リトリートのススメ 「SETONITE」 – QUI編集部シャルルのホテル体験記
今回訪れるのは岡山県玉野市にある、プライベートリゾート「SETONITE(セトニテ)」。旅先でただ観光を楽しむだけではなく、心身の回復をはかるために自分自身に意識を向けゆったりとした時間を過ごす。そんな時間をあなたも過ごしてみては?
今回は岡山県玉野市にあるプライベートリゾート「SETONITE(セトニテ)」に家族と共に訪れました。瀬戸内海に面する玉野市でキャンプともグランピングとも違う、ちょっと特別な体験をしてきたのでご紹介します。岡山県玉野市といえば私たち世代はCMでも聞き馴染みのある「おもちゃ王国」、「直島」や「小豆島へのフェリー乗り場」などがあります。瀬戸内海に面した「SETONITE」は、行く前からその絶景を楽しみにしていました。
関西からおよそ3時間ほど高速を走った瀬戸内海ギリギリのところに、「SETONITE」はあります。
到着した時の天気は快晴で広い空には雲も少なく、とても心地のいい天気でした。
青々とした空と、緑に囲まれた小道を抜けた先に楽園がありました。
本当にここは日本?と言いたくなるような景色。
お洒落すぎる平屋の建物が受付です。その先にはプライベート空間を大事にしつつ等間隔で並ぶ、スタイリッシュな客室が9棟。
ペットと一緒に泊まれるお部屋もあるそうです。
チェックインを済ませたら、宿泊するお部屋にご案内いただきました。
建物がとっても可愛くて、映えます。グランピングの概念が変わります。
スタイリッシュで天井の高いお部屋は大人3名でも余裕を持って宿泊できる広さです。
中にはトイレやシャワーも完備されておりホテルとグランピングの間のようなお部屋です。
なんといっても部屋を抜けたバルコニーサイドから広がるこの絶景。
瀬戸内海の静かで心地よい波音が聞こえてきます。
時が止まるというか、その時間を身体全体で受け止めたいというか…。
表現が難しいですが、目の前に広がる海に包み込まれる感覚に陥ります。
到着が夕方頃だったので荷解きをしたら夕飯の時間になりました。
それぞれのお部屋専用のBBQスペースで、スタッフの皆様がディナーの準備をしてくれます。
夕飯の支度をしてくださる間に、どんどん瀬戸内海も色を変えていきます。この日は快晴だったので、18時ぐらいにパノラマビューでサンセットを見ることができました。サンセットを横目にいただくディナーはこれまた格別で…。ついつい景色を写真に収め忘れてしまいました。
今回は特別に地元の食材を使用したビーガンディナーをいただきました。一緒にいただいた地ビールや地元の食材を使ったオリジナルカクテルもとても美味しかったです。瀬戸内海が織りなす景色を見ながら食事することで、より一層美味しくいただけました。(※ビーガンメニューに関しては事前に相談が必要のようです。)
そして翌朝。このお宿で忘れちゃいけないのがサウナです。
施設内に一つしかないので必ず予約が必要になります。私は朝1番に整いに向かいました。
受付の隣にある「バレルサウナ」は予約時間にスタッフの方が温めておいてくれるので、すぐに入ることができます。
マットもタオルも全て完備されているので、手ぶらのままサウナへ行けます。
そしてなんといっても、ここのサウナの特徴はバレルサウナの上に設置されたハンモックスペース。
水風呂に浸かったあと、ハンモックで寝転ぶともう動けません。今まで行ったお宿にはない最高の整い体験でした。
瀬戸内海を一望しながら最高の時間を過ごした後は、部屋に戻り朝食をいただきます。朝食もスタッフの皆様がお部屋で用意してくれます。和食・洋食の選択肢があったので本日は洋食をいただきました。
最初の方にもご紹介しましたが、玉野市は岡山県でも瀬戸内海に面しておりフェリーで直島などにも簡単にアクセスすることができます。お宿の皆様に薦めていただき2日目は直島に行くことにしました。
宿から車でおよそ10分程でフェリー乗り場に到着。チケットを購入したら車ごとフェリーに乗り込みます。都市部にいると、大型船に乗る体験はなかなかできないですよね。出航までの時間、周りを散策していると味のある町中華を発見。
美味しそうな匂いに釣られ、ランチどきのサラリーマンたちに連なって入店。
お店の看板メニューのラーメンをいただきました。美味しい。
ぺろっと平らげてフェリー乗り場に戻ります。
人生で大型船に乗った経験は数えるくらいしかないので、やはりワクワクします。
平日の昼間の便でしたが、外国人の方も含め観光目的の乗客が多く見られました。
船に揺られること30分弱で香川県直島に到着。
アートの島としても知られる直島は、草間彌生やベネッセ、安藤忠雄など有名なアーティストの作品を数多く展示しています。
下船をしてまず向かったのは「安藤忠雄ミュージアム」。
直島・本村地区にある築約100年の木造民家を改装して造られた安藤忠雄ミュージアムには、彼のこれまでの活動を紹介するものが数多く展示されていました。館内は小さく小規模でありながらも安藤忠雄の建築要素や直島の歴史を垣間見れる魅力的なミュージアムでした。
直島に着いたのが14時くらいだったので、あまりゆっくりする時間がなかったものの「直島ジェラート」を食べたり、アートな銭湯「I♡湯(アイラブユー)」に訪れたりと、短い時間の中で直島を存分に堪能できました。
時刻はすっかり夕方。サンセットを横目にお宿へと戻ります。
お部屋に着くとすぐにディナーが用意され、本日も素敵な夕食をいただきました。
今晩のメニューは昨日とはまた一味違いました。中でもしらすピザがとってもおいしかったです。
お腹いっぱいいただいた後は時間を見ることもなく就寝。
翌早朝「今日こそは!」と心に決めていた日の出を見る事ができました。
海側だからなのかとても透き通った空気に自然と深呼吸をしたくなります。
体いっぱいに新鮮な空気を溜め込んで、今日も朝からサウナに向かいます。
チェックアウトの日でしたが、朝早くから行動すると最終日も十分楽しむ事ができます。
インフィニティチェアで整うことを3回ほど繰り返したり、水風呂ではなく目の前の海に飛び込んでみたり。
朝からとても気持ちのいいことが続きます。
私が訪れた時は残念ながらまだ入ることはできませんでしたが、今のシーズンはインフィニティプールにも入ることができます。サウナ後や部屋からそのまま水着で入れるインフィニティプールは、次回くる時に堪能してみたいです。
そうこうしていると、チェックアウトの時間もが近づいてきます。
最終日の朝食は和食をオーダー。見た目も可愛い土鍋ご飯が最高でした。
最後の朝食を終えた後は、チェックアウトの時間までバルコニーで読書をしたり、ただただ海を眺めたりと最後の最後まで目の前に広がる瀬戸内海を堪能しました。
リゾート感漂う、さまざまなファミリータイプに対応する1日9組限定のお宿。
騒がしくなく、共有スペースもあまり無いため、ほとんどの時間を自分たちだけで過ごす事ができます。
今回は家族と共に宿泊したので、また違ったリトリート時間を過ごせました。普段の生活の中では感じない開放感を共有することで、今までなかなか話せなかったことや、これから先のことを語る時間を持つことができました。
1人で過ごす自分時間や家族と過ごす時間、友人や恋人と過ごす時間、それぞれの経験から生まれる“何か”を見つけてみるのもこのリトリートの醍醐味だと思います。もしも今、少し呼吸がしづらかったり、日々何かに追われていると感じていたら、誰かとこの場所で深呼吸をしてみるのもいいかもしれません。
<SETONITE>
〒706-0001 岡山県玉野市田井5-28-30