パリ徒然日記 -Vol. 9 -|2025春夏パリ・ファッション・ウィーク(メンズ)
QUIとしてファッションウィークに参加し、早くも2年目に突入。 たくさんの出会いと経験に溢れるファッションウィーク、今回も素敵なシーズンを過ごしましたのでたくさんの事を共有できればと思います。
日本が梅雨入りを始めた6月半ば、この時期にしては珍しく寒いと噂のパリに向かいます。
現地の友人たちからはまだ長袖じゃないと生活できないよと言われ、日本との寒暖差に怯えていました。笑
この時期のパリは、パッとしない曇り空の天気が多く雨の日も多い印象。せめてファッションウィークの期間は雨は降らないでほしいと思いながら向かいました。
無事にパリに入国し、滞在先へ向かいます。天気はやはり曇り、パッとしない空模様から滞在スタートです。
到着早々に感じたのは、とにかく寒いということ。
友人達のいう通り、肌寒い気候でびっくりしました。晴れ間はあっても風は冷たく、とても6月とは思えない。
そんな気候の中、到着早々メンズのファッションウィークがスタートします。
まず最初に訪れたのは今回ローンチしたばかり<vowels(バウルズ)>のプレゼンテーション。
様々な世界的ブランドでのキャリアを持つ、八木祐樹さんによる新ブランド。
東京とニューヨークを拠点とするこのブランドが満を持してパリにて春夏のコレクションを発表しました。
広い会場内にそれぞれが春夏秋冬をイメージした4つのステージが用意され、それぞれのステージでオールメイドインジャパンに拘ったピースが登場。
その場で展示会も開かれ、新しいスタイルのプレゼンテーションでした。
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次にルーブルエリアのノルマンディーホテルに向かいます。
こちらで開催されるのは<Valette Studio(バレット スタジオ)>のショー。
イザベラマランやサンローランで修行を積んだピエール=フランソワ・バレッタによる2020年に立ち上がったブランドです。
今回はアバンギャルドな要素を多く取り入れたテーラードジャケットやスラックスなどが中心となったコレクション。
改めてテーラーのエレガントな装いにときめいたショーでした。
また、日本人モデルも歩いており嬉しい気持ちで会場を後に。
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あるあるなのですがショーがとても押してしまい、急いで次の会場へ向かいます。
次にお邪魔したのは、ファッションウィークに参加当初からご招待いただいている<KIDILL(キディル)>。
今回の会場は素晴らしく、マリーアントワネットが一番最初に埋葬されたとされる歴史ある教会にて開催されます。
「Ho99o9」と題された今回のショーは、ギターの飛んだ音からスタート。
良い意味でスタイルを貫く素晴らしい世界観と、今回もヘッドピースへのこだわりをとても強く感じました。
原宿のストリートテイストはもちろんのこと、パンクロリータの要素も感じさせるらしい<KIDILL>らしいコレクションでした。
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そして本日の最後を飾るのが、念願の<AURALEE(オーラリー)>のショー。
とても素晴らしい内装の会場にて「公園」での出会いや癒し、人々の過ごし方やマインドなどから着想を得たシンプルかつ深く壮大なテーマのコレクション。
いつものクリーンでエレガントなルックはもちろん、スタイリングが素晴らしく随所に新しさや、スタイルを感じました。
特に気になったのはシャツやスーツのルックの際に、片方の襟だけを出すスタイリング。真似したいと思ったファッショニスタは多いのではないでしょうか。
洗礼された上品で、贅沢な安らぎ感もあるコレクション。 その世界観に没入しながらも、私も「公園」にきている一人になっている気分で終始楽しく拝見しました。
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初日から有意義な時間を過ごせましたが、サマータイムということもありこの時期のパリは22時過ぎまでこの明るさ。
感覚が狂いそうになりながらも、今日は近くで軽く食事を済ませ、明日に備えます。
2日目。本日も午前中からショーに繰り出します。
まず最初に訪れたのは韓国ブランド<Solid Homme(ソリッド オム)>のプレゼンテーション。
立体駐車場の中で行われたプレゼンテーションは1階の入り口を抜けると、自動販売機がお出迎え。そこでブランドロゴが刻印された可愛い水や、お菓子をいただき4階の会場へ向かいます。
駐車場の暗さと対照的な、ビビットな空間が現れプレゼンテーションがスタート。 様々なテキスタイルや柄物のSSコレクションが登場。
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今回オリンピックということもありいろんなとことで交通規制や工事、使用できない駅などが存在し、交通の便がとても大変。
7月末のオリンピック開催時には人口が7万人も増える想定みたいで、恐ろしいですね。遅延が当たり前のようなメトロに乗り込み、次へと向かいます。
<Undercover(アンダーカバー)>のショーは、前回と同じ会場の学校で行われました。
「Lost Cloud」と名付けられた今回のコレクションは冒頭で登場したGLASS BEAMSの演奏からスタート。
目立ったカラーは使用されず、曖昧でいて揺らぎのあるカラーのピースが多い印象を受けました。ショーのタイトルのようにどこか謎に包まれた、雲に覆われた雰囲気を感じました。
チャンピオンとのコラボも多数登場し、サイケデリックなサウンドを背景に、多彩なレイヤードコーデが登場し、とても素敵なランウェイでした。
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会場を出るととても良い天気に!
暖かい気候にカラッとした空気。最高の空模様に気分も上がります。
そんな空模様の中、2日目最後に訪れたのは<MASU(エムエーエスユー)>のショー。
会場はラファイエット近くの表通りに面した素敵な全面ガラス張りの会場。
ハート型の可愛い案内とともに座席につきます。
前回の雨の演出とは正反対の明るい庭のような雰囲気の中、ショーがスタート。
トイストーリーの劇中歌、キミは友達の日本語バージョンの歌が流れると、会場内で口ずさむ方も多く終始明るい雰囲気で進行。
グラフィックデザイナー「VERDY」のグラフィックを使用したレザージャケットやパンツも登場。
フィナーレにはデザイナーの後藤さんを筆頭にMASU BOYS達が列をなして登場。
人柄と新しさ、どこかホッとする安心感までも感じた大満足なランウェイ。
とっても笑顔になれる温かいショーでした。
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3日目。
この日もすごく快晴。空が綺麗です。
余談ですが、滞在先の螺旋階段がハードで毎回とても汗だくになります。
本日は<sulvam(サルバム)>のプレゼンテーションに参加します。
今回の会場は、マレ地区にオープン予定のアトリエ兼店舗にて行われます。
前回のシックでフォーマルな印象とは違い、今回は素材感も柔らかくフワッとした印象かつ、色彩も豊かなピースがずらり。
狭い空間の中でもしっかりとレイアウトされたピースにモデル、細かいところまで演出も考えられており、足を踏み入れるとその世界観へと誘われます。今回も前回に引き続き、友人がディレクションを担当していることもあり、とても楽しく見ることが出来ました。
sulvam Instagramはこちら。
その後、大好きなチェリー片手に一度滞在先に戻り、夜は<Neighborhood(ネイバーフッド)>の30周年と、<adidas(アディダス)>とのコラボを記念したパーティーへ参加する為SOHO houseへ向かいます。
日本からLicaxxxも参加し、豪華なDJ陣の音楽と共に夜通し楽しい時間を過ごしました。
後半へ続く。