業界クリエイターが注目する新進気鋭ブランド|注目すべき5ブランド
業界クリエイターがこぞって注目する気鋭ブランドをピックアップ。
今回はそんな注目すべき5ブランドをブランドのコンセプトや歴史、コレクションルックを最新注目アイテムと共にご紹介。
fluss
デザイナー
児玉 耀
ブランドコンセプト
2022SSにスタート。ニットウェアを中心に、今の気分を反映したテクスチャーを落とし込んだアイテムを展開し、新しい人間像を提案していくブランド。
2023AWコレクションコンセプト
‘player in a daydream’
スポーツが得意で無い自分が感じてきたコンプレックスを、<fluss(フルス)>と言うフィールドで、心地の良い感覚として捉えられ、ファッションだから表現できる、違う世界、存在し得る人間を表現したいと思った。今回はスポーツと言うニュアンスを僕なりに表現したコレクションである。
デザイナーの経歴
2021年 立教大学在学中、
卒業後、英Central Saint Martinsに入学、ニットウェアのデザインを学ぶ。
在学中、<Thom Browne New York>, <Ports1961>のデザインチームでインターンを経験。
卒業後、国内ブランドでデザイナーを経験後、2022SSより自身のブランド<fluss>をスタート。
編集部が気になったアイテム
「<fluss>と言うフィールドの中で表現したスポーツから着想を得たシャツは、どこか懐かしさを覚えるブルーの小花柄とチェックに、クレヨンで描いたように見えるエンブレムやラインが儚く繊細。23AWのコンセプトが洋服から伝わってきます。」
Instagramはこちらから
@f_l_u_s_s
TSTS
デザイナー
佐々木 拓也 , 井指 友里恵
ブランドコンセプト
「二面性」をコンセプトに東京とアントワープで経験を積んだ経歴から、東京的な日常性の中にアントワープ的なシュールレアリスティックな空気感を織り交ぜた、ユーモアと社会批評性をもったコレクションを展開する。
2023AWコレクションのコンセプト
23秋冬シーズンコンセプトとは『TSTS PROPAGANDA』。「緊張と緩和」及び「チャーリー・チャップリン」をテーマに掲げ、ポップながら社会批評的ステートメントをもったコレクションを発表。今回のコレクションではチャーリー・チャップリンの、信念やステートメントをリスクを恐れず世界に訴えるクリエイターとしての強さへの敬意と、また一方でコメディアンとしてユーモアを調和させるセンス:「緊張と緩和」の世界観を表現しようと試みました。
デザイナーの経歴
佐々木 拓也
デザイナーの佐々木拓也は 1990 年、青森県出身。文化服装学院卒業後、アントワープ王立芸術アカデミーに進学< Walter Van Beirendonck(ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク)>らに師事する。2016 年の帰国以降は<sacai(サカイ)>でのインターンや、友人とのブランド立ち上げなど複数のコレクションブランド勤務を経験し、23秋冬コレクションから<TSTS(ティーエスティーエス)>をスタート。
井指 友里恵
パタンナーの井指友里恵は 1990 年、東京都出身。文化服装学院卒業後は企業パタンナーを務めたのち、アントワープに渡り佐々木のコレクション製作アシスタントを行う。その傍ら、アントワープ王立芸術アカデミーの教授兼モデリストの元で勤務する。帰国後は<kolor(カラー)>でメンズパタンナーを務め、その後 23秋冬コレクションから TSTSをスタート。
編集部が気になったアイテム
「シーズンを象徴するようなチャップリンが大胆にプリントされたシャツ。クラシックなシャツにコミカルなチャップリンがプリントされているところに「緊張と緩和」の二面生を感じた一着です。」
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@tsts_official
paratrait
デザイナー
坂井 俊太
ブランドコンセプト
衣服を分岐進化させ「並行世界の肖像」を生み出す
Branching out and evolving clothing to create Portraits of Parallel Worlds.
2023AWコレクションのコンセプト
<paratrait(パラトレイト)>ではデビューコレクションである23秋冬コレクションにおいて “Parallel Cells”をテーマに掲げ、得意とするパフォーマンスウェアの工法を用いてトラディショナルなウェアを分岐進化させたウェアを提案する。ナチュラルなタッチのウールが透湿防水構造に加工されたものや、工業用の高周波による成型パーツなどにより、風合い豊かで力強い商品になっている。
paratrait 2023FW COLLECTION はこちらから
デザイナーの経歴
文化服装学院で学んだ後渡英し、Istituto Marangoniのロンドン校で修士課程を修了。その後<Alexander McQueen(アレキサンダー・マッ クイーン)>と<BURBERRY(バーバリー)>でウィメンズウェアデザイナーを経験。日本に帰国後、デザイン事務所を設立。国内外のブランドにデザイン提供し、現在は <DAIWA(ダイワ)>などのデザイナーも務める。 2023 年、秋冬コレクションより自身のブランド<paratrait>をスタートする。
編集部が気になったアイテム
「超軽量性の撥水ライトタフタを使用したダウンジャケットは、
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@paratrait
BIBLIOTHERK
デザイナー
畑 龍之介
ブランドコンセプト
16歳のドイツに住んでいた当時、アルマーニのライトブルゾンのなかにヘルムートラングのジャケットを着て、昼休みに仲間たちと図書館でテーブルを囲いながらチーズケーキを食べていた時間が自分とファッションの重要な接点だった。町に唯一あるアーカイブ古着のお店を外から見ながら帰る道と夜中の2時に課題を終えてから夜な夜な服をリサーチしていた、あのファッションへの渇望と鬱屈とした現実の間を行き来していた時間の過ごし方はブランドをデザインしていく中で常に根底にあり、オーバーラップしていくことによって成立している。
2023AWコレクションのコンセプト
2023年秋冬コレクションは「肩の力を抜いて、現代におけるミニマリズムでないシンプリシティを追い求めること」。制作はシャツをパターンメイキング・リメイクなどを行うことから始まり、それに今の自分に必要な服作りを加えていった。ある種の強さと不十分な感覚に満ちた人間像から立ち上がる衣服たちは<BIBLIOTHERK(ビブリオテーク)>が提示する現代のシンプリシティではないかと考えている。
BIBLIOTHERK 2023AW COLLECTION はこちらから
デザイナーの経歴
1998年生まれ。文化学園大学ファッション社会学科とme schoolでファッションを学ぶ。
2022年秋冬コレクションから<BIBLIOTHERK>をスタートする。
編集部が気になったアイテム
「薄手の生地にフードがついたトップスはどこか掴めない少女のような繊細さを感じました。シンプルな形に落ち着いたヴァーガンディの色合い、深いフードが自分の内面にそっと寄り添う安心感を与えてくれます。」
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@bibliotherk
Five year old
デザイナー
鈴木 愛加
ブランドコンセプト
オリジナルプリントや手染め、ペイント、手刺繍などを施しユニークなバランスを探りながら洋服を制作する。
2023AWコレクションコンセプト
「普段から思いついたことや感じたこと、面白いと思ったことをメモに記録したり写真を撮っておいたりします。かっこよかったり美しい理由がなくても服は作れると考えているので、自分が心からいいと思うような服をつくろうと、面白いファッションのバランスを探っていくことが服作りのテーマです。」
Five year old 2023AW COLLECTION はこちらから
デザイナーの経歴
東京造形大学でテキスタイルを学ぶ。 在学中に<MIKIOSAKABE(ミキオサカベ)> 、<Jenny Fax(ジェニーファックス)>でインターンを経験。 2021年東京造形大学大学院デザイン研究領域修了後、<Five year old(ファイブイヤーオールド)>としての活動を始める。
編集部が気になったアイテム
「シャンデリアの影がプリントされることで、揺れ動く動きを表現し儚さと曖昧さ、可愛らしさが同居するスカート。ルックのようなシンプルなトップスやラフなスニーカと合わせて、あえてカジュアルダウンさせて着こなしたいです!」
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@fiveyearold_