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ART/DESIGN

いま行くべきアートイベント|2024年10月

Oct 1, 2024
10月開催のアートイベントの中からQUIおすすめのイベントをピックアップ。詳細情報も併せてチェックを。

いま行くべきアートイベント|2024年10月

Oct 1, 2024 - ART/DESIGN
10月開催のアートイベントの中からQUIおすすめのイベントをピックアップ。詳細情報も併せてチェックを。

「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」が森美術館にて開催

ルイーズ・ブルジョワ《ママン》1999/2002年 所蔵:森ビル株式会社(東京)

ルイーズ・ブルジョワ(1911年パリ生まれ、2010年ニューヨークにて没)は、20世紀を代表する最も重要なアーティストの一人だ。70年にわたるキャリアの中で、インスタレーション、彫刻、ドローイング、絵画など、さまざまなメディアを用いながら、男性と女性、受動と能動、具象と抽象、意識と無意識といった二項対立に潜む緊張関係を探求してきた。

本展の副題「地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」はハンカチに刺繍で言葉を綴った晩年の作品からの引用である。この言葉は、ブルジョワの感情のゆらぎや両義性を暗示しつつ、ブラックユーモアのセンスをも感じさせる。自らを逆境を生き抜いた「サバイバー」だと考えていたルイーズ・ブルジョワ。生きることへの強い意志を表現するその作品群は、戦争や自然災害、病気など、人類が直面する、ときに「地獄」のような苦しみを克服するヒントを与えてくれることだろう。

ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ
会場:森美術館 (六本木ヒルズ森タワー53階)
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー
会期:2024.9.25(水)~ 2025.1.19(日)
時間:月・水~日10:00~22:00(最終入館 21:30)火10:00~17:00(最終入館 16:30)
※ただし9月27日(金)・9月28日(土)は23:00まで、10月23日(水)は17:00まで、12月24日(火)・12月31日(火) は22:00まで
※最終入館は閉館時間の30分前まで
※展覧会会期以外は閉館しています。会期はこちらをご確認ください。
公式サイト

 

ポーラ銀座ビル15周年記念「マティス ― 色彩を奏でる」を開催

アンリ・マティス《道化師》『ジャズ』第1図、1947年刊、ステンシル/紙、ポーラ美術館

アンリ・マティスは20世紀を代表する画家の一人で、あざやかな色彩を大胆に用いて表現される作品は見る者に強い印象を与え、その独自の色彩感覚から“色彩の魔術師”と呼ばれている。感情を直接的に表現するマティスの制作スタイルは作品にダイナミズムを生み出し、色彩の配置やバランスはまるで音楽のように視覚的なリズムを感じさせる。

本展覧会では、マティスが生涯を通して描き続けた室内画の名品、ポーラ美術館収蔵の《リュート》をはじめとした絵画5点と、晩年の傑作と言われる『ジャズ』(全20図)を展示。マティスの眩(まばゆ)い色彩による躍動感あふれる生命のリズムを、この機会に体感いただきたい。

マティス ― 色彩を奏でる
会場:ポーラ ミュージアム アネックス
住所:〒104-0061 中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
会期:2024年10月4日(金) – 27日(日)
休館日:10月7日(月)、15日(火)、21日(月)
時間:11:00 – 19:00 (入場は18:30まで) ※10月13日(日)と14日(月・祝)は12:00開館
入場料:無料
公式サイト

 

『MEET YOUR ART FESTIVAL 2024「NEW ERA」』が天王洲アイルで開催

『MEET YOUR ART FESTIVAL 2024「NEW ERA」』では天王洲アイルの7会場にて、100名以上の気鋭アーティストが参加するアートエキシビションや2つのアートフェア、三浦大知やNight Tempoなど14組のミュージシャンによるライブパフォーマンス、アートグッズ・限定フード・ドリンクなど特別なショップが約100店舗集結するマーケット、アート×経済やカルチャーをテーマにしたトークセッション、一夜限りのナイトシアターなど多彩な企画が4日間にわたり開催される。

MEET YOUR ART FESTIVAL 2024「NEW ERA」
会期:2024年10 月11日(金)~14日(月・祝)
時 間:10月11日(金)16:00 ~21 : 00、12日(土)・13日(日)11:00~20:00、10月14日(月・祝)11:00~18:00
※11日はOUTSIDE MARKET・ライブパフォーマンス/DJエリアのみの開催(アートエリア・WHAT CAFEは終日内覧会)
会場:東京・天王洲運河一帯 アートエキシビション「SSS: Super Spectrum Specification」|寺田倉庫G1ビル ★ 、アートフェア「MEET YOUR ARTISTS」|B&C HALL 、アートフェア「CROSSOVER」|E HALL 、トークセッション|WHAT CAFE ★ 、ライブパフォーマンス/DJ|T-LOTUS M ★、TOKYO ART MARKET|WHAT CAFE、OUTSIDE MARKET|ボードウォーク/ボンドストリート
公式サイト

 

「西川勝人 静寂の響き」がDIC川村記念美術館にて開催

西川勝人《根》 1994年 作家蔵 ©Katsuhito Nishikawa 2024

ドイツを拠点に活動する西川勝人の国内美術館として初めてとなる回顧展は、光や陰影に心を配り、空間に静寂な響きをもたらす作品約70点を展観。彫刻をはじめ、写真、絵画、素描、インスタレーションなど多様な技法を用いながらも、一定して静けさを保持し続ける西川作品の美学に迫る。静謐な空間に身を置き、観想に耽ることを許す、一人ひとりのための展覧会である。

西川勝人(にしかわ かつひと)
1949年東京生まれ。美術を学ぶため、関心を寄せていたバウハウス誕生の地ドイツに23歳で渡り、ミュンヘン美術大学を経て、デュッセルドルフ美術大学でエルヴィン・へーリッヒに師事。1994年以降、ノイス市にあるインゼル・ホンブロイッヒ美術館の活動に参画し、美術館に隣接するアトリエを拠点に活動。自然との融合を意識したプロジェクトや、彫刻、平面から家具まで、異なる造形分野を横断しながら制作。シンプルな構造と簡素な素材を用い、光と闇、その間に広がる陰影について示唆に富んだ作品を生み出し続けている。現在はハンブルグ美術大学名誉教授として後進の指導にもあたる。デュ ッセルドルフ市文化奨励賞受賞。

西川勝人 静寂の響き
会場:DIC川村記念美術館
住所:千葉県佐倉市坂戸 631
会期:2024年9月14日(土) ー 2025年1月26日(日)
時間:9:30-17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(ただし祝日の場合は開館し、翌平日に休館)、12月24日(火)ー 1月1日(水)
公式サイト

 

「モネ 睡蓮のとき」が国立西洋美術館にて開催

印象派を代表する画家のひとりであるクロード・モネ(1840-1926)は、一瞬の光をとらえる鋭敏な眼によって、自然の移ろいを画布にとどめた。しかし後年になるにつれ、その芸術はより抽象的かつ内的なイメージへと変容してゆく。モネの晩年は、最愛の家族の死や自身の眼の病、第一次世界大戦といった多くの困難に直面した時代でもある。そのような中で彼の最たる創造の源となったのが、ジヴェルニーの自邸の庭に造られた睡蓮の池に、周囲の木々や空、光が一体となって映し出されるその水面だった。そして、この主題を描いた巨大なカンヴァスによって部屋の壁面を覆いつくす “大装飾画”の構想が、最期のときにいたるまでモネの心を占めることになる。

本展の中心となるのは、この試行錯誤の過程で生み出された、大画面の〈睡蓮〉の数々だ。このたび、パリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開となる重要作を多数含むおよそ50点が来日。さらに日本各地に所蔵される作品も加え、モネ晩年の芸術の極致を紹介。日本では過去最大規模の〈睡蓮〉が集う貴重な機会となる。

モネ 睡蓮のとき
会場:国立西洋美術館[東京・上野公園]
住所:〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
会期:2024年10月5日[土]-2025年2月11日[火・祝]
時間:9:30 〜 17:30(金・土曜日は21:00まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、10月15日[火]、11月5日[火]、 12月28日[土]-2025年1月1日[水・祝]、1月14日[火](ただし、10月14日[月・祝]、11月4日[月・休]、2025年1月13日[月・祝]、 2月10日[月]、2月11日[火・祝]は開館)
公式サイト

 

日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO 2024」が開催

世界屈指のミックスカルチャー都市、東京を舞台に、デザイン、アート、インテリア、ファッションなどが多彩なプレゼンテーションを開催する日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO(デザイナート トーキョー)」。デザインとテクノロジーから生まれたアートの様な家具、アップサイクルでありながら美しいデザインと機能性を持つプロダクトなど、近年増えているジャンルレスな作品がさらに新たな視点で解釈された作品をはじめ、今年も多様なプレゼンテーションが展開される。

DESIGNART TOKYO 2024
テーマ:「Reframing 〜転換のはじまり〜」
会期:2024年10月18日(金)〜10月27日(日)の10日間
エリア:表参道・外苑前・原宿・渋谷・六本木・広尾・銀座・東京
公式サイト

  • Edit : Seiko Inomata(QUI)

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