Sympathy — starring Ayaka Konno + Sayu Kubota
そこに言葉はなくとも、響き合える。
Sayu Kubota:accessory / warmth (Euston Co.,Ltd. 03-6413-0156)
Interview with Ayaka Konno & Sayu Kubota
— お二人のW主演映画『藍に響け』では同世代の役者さんがたくさん出演していましたが、現場の雰囲気はどうでしたか?
紺野彩夏(以下、紺野):学校の部活みたいな感じでしたね。みんな集まって、和気あいあいと過ごしていました。
久保田紗友(以下、久保田):この年齢って、距離が縮まるのがめちゃくちゃ早いんですよ。だからどんな話題でも盛り上がれるというか……。とにかくめちゃめちゃ笑ってたよね、特に(吉田)凜音とか。
紺野:凜音はすごかったよね(笑)。みんなそれに混ざって、ずーっとわちゃわちゃしていました。
久保田:朝早く現場に行って、それぞれメイクを終えて、撮影がはじまる前に人狼ゲームをやったり。みんな体力が有り余っていて元気でした。
— 本作にはいろんなロケーションがありましたけど、好きなシーンや印象に残っている場所はどこですか?
紺野:私は海ですね。鎌倉の海で撮ったシーンは特に印象に残っています。
久保田:私は、映像で見た時にすごく印象に残ったのが部室でした。美しすぎるなって(笑)。でも今こんちゃんの話を聞いて、確かに海も印象深いですよね。別の機会に鎌倉の海の近くを通ったりすると、撮影のことを未だに思い出します。撮影時は極寒でしたけど(笑)。
紺野:うんうん。
久保田:(紺野彩夏さんが演じる松沢)環と(久保田紗友さんが演じる新島)マリアがぶつかり合うシーンも海だったし。
紺野:海の近くで撮ったシーンはほとんど大事なシーンだったよね。
— お二人がそれぞれ演じた役のなかで、共感できるところはありましたか?
久保田:私はマリアに対して、共感する部分や似ている部分はあまりありませんでした。
— マリアは言葉を話すことができないという難しい役柄でしたが、役作りをしていくなかで気付いていくことが多かった感じですか?
久保田:そうですね。芝居の根本って、相手に伝えたり相手のことを受け入れたりすることだと思うんですけど、そういうことって言葉が無くてもできるんだなっていうことを、実際にみんなと演じてみて感じました。
もちろん言葉があった方が伝わることも多いと思うんですけど、自分でも相手に届いていると感じる瞬間がありましたし、しっかりと受け止めてくれる人がいればちゃんと伝わるんだなと。「ここはどういう風になるんだろう」と考えるシーンもありましたが、喋れないことに対する違和感はあまり無かったです。
— 紺野さんは、環を演じてみていかがでしたか?似ている部分はありましたか?
紺野:私も、あまり環とは似ている部分はありませんでした。初めは結構内に秘めているというか、自分のことはあまり語らないタイプの女の子だったので少し似ているかなと思ったのですが、途中からガンガン自分の意見を通す強い女の子になっていったので、そういうところは私には無い部分だなと思いました。
— 終盤の和太鼓のシーンは圧巻でした。実際にたくさん練習されて、和太鼓の面白さや魅力は見えてきましたか?
久保田:すごく感じていました。和太鼓って、叩くときの気持ちと、叩く角度とか勢いとか、腕の使い方によって音が全然変わるんです。なので、同じ太鼓なのに叩く人によってこんなに音が違うんだって驚きました。あと、集中力が無いとできないなとも思いましたね。
紺野:太鼓の魅力は、周りの仲間と音がぴったり合った時の、音の重なりだと思います。叩いていた自分自身も圧倒されました。練習し始めは、やはり音が合うということが少なかったのですが練習を重ねていくうちに音がぴったり重なるのがわかる瞬間があり、その時はとても爽快感がありました。
— 最後に、本作の見どころを教えてください。
久保田:まずはやっぱり、みんなでタコやマメを作りながら叩いた吹替なしの和太鼓のシーンですね。
紺野:あとは、マリアと環の二人のシーンだよね。物語でとても重要になる海でのシーンは特に見どころだと思います。
Profile _
左:久保田紗友(くぼた・さゆ)
2000年1月18日生まれ。2012年に俳優デビュー。連続テレビ小説「べっぴんさん」(17/NHK)、「過保護のカホコ」(17/NTV)にて存在感を示し、「M 愛すべき人がいて」(20/EX)や「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」(21/TBS)、「ホリミヤ」(21/MBS)など次々と話題作に出演。主な映画出演作は、『ハローグッバイ』(17/菊地健雄監督)、『サヨナラまでの30分』(20/萩原健太郎監督)、『モルエラニの霧の中』(21/坪川拓史監督)など。今後もドラマや映画の出演が控えている期待の若手女優。
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右:紺野彩夏(こんの・あやか)
1999年6月24日生まれ、千葉県出身。「non-no」の専属モデルとして活躍。「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日系)の悪役・オーラを演じて話題に。「そして、ユリコは一人になった」(関西テレビ系)、「ボーダレス」(ひかりTV)、「承で終わる。」(smash.)、「彼は背伸びに気づかない」(LINE VISION)などに出演。ヒロインを演じた映画「灰色の壁~歯車~」の公開が控える。
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Information
紺野彩夏さん、久保田紗友さん出演映画『藍に響け』
2021年 5月21日(金)より新宿武蔵野館、渋谷シネクイント、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開
出演:紺野彩夏、久保田紗友
原作:すたひろ
監督:奥秋泰男
©すたひろ/双葉社 ©2021「藍に響け」製作委員会
- Model : Ayaka Konno(Space Craft Agency)
- Model : Sayu Kubota(Sony Music Artists)
- Photography : Maho Hiramatsu
- Styling for Ayaka Konno : Ayumi Tanaka
- Styling for Sayu Kubota : Yumiko Segawa
- Hair&Make-up : Nanae
- Art Direction : Kazuaki Hayashi(QUI / STUDIO UNI)
- Text&Edit : Sayaka Yabe
- Edit : Yusuke Takayama(QUI / STUDIO UNI)