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フォーマル × エフォートレスで叶える、自然体なエレガンス

Apr 22, 2025
リモートワークとオフィス回帰が共存する今、ファッションもまた、格式と快適さが交差する時代へと移行している。ドレスコードの境界が曖昧になり、「キメすぎないスタイル」が新たなステータスとなる中、ジャケットにサンダル、ニットにスラックスといったミックススタイルは、現代のライフスタイルに寄り添う。自由なファッションが謳歌できる今こそ、自然体なエレガンスが、最もモダンな選択肢だろう。

フォーマル × エフォートレスで叶える、自然体なエレガンス

Apr 22, 2025 - FASHION
リモートワークとオフィス回帰が共存する今、ファッションもまた、格式と快適さが交差する時代へと移行している。ドレスコードの境界が曖昧になり、「キメすぎないスタイル」が新たなステータスとなる中、ジャケットにサンダル、ニットにスラックスといったミックススタイルは、現代のライフスタイルに寄り添う。自由なファッションが謳歌できる今こそ、自然体なエレガンスが、最もモダンな選択肢だろう。

ラベンダーニットにスカーフで、上品な抜け感を

 

柔らかなラベンダーのスキッパーニットは、肌にすっと溶け込むような質感で、上品さと心地よさを同時に叶えてくれる一枚。合わせるのは、端正なラインを描くネイビーのストライプパンツ。フォーマルの要素を宿しながら、全体に格式をもたらす。小物は茶系のレザーで揃え、統一感の中にこなれた空気感をプラス。仕上げは、首元にさりげなく巻いたスカーフで、視線を惹きつけるエレガンスをひとさじ。シンプルでありながら奥行きのある、理想のモダンスタイルが完成。

Knit ¥41,800(YOKE|ENKEL 03-6812-9897)
Jacket ¥110,000、Pants ¥66,000(MAISON et VOYAGE|MAISON et VOYAGE AZABUDAI HILLS 03-5797-8515)
Belt ¥24,200(T.T|075-525-0402)
Shoes ¥176,000(J.M. WESTON|J.M. WESTON 青山店 03-6805-1691)
Skarf Stylist’s own

ネクタイを崩して纏う、余裕のあるタイドアップ

 

一見、ハードルが高そうなタイドアップスタイルも、少しだけ力を抜いた着こなしで、ぐっとモダンに。ネクタイはきっちり締めすぎず、ふわりとラフに巻くのが今の気分。襟元も少し崩して、抜け感を演出。色味は統一しつつも、シルエットや素材でカジュアルダウンしすぎないよう調整を。トラッドとリラックスが共存するスタイルは、肩肘張らない知的なムードを漂わせる。

Shirt ¥85,800、Pants ¥96,800、Belt ¥57,200(OUR LEGACY|EDSTRÖM OFFICE 03-6427-5901)
Bordeaux shirt ¥33,000、Tie ¥17,600(MAISON et VOYAGE|MAISON et VOYAGE AZABUDAI HILLS 03-5797-8515)
Shoes ¥99,000(J.M. WESTON|J.M. WESTON 青山店 03-6805-1691)
Tank top Stylist’s own

シャツの裾結びで魅せる、都会派デニムスタイル

 

ペイントが施されたデニムに、レースのディテールが光るシャツをレイヤード。そこに淡いトーンのテーラードジャケットを合わせれば、ラフさとフォーマルの狭間を軽やかに漂う新感覚スタイルが完成する。ポイントは、シャツの裾をゆるく結んでアクセントにすること。さらに、足元には光沢のあるレザーシューズを選び、全体のバランスをきゅっと引き締める。フォーマルの格式に、あえての“遊び”を効かせて。

Jacket ¥121,000(ssstein|ENKEL 03-6812-9897)
Lace shirt ¥97,900(JW ANDERSON|JW ANDERSON Shibuya 03-6277-5277)
Blue shirt ¥68,200(MAISON et VOYAGE|MAISON et VOYAGE AZABUDAI HILLS 03-5797-8515)
Pants ¥77,000(T.T|075-525-0402)
Shoes ¥275,000(J.M. WESTON|J.M. WESTON 青山店 03-6805-1691)

春色コートに仕込む、緊張感のあるレイヤード

 

気温の不安定な今の時期に欠かせないライトアウターは、パステルグリーンで春らしさを満喫。ハーフパンツとサンダルのリラクシーなコンビネーションに、あえてテーラードジャケットを仕込むことで、全体に程よい緊張感を加える。ラペル部分をあえて覗かせ、付け襟のようなアクセントにすれば、計算されたレイヤードが完成。アウターとインナーの“見せ方”が、抜け感とフォーマルの絶妙なバランスを生み出す。

Coat ¥93,500、Jacket ¥58,300、Sandals ¥47,300(HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE|ISSEY MIYAKE INC. 03-5454-1705)
Top ¥31,900(AMOMENTO|cs@amomento.jp)
Shorts ¥79,000(ROLF EKROTH|BOW INC 070-9199-0913)

 


フォーマルという枠にとらわれず、個々のライフスタイルに寄り添った「エフォートレスなエレガンス」は、今こそ最も現代的な選択だ。丁寧に仕立てられたアイテムに、意図的な“抜け”を加えることで生まれる余裕は、成熟した感性と柔軟な思考のあらわれ。ドレスアップとは、気負うものではなく、自分らしさを解放する手段である。自由な感性をまとうことこそが、今の時代にふさわしいスタイルの在り方だ。

  • Styling : KANI
  • Photograph : Hiroki Mitsutake
  • Hair & Make up : Kazuma
  • Model : Taiga(friday)
  • Edit : Yukako Musha(QUI)

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