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モノマチ発祥の地、台東デザイナーズビレッジの一般公開をレポート

May 24, 2019 - FASHION
小学校の校舎を改築してつくられた台東デザイナーズビレッジ(デザビレ)。ファッション関連のクリエイターを支援する施設として設立され、今年で設立16年目を迎える。年に一度行われる入居デザイナーのアトリエ公開は、「モノマチ*」と併せて毎年大人気のイベント。2019年5月24日(金)〜26日(日)まで開催されるアトリエ公開に潜入した。
*古くからもの作りが盛んな徒蔵(カチクラ/御徒町~蔵前~浅草橋)エリアで、街ともの作りの魅力に触れられる3日間のイベント。

いまや東京を代表する地域イベントとなった「モノマチ」も、はじまりはデザビレの施設公開。もともと小学校として使われていた施設だからこそ、近隣住民の方にもその活動を見ていただきたいという想いで続けられている。普段は開放されていないアトリエがこの時ばかりはオープンな環境に。内部の様子を見学しながら、商品を購入したり、クリエイターとの交流を楽しむことができる。

 

YUKI SHIMANE(ユキ シマネ)

まずはじめに訪れたのは、以前QUI(クイ)でも取材した島根由祈さんのブランド。2019SSのコレクションを手にとって見ることができるほか、一部、レースや毛糸、サンプル品をお求めやすく販売するコーナーも。

「せっかくアトリエに来ていただける機会なので、普段は見られないデザイン画なども見ていただけたら」と島根さん。

 

 

 

KYOKO TSUDA (キョウコ ツダ)

陶器の花器をメインに作りながら、ジュエリーやスカーフなどのデザインも手掛けるKYOKO TSUDA(キョウコ ツダ)。ロクロも窯も完備したこのアトリエで制作をしている。一点物のビジューシリーズや、陶器のやさしい質感が魅力のジュエリーが並ぶ。

 

陶器で作られた、表情ゆたかなジュエリー

ビジューシリーズは、大量生産で使われなくなったたくさんのパーツの中から津田さんが選び抜いたパーツで作った一点物

ご主人といっしょに作られている別ライン、MEMEのチョーカー。藍染めした木のパーツは、ジーンズのように経年変化で色の変化も楽しめる

 

YURI HIMURO(ユリヒムロ)

ハサミで切ることで下から別の柄が現れるsnip snapシリーズなど、ユニークなテキスタイルを手掛ける氷室友里さんのブランド。クッションカバーやバッグ、ハギレなどを販売するほか、ファブリックパネルのオーダー受注や、デザインの過程を見ることができるボード展示も。

二重構造で織りあげたテキスタイルは、表層の糸をカットすることで下の柄が現れる

夏と冬。表と裏で異なる表情を見せるリバーシブルのテキスタイル

 

MANAMI SAKURAI(マナミ サクライ)

セントマーチンズ美術大学卒業した後、イギリス、インド、日本でテキスタイルデザイナーとして活躍した櫻井マナミさん。現在はコスチューム作品を作っているが、今後はバッグなどを展開予定。一般公開期間中は、スクリーンプリントのハンカチなどを販売している。

今後はバッグなどを製作予定(写真は私物)

 

Rice(ライス)

人を飾るためのジュエリーではなく、その人の生活や身体に呼応するものを作りたいと話す米田裕美子さん。シンプルな造形でありながら、付け方や動きで見え方が変化するのが魅力。

 

tactor(タクター)

触覚を意味する「tactile」から名付けられたtactor(タクター)。“思わず触ってみたくなるもの”をテーマに作られている。現在展開中のコレクションが並ぶほか、2019-20AWのオーダーも受注。

定番のバッグ(左)も、豊富なカラー展開で揃う

2019-20AWのオーダーも可能

 

RIM KNOCK (リム ノック)

趣味の靴作りが高じて2年前からブランドをスタートさせた稲冨圭夏さん。デザインは、音楽をテーマに生み出されている。新作は、ザ・ローリング・ストーンズのSHINE A LIGHTを聴きながら撮影した写真を、レザーに転写して製作。オーダーシューズのほかに、財布やブックカバーなどの小物も展開している。

 

今回紹介した以外にも、全19ブランドが軒を連ねるデザビレの施設公開。卒業ブランドの商品が買えるブースなど、見どころがたくさん。

懐かしい小学校の空気とともに、新進クリエイターの息吹を感じてほしい。

 

台東デザイナーズビレッジ 施設公開&販売会
5月24日(金)〜26(日)10:00〜18:00
東京都台東区小島2-9-10
地下鉄大江戸線・つくばエクスプレス「新御徒町駅」A4出口1分

  • Text : Midori Sekikawa
  • Photography : Naoto Ikuma