SEVESKIG × 機動戦士ガンダムシリーズ、コラボコレクションに込めたデザイナーのメッセージとは。
本作は、ガンダムファンの間でも「伝説のエピソード」と名高い『機動戦士ガンダム』第15話『ククルス・ドアンの島』の映画化作品。
自身も幼少期から機動戦士ガンダムシリーズのファンだというデザイナーNORIからは、本コレクションに際し並々ならぬ意気込みが感じられた。
SEVESKIGは『実際に商品を手に取り、着て感動する物作り』をコンセプトに掲げ、自身が通ってきたカルチャー、サブカルチャーなどをスタンダードなアイテムに落とし込んでいる。
レザーアイテムは個体も国内の破棄される動物を使用し、2016 年からは害獣駆除、頭数制限などで落とされた狩猟革 (蝦夷熊、ツキノワグマ、蝦夷鹿、本州鹿など)を使用している。
顧客様向けにスペシャルオーダー(フルオーダー)も随時受け付中。 ※2021 年分の蝦夷熊革は完売。
世界に誇れる日本の生地産地に足を運び、シーズンテーマにあった生地を開発。 古着の仕入れをしていた事もあり、ブランド立ち上げ当初から古着を表地やライニングに使用。
デザイナーNORIは、もともとグラフィックデザイナーであった事から、グラフィックやイラストを得意とし、コレクション内でも柄物を多く扱う。
ー機動戦士ガンダムシリーズとの出会いは?
ガンダムとの出会いは、10歳以上歳の離れている従兄弟に見せてもらったガンプラだったと思います。5歳の誕生日プレゼントに母親からMS-06/ZAKUⅡの1/60を買ってもらい、ガンダムに夢中になったのを覚えています。それから38年経った今でもガンプラも作りますし、全てのガンダム作品は見ています。年末に「1stガンダムの映画三部作を見る」というイベントも毎年欠かさず行っています。
ーブランドシグネチャーのトリコロールはガンダムが由来すると伺いました。
あまり口外していないのですが、<SEVESKIG>のテーマカラートリコロールは、RX78-02ガンダムから着想を得ています。
襟元にあしらわれたトリコロール
物作りの楽しさを知ったのもガンプラのおかげだと思っています。小学生の頃にはガンプラコンテストで九州でグランプリをいただいたこともありますが、誰かに評価してもらう嬉しさも教えてくれたのはガンダムでした。ちなみに、僕が乗っているバイクは全てガンダムカラーのカスタムをしています。
ーガンダムの魅力はどんなところにあるのでしょうか?
ガンダムの魅力は、人にフォーカスしたストーリー設定だと思います。もちろんメカも素晴らしいです。ガンダムを通して戦争の惨さや、何気無い日常の平和の尊さを教えてもらいました。劇中には実在するカルチャーの要素が多く含まれていて、そのカルチャーを深掘りするきっかけを与えてくれたのもガンダムです。
ーブランドやNORIさんとガンダムシリーズにおいて、共通する部分や共感できる部分はありますか?
<SEVESKIG>としては、買ってくれた方や見てくれた方が、何かの気づきになってもらえれば良いなと思い、コレクションを考えています。戦争の話だけではなく、仲間の大切さや、まだ見ぬ宇宙への期待、不安、コロニーの作り方、土地の名前など、ガンダムシリーズを見ることによって、僕自身も色々な気づきを与えてもらっているところは共通しているのかなと思います。
ーどのような経緯でコラボレーションに至ったのでしょうか?
もともとガンダムのコラボレーションは行なっていたのですが、<SEVESKIG>として販売することが出来ませんでした。『ククルス・ドアンの島』を安彦良和監督でやると聞いたときに、絶対にコラボレーションをしたいと思い、知り合いを通じてガンダムの版権管理を行う創通さんにプレゼンをさせてもらいました。『ククルス・ドアンの島』はTV放送の全43話の中でも異彩を放っていた1話です。作画崩壊もそうなのですが、アムロがドアンに会い人間的に成長したり、ドアンが抱える戦災孤児達、放送の約18分の中で解釈によってはとても深い話となっています。そんな作品を自分のフィルターを通して世の中に残したいと思い、コラボレーションさせていただきました。
ー1ファンとしての想いを今回のコラボコレクションに込められたと思います。ファンだからこそ見せ方やデザインにおいて意識する点が多々あったのではないでしょうか?
古着屋さんでサブカル系のTシャツを買う事が多いのですが、放送から43年経っているガンダムのTシャツを見かけないんです。だからそれを作りたいなとまずは思いました。今回コラボさせてもらった作品は、43年前の1話をベースとした映画なので、当時の技術や、想像上の経年変化も意識し、サンライズさんからもらった設定画データに余計な手を加えず、元の設定画を生かしてデザインしました。
ー本コレクションの注目ポイントは?
<SEVESKIG>のアイデンティティとして、今までの物作りを生かして最大限に作品を表現し、着ても見ても楽しめるアイテムとなっています。
単なるプリントTシャツではなく、特殊なリフレクタープリント、放映当時に一般的に使われていたラバー特色分解、AG+の糸で作ったオリジナルのモビルスーツの生地、パッケージデザイン、AR技術など、どこか懐かしく、新しいデザインや見せ方を心がけました。
ーこれまでも『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』との取り組みなど、日本のアニメとコラボレーションをされてきたと思います。ブランドとしてコラボレーションを取り組む意義はどのようにお考えでしょうか?
日本のアニメは素晴らしい産業だと思っているのですが、日本よりも海外の評価の方が高いように感じます。日本人だからということもないのですが、自国の素晴らしいカルチャーにもっと触れてほしいという思いでコラボレーションさせていただいています。また、大袈裟かもしれませんが、そこから世界で起こっている状勢を考えるきっかけになるのではないかとも考えています。僕自身もガンダムやエウレカやAKIRA等に触れることで、自国の情勢、世界の歴史や都市伝説的な事を学ぶきっかけとなりました。まさに今回コラボした作品は、ぜひガンダムを知らない人も見ていただき、今世界で起こっている戦争や紛争の裏に起こっていることを考えて欲しいと思います。
ー<SEVESKIG>は、2021年秋冬シーズンより、Rakuten Fashion Week TOKYOオフィシャルスケジュールにてコレクションを発表しています。今後の展望は?
<SEVESKIG>をやり始めて来年で10年を迎えます。これまでやってこれなかったことに挑戦する2023年にしたいと考えています。
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『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』
2022年6月3日全国ロードショー
第1弾&第2弾ムビチケ発売中&全国184館で公開決定
公式HP:https://g-doan.net/
いま、名もなき者たちの大いなる戦いが始まる―。
劇場版『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙』から40年 RX-78-02 ガンダムとアムロの物語が
安彦良和の手でスクリーンに舞い戻る!
【メインスタッフ】
企画・制作:サンライズ
原作:矢立 肇 富野 由悠季
監督:安彦 良和
副監督:イム ガヒ
脚本:根元 歳三
キャラクターデザイン:安彦 良和 田村 篤 ことぶきつかさ
メカニカルデザイン: 大河原 邦男 カトキハジメ 山根 公利
総作画監督:田村 篤 美術監督:金子 雄司
色彩設計:安部 なぎさ
撮影監督:葛山 剛士 飯島 亮
3D演出:森田 修平
3Dディレクター:安部 保仁
編集:新居 和弘
音響監督:藤野 貞義
音楽:服部 隆之
製作:バンダイナムコフィルムワークス
【メインキャスト】
アムロ・レイ:古谷徹
ククルス・ドアン:武内駿輔
ブライト・ノア:成田剣
カイ・シデン:古川登志夫
セイラ・マス:潘めぐみ
ハヤト・コバヤシ:中西英樹
スレッガー・ロウ:池添朋文
ミライ・ヤシマ:新井里美
フラウ・ボゥ:福圓美里
■公式Twitter:@g_cucuruzdoan Ⓒ創通・サンライズ
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SEVESKIG
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