フォーマル × エフォートレスで叶える、自然体なエレガンス
ラベンダーニットにスカーフで、上品な抜け感を
柔らかなラベンダーのスキッパーニットは、肌にすっと溶け込むような質感で、上品さと心地よさを同時に叶えてくれる一枚。合わせるのは、端正なラインを描くネイビーのストライプパンツ。フォーマルの要素を宿しながら、全体に格式をもたらす。小物は茶系のレザーで揃え、統一感の中にこなれた空気感をプラス。仕上げは、首元にさりげなく巻いたスカーフで、視線を惹きつけるエレガンスをひとさじ。シンプルでありながら奥行きのある、理想のモダンスタイルが完成。
Knit ¥41,800(YOKE|ENKEL 03-6812-9897)
Jacket ¥110,000、Pants ¥66,000(MAISON et VOYAGE|MAISON et VOYAGE AZABUDAI HILLS 03-5797-8515)
Belt ¥24,200(T.T|075-525-0402)
Shoes ¥176,000(J.M. WESTON|J.M. WESTON 青山店 03-6805-1691)
Skarf Stylist’s own
ネクタイを崩して纏う、余裕のあるタイドアップ
一見、ハードルが高そうなタイドアップスタイルも、少しだけ力を抜いた着こなしで、ぐっとモダンに。ネクタイはきっちり締めすぎず、ふわりとラフに巻くのが今の気分。襟元も少し崩して、抜け感を演出。色味は統一しつつも、シルエットや素材でカジュアルダウンしすぎないよう調整を。トラッドとリラックスが共存するスタイルは、肩肘張らない知的なムードを漂わせる。
Shirt ¥85,800、Pants ¥96,800、Belt ¥57,200(OUR LEGACY|EDSTRÖM OFFICE 03-6427-5901)
Bordeaux shirt ¥33,000、Tie ¥17,600(MAISON et VOYAGE|MAISON et VOYAGE AZABUDAI HILLS 03-5797-8515)
Shoes ¥99,000(J.M. WESTON|J.M. WESTON 青山店 03-6805-1691)
Tank top Stylist’s own
シャツの裾結びで魅せる、都会派デニムスタイル
ペイントが施されたデニムに、レースのディテールが光るシャツをレイヤード。そこに淡いトーンのテーラードジャケットを合わせれば、ラフさとフォーマルの狭間を軽やかに漂う新感覚スタイルが完成する。ポイントは、シャツの裾をゆるく結んでアクセントにすること。さらに、足元には光沢のあるレザーシューズを選び、全体のバランスをきゅっと引き締める。フォーマルの格式に、あえての“遊び”を効かせて。
Jacket ¥121,000(ssstein|ENKEL 03-6812-9897)
Lace shirt ¥97,900(JW ANDERSON|JW ANDERSON Shibuya 03-6277-5277)
Blue shirt ¥68,200(MAISON et VOYAGE|MAISON et VOYAGE AZABUDAI HILLS 03-5797-8515)
Pants ¥77,000(T.T|075-525-0402)
Shoes ¥275,000(J.M. WESTON|J.M. WESTON 青山店 03-6805-1691)
春色コートに仕込む、緊張感のあるレイヤード
気温の不安定な今の時期に欠かせないライトアウターは、パステルグリーンで春らしさを満喫。ハーフパンツとサンダルのリラクシーなコンビネーションに、あえてテーラードジャケットを仕込むことで、全体に程よい緊張感を加える。ラペル部分をあえて覗かせ、付け襟のようなアクセントにすれば、計算されたレイヤードが完成。アウターとインナーの“見せ方”が、抜け感とフォーマルの絶妙なバランスを生み出す。
Coat ¥93,500、Jacket ¥58,300、Sandals ¥47,300(HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE|ISSEY MIYAKE INC. 03-5454-1705)
Top ¥31,900(AMOMENTO|cs@amomento.jp)
Shorts ¥79,000(ROLF EKROTH|BOW INC 070-9199-0913)
フォーマルという枠にとらわれず、個々のライフスタイルに寄り添った「エフォートレスなエレガンス」は、今こそ最も現代的な選択だ。丁寧に仕立てられたアイテムに、意図的な“抜け”を加えることで生まれる余裕は、成熟した感性と柔軟な思考のあらわれ。ドレスアップとは、気負うものではなく、自分らしさを解放する手段である。自由な感性をまとうことこそが、今の時代にふさわしいスタイルの在り方だ。
- Styling : KANI
- Photograph : Hiroki Mitsutake
- Hair & Make up : Kazuma
- Model : Taiga(friday)
- Edit : Yukako Musha(QUI)