アイデンティティを握りしめて、ニュートラルな顔で
「顔」から性差の境界線をなくす
メイクアップは自身のアイデンティティを最適に表現できる行為だ。近頃のメイクトレンド“ジェンダーニュートラルメイク“は、性別に関係なくたのしめる化粧のことだが、めざすのは女性/男性らしさではなく「その人らしさ」。性差を意識しないニュートラルな顔で自己表現の幅を広げる。
“自分は何者なのか?” 素の自分にYESを
メイクの本質は変身することではなく、自分らしく生きるための内面的な表現。コンプレックスを隠す(修正する)ようになると、素の自分にYESを出せなくなってしまうのではないか。女性/男性のどちらだとも自認していない人に、完全な自由を残すのと同様、メイクも「自分の肌や骨格をどう生かすか?」という考え方が重視されるようになっている。
変幻自在、自分なりのまなざしで
「わたし」「わたくし」「ぼく」「おれ」をはじめ、日本語の一人称代名詞は海外にくらべてきわめて種類が豊富だ。ビジネスや公の場合では、男性でも「わたし、わたくし」は用いられるし、女性でも「ぼく」「おれ」を用いる人が少数いる。
明確に定義される一人称が存在しないということは、アイデンティティを表現する自由があるということ。日本語を話す人にとって幸せであるともいえるだろう。自分というのは本来、変幻自在なものなのだ。
自分らしさをオープンに
話は戻るが、メイクは「素の自分を隠して、美しい自分になるためのもの」ではない。メイクとは「素の自分の個性を引き立たせてくれるもの」。性別で区別せず、個々を尊重するジェンダーニュートラルの考え方は、すべての人にメイクアップの選択肢を与えてくれる。皆が自分のアイデンティティをオープンにできれば世界はもっとカラフルになるはずだ。
examples of MAKE-UP
eyes
グレージュニュアンスの単色をアイホール全体に軽くのせ、ソフト&ライトな陰影をプラス。
base
健康的な色ツヤを整えたらシルキーなパウダーで軽くカバーし、内側からほんのりにじみ出るような血色感を。
lip
リップバームのような感覚でナチュラルにワンストローク。ほどよく濡れツヤ感があり、肌から浮かない色味の唇が完成。
1.LUNASOL
アイカラーレーション 22
¥6,820(in tax)
2.bareMinerals
ジェン ヌード ブロンザー キス オブ モーブ
¥3,960(in tax)
3.SUQQU
モイスチャーグレイズ リップスティック(レフィル)01
¥4,840(in tax)
専用ケース
¥990(in tax)
4.THREE
スペースオペレーターハイパフォーマンスクリーム 01
SPF50+/PA++++ 30g
¥4,620(in tax)
5.THREE
アドバンスドエシリアルスムースオペレーター ルースパウダー X01
10g 限定1種
¥6,050(in tax)
ーHair&Makeup : Naoyuki Ohgimoto (POIL)ー
年齢やジェンダーを超えた“その人に似合う“メイクを手がける。雑誌のほか、ミュージックPVやCDジャケットのアーティストのヘア&メイクアップも担当。
- Model : Masaki Seko(VELBED.)
- Photography : Yutaro Yamane(TRON)
- Hair&Makeup : Naoyuki Ohgimoto (POIL)
- Styling : Chiaki Harada
- Art Direction : Mitsunori Ishita (STUDIO UNI)
- Text : Kaori Sakai (STUDIO UNI)