「大好き!しかいらないわたしの着こなし」@伊勢丹新宿店 リ・スタイル
“ひとりひとりの価値観・生き方というスタイルに、美しい選択を。”をメッセージに、独自のコンセプトで編集・発信する伊勢丹新宿店 本館3階 リ・スタイル。本連載では、ある一人のファッションマニアが訪問し、「いまの気分」をテーマに掲げた3つのスタイリングを披露する。
今回は、モデルに俳優、さらにはタレントとしてもさまざまな活躍を見せる剛力彩芽が登場。「小さい頃からお洋服が大好き。自分に自信を与えてくれる大切なパートナーです」と笑顔で語る彼女の「この日、表現したい“わたし”」とは?そのパーソナリティや独自の感性をひも解きながら迫る。
自己肯定感を与えてくれるもの
家族みんなお洋服が好きで、小さい頃からよく百貨店のファッションフロアに連れていってもらっていました。とくに母方の家系はセンスがよくて、“似合うもの”を選ぶのが上手なひとたちばかり。祖父が祖母のお洋服をプレゼントすることも少なくなかったです。そんな環境で育ったからか、自分のお洋服にも自然とこだわりを持つようになっていましたね。なるべく好きなものや似合うものを選びたいし、着たい。お買い物中にビビっとくるお洋服を見つけたら「絶対コレがいい!」と両親に頼み込んだり(笑)、幼稚園から帰ってきたら必ずお気に入りのお洋服に着替えて友達と遊びに出かけたりするような子どもでした。
そんなある日、百貨店関係者の方に「店内のファッションショーで歩きませんか?」とお声がけいただいたんです。私、もともとすごく人見知りなんですけど、姉も一緒でしたし、何より“お洋服好き”としての好奇心が勝って。ドキドキしながら参加させていただいたんですね。そしたらそれがもう……すっごく楽しくて。「私、こんなに可愛いお洋服を着て、ずっと年上の綺麗なひとたちと同じ場所に立ってるんだ!」と震えるくらい感動しました。お洋服がもっともっと好きになったきっかけの一つです。
10歳で芸能事務所に入ってからは、いろんなオーディションを受けました。毎回勝負服というか、その時一番気に入っているお洋服を着て臨むようにしていましたね。それだけで気分を高められるから、顔をちゃんと上げられるし、不思議と自信が湧いてくるんです。駆け出しの頃は自分を知ってもらうために、いまよりもっと多くの大人の方にご挨拶や自己紹介をしていたので、とにかく緊張の連続でしたが……だからこそ、自己肯定感を与えてくれるお洋服のチカラにはすごく助けられました。
ちなみに、好きなお洋服のテイストに偏りはなくて、カジュアルもシックもスポーティーも、わりとどんなものでも手に取っています。ただ、“甘め”はあまり得意じゃなかったかな。「ワンピースは大好きだけど、ガーリーでふわふわしたものは、ちょっと。」と、距離を置く感じ。けど18歳でばっさりベリーショートにしてからは、甘さとボーイッシュさのバランスがとれるようになって、自分なりの着こなしが楽しめるようになったと思います。
当時は明るい色味のお洋服を着させていただくお仕事が多かったこともあり、“剛力彩芽は元気で明るい!”といったイメージを持っていただいていたと思うんですね。ありがたい一方で、「私って本当は、人見知りなんだよな」という戸惑いも正直あって。その反動か、20代前半までプライベートでは黒ばかり着ていました(笑)。でも、そのギャップが面白い!ということで、私服企画のオファーをいただいたことがあったんですよ。好きなものにまっすぐでいる自分、まだ見せていない部分を表現している自分が認められたような気がして、とっても嬉しかったな。
ボブヘアでも、ロングヘアになっても
スタイリングに関しては、甘辛ミックスだったり、フェミニンのなかにハードなエッセンスが感じられるものだったり、どこかエッジが利いている組み合わせが好きです。今日の私服もそうですが、カッティングが個性的なショート丈のジャケットに、ルーズでボリューミーなワークパンツを合わせる、みたいな。“ちぐはぐ感”や“ひねり感”があるスタイリングにこだわっています。
そうそう。ここ最近、俳優として、体型をかなり変えなければいけないお仕事があって。今まで似合っていたはずのお洋服を着ても、「あれ?あんまり似合わないな……」と感じたんですね。そうなると、そのお洋服を着ていてもなかなかテンションが上がらなくて。でも逆にいえば、体型や髪型が変わるだけで、今までトライしなかったようなお洋服やスタイルが似合うようになるんですよ。だから実はいま……髪を伸ばし中です。前髪も!アイウェアやヘアアイテム選びの視点が変わりそうですし、その先にいる自分自身にもすごく興味があります。
モデルとしても、俳優としても、ほかの肩書きをいただいた時も、お仕事をがんばったらちゃんと自分にご褒美をあげるようにしているんですけど、改めて思えば、その大半がお洋服になっています(笑)。そうだな。やっぱり、本当にお洋服が好きなんですね。自分が好きな自分でいるための、自信を持つためのパートナーなんだと思います。今日〈リ・スタイル〉にうかがって改めて実感しました。だから、今日見つけた“大好き!”をコレクションしようと思います。
Ayame’s Styling
ボリューミーなチュールのブラウスはほどよい透け感が可愛い!落ち着いたトーンのベージュなのでキャミソールドレスと合わせてレディライクにキメました。
BLOUSE 〈Chika Kisada〉 ¥46,200
DRESS 〈leur logette〉 ¥64,900
NECKLACE 〈SASKIA DIEZ〉 ¥52,800
伊勢丹新宿店 本館3階 リ・スタイル
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SHOES 〈Purpred〉 ¥46,200 (03-3410-3599)
ネオンイエローのナップサックドレスに一目惚れしちゃいました。ワーク感があるのにエッジィで、グラフィカルなハイネックとも相性ピッタリ。黒でキリッと引き立てた足もともポイントです。
TOP 〈YOHEI OHNO〉 ¥28,600
DRESS 〈YOHEI OHNO〉 ¥ 68,200
SUNGLASSES 〈BLANC〉 ¥31,900
BOOTS 〈HEREU〉 ¥82,500
伊勢丹新宿店 本館3階 リ・スタイル
斜めにカッティングされた裾とビッグフリルが目をひくスカートは、スポーティームードなトップスと合わせると甘くなりすぎず◎。私が得意なキュートミックススタイルです!
TOP 〈AKANE UTSUNOMIYA〉 ¥35,200
SKIRT 〈Molly Goddard〉 ¥148,500
BAG 〈SAGAN VIENNA〉 ¥124,300
伊勢丹新宿店 本館3階 リ・スタイル
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SHOES 〈PAULA CANOVAS DEL VAS〉 ¥64,900(REFERENCE PRICE)(press@paulacanovasdelvas.com)
COMMENT
新宿三丁目といえばやっぱり三越伊勢丹さん!〈リ・スタイル〉は大好きなショップの一つで、プライベートでもよくお買い物しているんです。いつものように、まずお店全体をぐるっと見回して、次はこっちのお洋服を、その次はあっちの小物を見て……と、ついつい夢中になっちゃいました。“好き”という直感に導かれるような、とても幸せなひとときでしたね。お洋服のチカラって、やっぱり偉大です!
GORIKI AYAME’s Instagram
ShortCut webside
伊勢丹新宿店 本館3階 リ・スタイル
公式ウェブサイト
公式オンラインストア
Instagram
※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
※価格はすべて税込です。
- Model : Ayame Goriki(ShortCut)
- Photography : Masamichi Hirose
- Hair&Make-up : Miku Shigeyama
- Styling(shoes) : Noriko Miyazaki
- Art Direction : Makiko Higuchi (STUDIO UNI)
- Text : Megumi Nakajima (STUDIO UNI)