スタイリスト橘昌吾のマイ ベスト バイ vol.1
1991年京都府生まれ。千葉県育ち。文化服装学院スタイリスト科を卒業後、2015年より活動を開始。 ミュージシャン、タレント、ルックブック、ショー、写真展等のスタイリングやディレクション、展示会やポップアップショップの空間演出 にも携わっている。
スタイリストの橘です。僕は昔から自分が良いと思った物を人に紹介する事がすごく好きで。それがこの仕事に結びついているという感じもします(笑) 。自分が良いと思った物や、相手に合うと感じた物を提案する事が、スタイリストの本質だと捉えているので。この連載では、その中でも自分が購入して愛用している洋服や雑貨、スタイリングで使用した物などを、毎月ジャンルレスに紹介していきたいと思います。どうぞお付き合いください。
ADAM ET ROPE’のハーゲンダッツコラボTシャツ
ハーゲンダッツのアイスクリームが好きなのはもちろんですが、そのロゴもすごく好き。アメリカのハードコアバンド、ブラックフラッグのヴォーカリストであるヘンリー・ロリンズが無名だった時代に、ハーゲンダッツでアルバイトをしていたというエピソードがあって、ロゴ入りのスタッフTシャツを着ている写真をネットで見つけたのがきっかけです。当時、古着屋やヤフオクなどで探しましたが希少価値も高く全然見つからなくて…。欲しすぎてEFFECTEN(エフェクテン)の浜中さんとアイスクリームのフレーバー名をアレンジしてシルクスクリーンを作って、コレクション(2016S/S)に投影したほど(笑)。
そしたら今年の8月に、友人がハーゲンダッツジャパン35周年記念でADAM ET ROPE’(アダムエロペ)とのコラボでTシャツ出るみたいだよと教えてくれて。速攻でベージュ(バニラ)とブラック(クッキーアンドクリーム)を予約注文しました。よく見ると文字もひび割れプリントになっていて、ヴィンテージで探していた人にとっては細部までこだわって作られた、かなり良いコラボレーションだったのではないでしょうか。
TOGAのメタルバックルベルト
今年の夏、白いTシャツをスラックスにタックインして着ることに凝っていたので、バックル含め存在感のあるベルトを探していたのですが、そこで見つけたのがこのベルト。TOGA(トーガ)の代名詞とも言える大振りなウエスタン調メタルバックルが左右に付いていて、存在感抜群で気に入っています。アジャスターが付いているのでサイズ調整が簡単にできるところも良い。
TOGA VIRILIS(メンズライン)とTOGA PULLA(ウィメンズライン)から出ていて、VIRILISの方は白ステッチでPULLAの方はステッチなし。迷った挙句、ステッチなしのこちらを選びました。
sacai × NIKEのLDWaffle
NIKEのワッフルレーサーというモデルがベースになっていて、ソール、シューレース、シュータン、スウッシュが二重になっているギミック満載な構造と配色の良さに惹かれて購入しました。sacaiの服作りのエッセンスがそのままスニーカーのデザインに落とし込まれているし、とことん二重の構造にこだわっていて、シューレースの二重に関してはほぼ無理矢理なのでは?(笑)と思ってしまうほど。反骨精神を感じられる一足です。
青い部分がメッシュになっていて少し透けて見えるのでソックスでも遊べます。僕は赤いソックスに九分丈のスラックスを合わせることが多いです。日常のスタイリングでシューズが主役になることってそんなに多くないと思うんですけど、これはわざわざ抜擢しなくとも主役になり得る希少なスニーカーですね。トレンドに左右されることなく履き続けると思います。