伝説のロックバンド、アニメetc…話題のコラボレーション最前線!
意外性のあるタッグで驚きを与えることもしばしば。
デザイナーの好みや交友関係が垣間見えるのもブランドのファンとしては嬉しいポイント。
ブランド×ブランド、世界的な作家、最新の話題作から往年の名作まで、ファンならば誰もが喉から手が出てしまうほど欲しいであろう最新コラボレーション情報を一気にご紹介。
※本記事内で紹介する商品のなかには、既に販売を終了しているものもございます。予めご了承ください。
01. カプセルコレクション
UNDERCOVER × Netflix Stranger Things
世界中で空前のヒットを飛ばした Netflix のミステリー・アドベンチャーシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」。<UNDERCOVER>の デザイナー高橋盾がこの大人気シリーズにシーズン4から登場するエディ・マンソンのファンであり、エディの “ヘルファイア・クラブ” のグッズを作りたいと希望したことから、今回のコラボレーションが実現。
beautiful people × EXTREME
<beautiful people(ビューティフルピープル)>より、アメリカのロックバンド「EXTREME」とコラボレーションしたニットが登場。
定番ライン『THE / a beautiful people』より派生する、次世代に繋げたいバンドの ロック T シャツをニットに落とし込んだ『THE / a Rock Knit』の第5弾となる。
バンドのアートワークを、<beautiful people>が得意とするインターシャというニットならではの技法で表現。
グラフィックの細部までニットで表現することにこだわり、新たな 付加価値や意義を持たせたオリジナリティーある柄行きに仕上がっている。
音楽への尽きない愛情を、ビューティフルピープルならではのアイデアと高度な技術を用いて、新たなロックアイテムとしてカタチに。
MASU × THE ROLLING STONES
日本の新鋭ブランド<M A S U(エムエーエスユー)>より伝説のロックバンド”THE ROLLING STONES”とのオフィシャルアイテムをローンチ。発表されたアイテムは、“Lips and Tongue” ロゴを使用したアイテム2型。
“bet my boots”と題した<M A S U>のfw22コレクションは、日本に根付いたファッションカルチャーを再解釈したもので、誰もが知る“Lips and Tongue”ロゴは<M A S U>のシグネチャーデザインであるポップコーン加工によって新しく生まれ変わった。
メインヴィジュアルにはモデルの高橋ららを起用。
90年代〜00年代のカルチャーに影響を受けて育った世代が放つ新しい光を表現している。
Yohji Yamamoto POUR HOMME × NEIGHBORHOOD®
<Yohji Yamamoto POUR HOMME(ヨウジヤマモトプールオム)>では、2023S/Sコレクションとして<NEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)>とのコラボレーションアイテムを発売。
キービジュアルは、80年代のロンドンファッションシーンにおいて最も重要なクリエイティブ集団 “BUFFALO”のキーメンバーでもあり、その後i-DやFACEなどで活躍しているフォトグラファーMark Lebonによる撮影。
モデルには同じく70〜80年代のロンドンでパンクやレゲエシーンに深く関わり、映画監督やDJとしても知られているDon Lettsを起用。<NEIGHBORHOOD>が常に掲げてきた、ファッションとカルチャーの結び付きをビジュアルで表現している。アイテムは、左袖内側を異素材で切り替え、ナイロンツイルを使用したMA-1タイプのフライトジャケットをはじめ、コットン天竺のオリジナルボディーを使用したロングスリーブTシャツや、フーディー、ハットを被せたインセンスチャンバー、<Yohji Yamamoto POUR HOMME>、<NEIGHBORHOOD>、<KUUMBA>とのトリプルコラボレーションのインセンスが登場。
Y’s × both
<Y’s(ワイズ)>は、フランス・パリを拠点とするインディペンデントフットウェアブランド<both(ボース)>とのコラボレーションブーツを発売。
チェルシーブーツとレースアップブーツが組み合わせられ、興味深く複雑に交差したシューレースのユニークな造形、<both>のアイコニックなソールが、<Y’s>と<both>、両者が出会い生まれた限定モデルとなっている。
UNDERCOVER × nonnative
<UNDERCOVER(アンダーカバー)> × <nonnative(ノンネイティブ)> OZISM Collectionが発売。
<nonnative>は1999年設立、2001年よりデザイナーに藤井隆行が就任。歴史を積み重ねてきたミリタリー、ワーク、アウトドアウェアのアーカイヴから用途にあった生地・丈夫な縫製・実用的なディテールといった「機能」を抽出し、そこに動きやすさや着心地に象徴される「快適性」を融合。時流に捉われない普遍性をデザインとして再構成したコレクションを展開している。
そんな<nonnative>と<UNDERCOVER>がコラボレーション。
日本発のブランド同士のコラボレーションとして、テーマに掲げたコンセプトは「OZISM」。
映画監督、小津安二郎氏からインスパイアされたこのネーミング。一見相反する両デザイナーが、日本の美学や歴史、背景を重んじる点や、小津氏に共感する部分に敬意を込めて名付けられた。
ウェアデザインのキーワードは「作務」。
「作務」とは禅の修行を行う僧にとっては、清掃を始めとするあらゆる労務のことを意味し、欠かすことのできない修行の一環。
この言葉から派生した「作務衣」をワークウェアと捉えコレクションを構築した。
DOUBLET × MARC JACOBS
<DOUBLET(ダブレット)>の井野将之が<MARC JACOBS(マーク ジェイコブス)>と取り組み、2022 リゾートキャンペーンに向けたコラボレーションを発表。
<MARC JACOBS>デザイナーのマーク自身、もともと<DOUBLET>というブランドが好きだったことや「多様性」「ユーモア」「ユニークなスピリット」などブランドDNAがリンクする両ブランドが2022年リゾートのパーティーキャンペーンを実現するため、井野と<MARC JACOBS>のクリエイティブチームによるコラボレーションが実現した。
今シーズンのテーマを表現するため、<MARC JACOBS>の象徴であるザ スナップショットやザトートバッグのストラップとして、廃車になった車のシートベルトを再利用し、手縫いの文字入りバルーンをあしらうなど井野が得意とするアレンジを加えている。また、日本のパーティーシーンに欠かせない「本日の主役」の宴会タスキを「本日のマーク ジェイコブス」とするなど遊び心を利かせたアイテムを展開。
JennyFax × Angelic Pretty
<JennyFax(ジェニーファックス)>はファッションブランド、<Angelic Pretty(アンジェリックプリティ)>とのコラボレーションシューズ「Tea Party moon」を発表。<Angelic Pretty>にとって、外部のファッションデザイナーとのコラボレーションは初めての試みとなる。
<Angelic Pretty>は、1979年にセレクトショップとしてスタートし、2001年にはブランドをローンチ。世界を代表するロリータファッションブランドとして知られている。誰もが幼い頃に憧れた、絵本の中のお姫様が着ていたレースやフリル、リボンがたくさんあしらわれた可愛いお洋服……。夢見る心を忘れずに、いつまでも可愛くありたいと願う女の子たちのためのブランド。
今回のコラボレーションでは、<Angelic Pretty>を象徴するリボンモチーフのシューズをもとに、厚底のソールを採用。
2010年から東京を拠点に活動する<JennyFax>デザイナーのシュエ・ジェンファンは、当時原宿を中心に活気付いていた東京のストリートファッションにたくさんの刺激を受けてきた。その中でもロリータファッションは、彼女にとって唯一無二のファッションスタイルとして映っているだけでなく、大事にしていきたいカルチャーの一つだという。
そのような彼女の想いをきっかけにして「Tea Party moon」は生まれた。<Angelic Pretty>独自の丸みを帯びたシューズデザインを活かしながら、当時のストリートファッションで流行っていた厚底シューズを想起させるようなボリューム感を組み合わせている。カラーはピンクとブラックの2色展開。
KEISUKEYOSHIDA × duoctria
吉田圭佑氏が手がけるブランド<KEISUKEYOSHIDA(ケイスケヨシダ)>とジュエリーブランド<duoctria(ドゥオクトリア)>は、共同製作したジュエリーを発表。
<duoctria>は、デザイナー稲井つばさによって 2021 年に設立されたジュエリーブランド。一つの対象を複数の視点で表現するキュビズム的思考で構築しながらも、⻑い時を共にできるような着け心地の良さを追求したジュエリーを展開している。
今回新たに発表されるコラボレーションでは、「日々身につけることで自身のカラダの一部のように安心できる存在」というジュエリーの在り方に共鳴した、<duoctria>と<KEISUKEYOSHIDA>が「少年と大人の狭間にある憂い」をテーマにジュエリーコレクションを共同製作。
拗れてしまった心のように、安全ピンに感情的なシェイプを加えたピアスをはじめ、割れるはずのないリングで机から落として割れてしまったような繊細さを表現したリング、繊細さと荒さの両面を持った、少年と大人の狭間にある憂いのようなひび割れてしまったリングの計3型がローンチ。
YOKE × Graphpaper
<YOKE(ヨーク)> は、 <Graphpaper(グラフペーパー)> とのコラボレーションによるカプセルコレクションの新作を発売。
常に時代のスタンダードであり続ける大人のためのワードローブ」をコンセプトに、現代における新たなスタンダードを提案する<Graphpaper (グラフペーパー ) >。
そして、『 モノがヒトをつなぎ、ヒトがヒトをつなぎ、ヒトがモノをつなぐ 』をコンセプトに、構築的且つ上質なコレクションを展開する<YOKE (ヨーク) >。
今回のスペシャルコラボレーションでは、<Graphpaper>の2022AWのシーズンテーマである芸術家ジョージア・オキーフの作品を着想に、 <YOKE>の美しいプロダクトで表現した。
<YOKE>の定番モデルや過去のアーカイブから、<Graphpaper>のオリジナルファブリックを使用したものまで、 両者のクリエーションを融合し実現した計6型を発売。
02. メインコレクション
KIDILL × ヘンリー・ダーガー
<KIDILL>の2022年秋冬コレクションは、アール・ブリュットの作家として知られる孤高の芸術家ヘンリー・ダーガー(1892年4月12日 – 1973年4月13日)のアウトサイダーとしての生き方や自己表現のあり方がデザイナー自身の「今」と交錯し、コレクションへと昇華した。題材となったのは、15,000ページを超える小説原稿と数百枚の挿絵によって編纂された作品『非現実の王国で』。
同作は、人間離れした能力を備えた邪悪なグランデリニアンから子供たちを救うべく立ち上がる無垢な7人の少女たち「ヴィヴィアン・ガールズ」の壮絶な戦いが描かれている。
同作の発見者であるネイサン・ラーナーの妻であるキヨコ・ラーナーの協力を経てコレクションが制作された。
TENDER PERSON × A KITE
<TENDER PERSON>の2022年秋冬コレクションは、梅津泰臣の代表作で1998年公開の18禁アダルトアニメ『A KITE(ア カイト)』とのコラボアイテムがお披露目となった。
今回のコラボは、作品を世界に発信していきたいという梅津監督の姿勢と、前シーズンから海外でのコレクション発表を見据えているというブランドの態度が共鳴することで実現。
NON TOKYO × リボンの騎士
<NON TOKYO>の2022年秋冬コレクションでは、手塚治虫による少女漫画が原作となったアニメ『リボンの騎士』とのコラボレーションを発表。
物語の世界観を、ブランドが得意とする色鮮やかな色彩で表現。
ランウェイでも注目を集めたブランケットや、デイリーユース可能なTシャツなどのアイテムを展開している。
SEVESKIG × PERFECT BLUE
<SEVESKIG(セヴシグ)>の2023年春夏コレクションは、「DISTORTION」をコンセプトに、誰もが被害者にも加害者にもなりうるネット社会、それに苦悩する人、それに爽快感を感じる人、SNS、ネット上の闇をテーマとして展開。
今敏監督のアニメ処女作となった1998年公開の『PERFECT BLUE』は、人を愛しすぎるがゆえに凶器と化す心の闇を表現した作品。公開当時のWEBネットワークは、ブログくらいしかなかったものの、現代と同じような闇が感じられる。
時代の闇を予感させる作品をテーマに取り入れることで、ファッションから警鐘を鳴らし思いとどまらせる事が出来ればというデザイナーNORIの想いを込めたコレクションに仕上がっている。