NEW GENERATIONS vol.08 – Saiko Hayashi|Hair stylist
そんな彼女に今まであまり語られていないパーソナルな部分や、今後の展望などを伺った。
2000年、新潟生まれ。バンタンデザイン研究所卒業後ヘアスタイリストATSUSHI TAKITA氏に師事、2023年ヘアスタイリストとして独立。
Model:IA(MAGMA Model Management)
Photograph:Ryo Miyata
Styling:Ryo
Hair:Saiko Hayashi
Make up:Momoko Hagita
Interview with Saiko Hayashi
ー 美容分野に興味を持ったきっかけは?
「大人っぽくなりたい」という想いからだと思います。小学生の頃から両親と一緒に百貨店や古着屋、眼鏡屋を巡るなど、休日に少し大人びた雰囲気を味わうのが好きでした。隠れて母親のメイク道具やアクセサリーを使うこともありました。そして、その中でも特に好きなことが美容院に行くことでした。
ー ヘアスタイリストになったきっかけは?
師匠のATSUSHI TAKITAさんから撮影現場に呼んでいただき、初めてヘアの技術を見たことが一番の転機だと思います。メンズモデルさんのヘアを造っていたのですが、「この方から技術を学んでヘアスタイリストになりたい」と思ったのが、きっかけです。
ー 仕事の中で最もやりがいや興奮を感じる瞬間は?
やりがいを感じるときは、モデルさんのヘアを造っている時に、「あれ?前より上手くなれてるかも?」と自分の技術が向上したと感じるときです。自画自賛で完全に自己満なのですが、そんなときにやりがいを感じます。他のヘアスタイリストの方々に比べたらまだまだですが、少しでも技術の向上を自分自身で感じることは大切だと思っています。
興奮を感じるときは、撮影中にアーティスト、クリエイターの方々の技術を目の前で拝見して、「すごい」と純粋に感じたときです。同時に悔しい気持ちにもなるので、「自分もやってやる!」と自分を奮い立たせ、密かに興奮しています。その興奮を原動力にヘアスタイリストとして、チームに貢献できたら本望です。
ー 仕事するうえで大切にしていることは?
礼儀と、チームという意識を持つことです。これも師匠から教えていただきました。礼儀は仕事だけでなく「人」としても大切なことだと思っています。チームという意識を持つということにも繋がるのですが、撮影に集まったメンバーが誰ひとり欠けて成り立つ撮影はないと思っています。だからこそ、この仕事に敬意と誠実さを持って挑むことを私は大切にしています。
ー 影響を受けた人、尊敬している人は?
家族でお世話になっている地元新潟県長岡市の美容院「Laurencin Lumiere」のFUSEKOさんと、師匠のATSUSHI TAKITAさんです。
FUSEKOさん、ATSUSHI TAKITAさんに共通していることは、技術・センスはもちろん、手元をずっと見ていたいと思う綺麗な手捌きです。そして、仕事のこともプライベートのこともなんでもお話ししたくなる、素敵で個性ある人柄の持ち主のお二人です。
また、欠かせない存在としては両親です。尊敬と感謝でいっぱいです。
ー 日々どのようなインプットを?
日常生活の中で人・物・景色から瞬時に感じ取ったことを素直に受け入れるようにしています。自分の身体と心が感じ取ったことは感性になります。綺麗・固い・不思議・悔しい・楽しいなど、全てクリエーションの要素にしたいです。
ー 趣味など仕事以外の好きなモノ、コトは?
1つ目は、ぼーっとすること。楽で好きです。
2つ目は、小動物の映像を観ること。食べたくなるほど可愛いです。
3つ目は、食べて寝ること。幸です。
ー 掲載した作品について
熱帯魚の「ベタ」がテーマの撮影です。testshootの中で、一番お気に入りの作品です。撮影のメンバーも個性があり、面白い方々で「人」も含めて好きな作品です。
ー 自身が考えるかっこいい作品の条件とは?
作品に対してかっこいいと「想える」こと
ー ヘアスタイリストとしての将来の展望は?
日本と海外で技術・センスを学び磨いて、ヘアスタイリストとしての軸を持ち、自分らしくクリエーションすることです!
- Edit : Yukako Musha(QUI)