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FASHION

スタイリストが愛する日本のクラフトマンシップ、こだわり抜かれたアイテム5選

Jul 14, 2023
大量生産されたもので溢れる今欲するのものは、クラフトマンシップが随所に散りばめられたアイテム。
歴史、技術、古き良きものを現代にアップデートする挑戦。
効率重視で生産されているものより、人間に寄り添いながら、手が加えられているものを意識的に手に取るようにしている方も多いはず。
本記事では、クラフトマンシップを愛するスタイリスト三浦翔平さんが、こだわり抜かれたアイテムを厳選して紹介。
長きにわたる愛着と、次の時代に繋がるもの作りを学んでいく。

スタイリストが愛する日本のクラフトマンシップ、こだわり抜かれたアイテム5選

Jul 14, 2023 - FASHION
大量生産されたもので溢れる今欲するのものは、クラフトマンシップが随所に散りばめられたアイテム。
歴史、技術、古き良きものを現代にアップデートする挑戦。
効率重視で生産されているものより、人間に寄り添いながら、手が加えられているものを意識的に手に取るようにしている方も多いはず。
本記事では、クラフトマンシップを愛するスタイリスト三浦翔平さんが、こだわり抜かれたアイテムを厳選して紹介。
長きにわたる愛着と、次の時代に繋がるもの作りを学んでいく。
Profile
三浦 翔平
スタイリスト

青森生まれ。大学卒業後、スタイリストアシスタントを経て 2022 年に独立。東京を拠点に活動中。

gim context / Sea Island Cotton V Skipper

老舗ニットブランドの確かなクオリティと、素材の良さが引き立つシンプルなルックス。
浅く緩やかなカーブを描くVゾーンや、ラフなサイジングと落ち感のあるボクシーなシルエットのバランスが絶妙で目を惹く。
個人的には一枚でサラッと着て違和感を出したいアイテムで、気を衒わずにジーンズなど普遍的な合わせをしたい気分。

Knitwear ¥39,600 (gim context|1729AGENCY hello@1729agency.com)

gim context
東京原宿に本社を構えるニットアパレルブランド<GIM(ジム)>より設立された<gim context(ジムコンテキスト)>は、伝統的かつ革新的なニットウェアを探求するプロジェクト。
既成概念にとらわれず、歴史と歴史を紐解く文化的背景を理解し、次世代のためにそれらを再編していく。

CLASS / PUFFER SHIRT

毎シーズン服好きたちを刺激するアイテムが目白押しで、このシャツも例に漏れず、ブランドならではの好奇心をくすぐる組み合わせには、変態性をも感じる。
シャツ型をベースに起毛感のあるウール生地で落ち着いた印象ではあるものの、ダウン入りで膨らみのあるシルエットや、裾にかけての丸みを帯びた末広がりなパターンがユニーク。
ラフに羽織れる1着ではあるが、袖から裾の脇部分にジッパーが施されていて、着用者のセンスが問われるような様々な着方ができる点もとても良い。

Shirt ¥159,500 (CLASS|WHEELIE www.wheelieltd.jp)

CLASS(クラス)
デザイナー堀切道之が手掛けるブランド。コンセプトは「恒久的な服をアヴァンギャルドに、アヴァンギャルドな服をリアルクロージングに」。

HUM VENT / BARAENA COAT

削ぎ落とされたデザインはどこか中性的であり、同時に重厚な存在感もある。
ゆったりとしたシルエットに対し、限界まで打ち込みを入れたハリのある素材がチャームポイント。
特に横から眺めるとコートが身体に沿わず浮いているようで、シンプルだが独特な雰囲気を放っている。
多少の着ずらさはご愛嬌で、徐々に身体に馴染んでいくので育てる楽しさがあり男心をくすぐられる。

Coat ¥203,500 (HUM VENT https://humvent.com/)

HUM VENT(ヒューベント)
《Classic》《Inflection》《Function》をコンセプトに、この変動の時代や豊かな時代も経験し、ブランドやVINTAGEなどのMIXを楽しみ、良い物は良いと判断できる、自分のスタイルに拘りを持った大人の男性に向けた服を提案するブランド。

T.T / HOODED SWEAT SHIRT(Double Mud Dyed Brown)

40年代のヴィンテージスウェットシャツをベースに、奄美大島の伝統的な染色手法の泥染めで仕上げている一着。
年代特有の平面的な設計で、肩の傾斜がないディテールは、着用すると脇の部分に皺が溜まるが、それが綺麗すぎず、魅力的に映る。
コンパクトなサイジングが気分で、身幅に対して短めの着丈、袖と裾の長いリブのバランスがどこか新しく、過去と今を感じるブランドの解釈が随所に散りばめらている。

Sweat Shirt ¥40,700 (T.T 075-525-0402)

T.T(ティーティー)
2017年デザイナー髙橋大雅がニューヨークにて<Taiga Takahashi(タイガ タカハシ)>をスタート。
2023年ブランド名を<T.T>に変更し、現在に至る。
コンセプトは、「過去の遺物を蘇らせることで、未来の考古物を発掘する」。

MINEZO SPORTS SHOES / “RUNNER”

スニーカーの起源である競技用のビンテージアスレティックシューズのデザインがベースで、各競技靴の細かなディテール、デザインの成り立ちを紐解き、それを革靴に落とし込むというアプローチが新鮮。
九部仕立てのハンドソーンウェルト製法とアスレティックシューズの良さを掛け合わさることで今までの革靴にはない快適さが表現されている。
また、パターンオーダーのため自由に革を組み合わせることができ、自分だけの雰囲気に仕上げられる点も魅力的。
なにより緩急のある流動的なラインが美しく、ドレスシューズのような佇まいがかっこいい。

Shoes ¥140,800~ (MINEZO SPORTS SHOES|Hirose shoe design @minezo_sports_shoes)

MINEZO SPORTS SHOES(ミネゾウ スポーツ シューズ)
現在のスニーカーの起源である、100年~50年ほど前に作られた「ビンテージアスレチックシューズ(初期の運動靴)」のデザインをもとに、最高級紳士靴の製法であるハンドソーンウェルト製法(底付けのみマシンステッチ、九部仕立て)で仕立てるオーダーシューズブランド。

  • Styling : Shohei Miura
  • Photograph : Masamichi Hirose
  • Edit : Yukako Musha(QUI)

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