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パリ徒然日記 -Vol. 10 -|2025春夏パリ・ファッション・ウィーク(メンズ)

Jul 29, 2024
前編に続き、後編は4日以降の様子をお届けします。7月末にはオリンピックの開催も控え、パリの街はとても活気付いています。そんなパリからブログ形式でファッションウィークの様子を共有します。

パリ徒然日記 -Vol. 10 -|2025春夏パリ・ファッション・ウィーク(メンズ)

Jul 29, 2024 - FASHION
前編に続き、後編は4日以降の様子をお届けします。7月末にはオリンピックの開催も控え、パリの街はとても活気付いています。そんなパリからブログ形式でファッションウィークの様子を共有します。

4日目は生憎の雨模様。朝からゲリラのような雨が定期的に降り続きます。
気分を変えようと朝コーヒーを買いに近くのスターバックスへ。

隣の男性が日本の政治ニュースをライブ配信で見ていて、びっくりしました。
今日は少し時間に余裕があるのでコーヒーを飲みながら作業をしたり、ネイルを塗ったりして朝を過ごしました。

コーヒーブレイクの後は部屋に戻り、ショーへの準備。
4日目は<mihara yasuhiro(ミハラヤスヒロ)>のショーに参加します。
お気に入りのアヒルヒールに全身ミハラさんで会場へ向かいます。

大雨の中、会場に到着。今回は学祭のような、プロムのような雰囲気の会場で、始まる前からポップで楽しいが溢れた空間。ホログラムのカーテンがどこか手作り感もあり、ワクワクします。

今回のショーは、個人的にはどストライクで、特に演出はとても楽しませていただきました。この日はフランスで開催される年に一度の音楽の日ということもあり、客席に紛れたキャストがスクリーンに映し出されたカラオケを歌うという演出で、会場にお越しのゲストはみんなとっても笑顔でノリノリ。三原さんらしい空間でした。

今回のランウェイは「Persona Part Five」と題され、表だけではなく後ろ姿のスタイリングにもこだわりを感じました。ビックシルエットや動物モチーフ、ストリート感はもちろん健在で見方やスタイルのちょっとした見方を変える面白さに溢れたルックが多数。スノーマンのラウールがモデルとしても登場し、華やかでどこか懐かしさやオールドアメリカンな映画の世界のような。会場には関口メンディーさんの姿もキャッチ。

mihara yasuhiro のInstagramはこちら
mihara yasuhiro 25SS LOOKはこちら

 

会場を後にし「TOKYO FASHION AWARD」が主催するショールームへ。
<FAF>、<Kota Gushiken>、 <SHINYAKOZUKA>、<SOSHIOTSUKI>の4ブランドに加え「TOKYO FASHION AWARD 2023」受賞の<IRENISA>、 <TANAKA>の2ブランドが参加。コロナ明け以降、日本のブランドがパリで戦っている様子を見ることができて嬉しい限りです。

その後、パリ北駅の方へ向かいます。今日は音楽の日ということもあり、街中はすでに生演奏やイベント、音楽に溢れています。
週末なので沢山の人々が様々な場所で音楽に身体を揺らし、素晴らしい夜を過ごしていて素敵だなと思いながら私は「Highsnobiety」が主催のペーティーへ向かいます。

ダンスホールが広い会場で夜通し音楽の日を楽しみ、4日目が終了。

5日目は、朝一からショーへと向かいます。
毎回参加させていただいている<KIKO KOSTADINOV(キコ コスタディノフ)>。大好きなブランドの一つです。

コレクションはパッと見はシンプルなのだが、奇妙な雰囲気を纏っている感じ。
過去のコレクションの参照も解禁し、2016年のライムカラーなどからインスピレーションを受けたディティールも登場。

Kikoのショーは毎回、朝早い印象なのですが今回も朝一からとても刺激されるショーでした。
KIKO KOSTADINOV のInstagramはこちら
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そのあとは<White Monutaineering(ホワイトマウンテニアリング)>のショーへと向かいます。

パリで行うショーでは、お馴染みのパレ・ド・トーキョーにて行われます。

コレクションは無地でシンプル、クリーンでまとめられている印象。
ワークスタイルのブルゾンやアウター、ドレスライクなスラックスがスタイリングに混ざっており、カジュアルでありながらシックで大人なスタイルが多数。

さらっと心地の良い、年齢問わず誰もが着れるスタイル提案が素晴らしかったです。

White Monutaineering のInstagramはこちら

 

その後、ラファイエットで少し買い物をしOFR bookshopへ向かいます。
ラファイエットの天井、いつ見ても本当に美しいです。
中を抜けて、次は<Sound of Sunrise(サウンド オブ サンライズ)>のローンチパーティーに向かいます。

会場は「OFR Paris」にて行われます。
こちらの本屋もショーウィークには結構登場する会場で、とっても大好きな本屋さんの一つです。

レトロスポーツから着想を得た 新たなブランド<Sound of Sunrise>。
来年から本格的に展開されるらしい同ブランドのシューズが本当に可愛く、ローンチが待ち遠しいです。

その後、Andy Wahlooで開催されていたカナダ初のブランド<Mr.Saturday(ミスターサタデー)>のアフターパーティーに参加し、帰路につきました。

今回のメンズファッションウィークもいよいよ最終日。
<Bed j.w Ford(ベッドフォード)>のショーからスタートです。

会場は以前も登場したアンリ4世高等学校の中庭にて行われます。何度来ても素晴らしい建物と造形、行き届いた整備や植物たちに圧巻されます。素晴らしい。この日はメンズの期間中、1番と言っていいほど綺麗な快晴で空もとても綺麗でした。

ゴールドのチェーンを纏ったカーディガンや、デコルテラインから裾まで広がる鈴のアクセントだったりと細部に渡る装飾がとても美しい。私は個人的に帯ベルトのコートがすごく好きでした。

Bed j.w Ford のInstagramはこちら
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会場を後にし、リュクサンブール公園を抜けて一度帰宅します。

快晴かつ日曜日ということもあり、公園にはたくさんの人々が。
ここ最近、ここまでの晴れ間はなかったので日光浴やピクニックを楽しむ人で溢れていました。
一度、着替えを済ませて今回のラストショー<TAAKK(ターク)>のショーへ向かいます。

今回もブランドの代名詞でもある、目を奪われる凝った技法で溢れかえっており、着実にパリでの認知や地位も確立している印象も受けた<TAAKK>。新たなテキスタイルの可能性をに毎回心動かされます。

真っ白な世界にカラフルで細かい技法に満ちたコレクションがずらっと整列したフィナーレは素晴らしく、しばらく余韻に浸っていました。
TAAKK のInstagramはこちら
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そんな素敵なファッションウィークを終え、これまでのショーの余韻に浸りながら最終日はご褒美も兼ねて友人たちとずっと行ってみたかったモロッコ料理「404」へ。

滞在中、何度もリベンジしては入れなかったこのレストラン。
とっても美味しかったのでリスト入りです。笑
メンズのウィークを終え、今回は念願かなって初めてクチュールコレクションにも参加しました。

初めてのクチュールにとても緊張し、友人を誘いブランチへ。
友人も同じくらい緊張してくれていました。笑
そして久しぶりに大きなガレットをお腹いっぱいいただきました。

今回、ご招待いただき初めてのクチュールデビューブランドは<THOM BROWNE(トム ブラウン)>。
素晴らしいブランドで体験させていただく、初めての経験に心が痺れます。
そして何より驚いたのが、招待状と言って届いたこのコート。
デジタルでの招待状が多い中、こんなサプライズにますます胸は高鳴ります。

会場はルーブル近くに位置する、パリ装飾美術間にて開催。
もちろんのことながら、会場には沢山の著名人やゲストで溢れています。
そしてみんなトムの洋服を着用。会場がトム一色でかっこよかったです。

アメリカの輝かしい1920代から1930年代のスポーツウェアから着想を得た同コレクションは、洗礼されたディティールにトムらしさが融合した、感動的で綺麗で優雅なワードローブが多数登場。みているだけでもうっとりする壮大な世界でした。

THOM BROWNE のInstagramはこちら
THOM BROWNE のルックはこちら

 

クチュールの期間中はさまざまなハイジュエリーブランドが展示館やプレゼンテーションも実施。<REPPOSI>や<BUCCELATI>、<PIAGET>に参加してきました。

2月にイタリアでアトリエツアーに参加した<BUCCELATI>はパリ市内の店舗内にて実施。
デザインアートで新発表したホームラインや、クラフトワークが素晴らしいハイジュエリーたちが軒を連ねました。

<PIAGET>もバスティーユ広場の一等地で開催。中にいるだけで緊張して汗だくになるぐらいのハイジュエリー達に緊張しながら触れさせていただきました。

普段のファッションウィークから更にプラスして素晴らしい体験や経験をさせていただける機会をたくさんいただき、感謝でいっぱいです。そんなクチュール期間も終えて、今回のファッションウィークは終了。

その後、数日パリに滞在している途中、日本人アーティストの「Shun Sudo」さんのパリでの期間限定アトリエにお邪魔し、パリの街並みや生活をする中で生まれた新しい作品もたくさん見せていただき、素晴らしい人たちと素晴らしい時間を共有させていただき、今回もとてもとても充実した滞在になりました。

次回は9月。またすぐにこの素晴らしい場所に帰ってきます。
レディースの期間はパリだけではなく、他のエリアのショーウィークにも参加しますので次回も楽しみにしていてください。
ではまた。

前編はこちら。

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パリ徒然日記 -Vol. 9 -|2025春夏パリ・ファッション・ウィーク(メンズ)
Jul 29, 2024

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