な分野。でも、たくさん勉強をして、いろんな人の支えがあって、得意とは言えないけど苦手が「できること」に変わったんです。

この経験が僕とってとても感動的な出来事で。これからも苦手だと思うことに直面しても、目の前にある機会を精一杯全うしようと思います。

 

— なるほど。今回お話を聞き、小関さんのストイックな部分をたくさん知ることができました。最後に小関さんのさらなる活躍、そしてハンサムのアルバムを楽しみにされているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

アルバム『GET IT BACK!』は僕たちの今を閉じ込めた作品です。僕たちの想いが詰まった作品なので、ぜひ楽しみにしていてください。虹の向こう側に一緒にいきましょう。そして、ハンサムとしての、役者としての小関裕太をこれからも応援よろしくお願いします。

 

Profile _ 小関裕太(こせき・ゆうた)
1995年6月8日生まれ、東京都出身。『天才てれびくんMAX』(06-08/NHK)のテレビ戦士として活躍するなど、子役として俳優活動をスタートさせる。ドラマ『ごめんね青春!』(14/TBS)、連続テレビ小説『半分、青い。』(18/NHK)などで注目を集めている。主な映画出演は、『覆面系ノイズ』(17/三木康一郎監督)、『曇天に笑う』(18/本広克行監督)、『シグナル100』(20/竹葉リサ監督)、『みをつくし料理帖』(20/角川春樹監督)など。公開待機作としては、テレビ東京1月期ドラマ『おじさまと猫』、映画『ライアー×ライアー』、ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』がある。
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Information

チーム・ハンサム! NEWアルバム

SUPER HANDSOME COLLECTION『GET IT BACK!』

2020年12月23日(水)発売

「2020 OVER THE RAINBOW PROJECT」オフィシャルサイト

  • Model : Yuta Koseki
  • Photography : Kei Matsuura
  • Styling : Kentaro Okamoto
  • Hair&Make-up : Akihiro Ohno(ENISHI)
  • Art Direction : Kazuaki Hayashi
  • Text : Yui Hosomi
  • Edit : Yusuke Takayama

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