幼い頃から絵や図工が大好きで好奇心も旺盛。アイロンビーズでキーホルダーを作ったり、塗り絵をしたり。ものを作ることは小さい頃から好きですね。去年は初めて絵画の個展を開催しました。つねに「何かを表現したい」という気持ちがあるんだと思います。両親が「表現する人」で、その背中を見てきてカッコいいなって思っていたので、自分も好きなことを表現したいと考えるようになりました。

最初はモデルのお仕事から始めました。当時は大学に通っていたのでそれほど活動していなかったのですが、20歳を過ぎてからもっと本格的にやりたいと思うようになって。「表現のその先」を見てみたくなったんです。それで自分をより良くする、より表現できる方法は何かを考えたら、それが役者だったんです。

演技にチャレンジするにあたっての不安はとくにありませんでした。もちろん、今もまだ未熟な部分はあります。セリフと動きが連動しなかったり、相手の表情を前にして湧いてくる感情に自分の気持ちをのせられなかったり。自分じゃない人間の表し方を探り中です。その探っているあいだも、やりがいがあるっていうか、おもしろくて、もっと追求したいなって感じです。

仕事でもプライベートでも、行動するうえでその選択基準はつねに自分のなかにあります。それをしている自分をまず想像して、より良く映る自分に近づく選択をする。要は自分が本当にやりたいと思ったらやるっていうことですね。やりたいことをやっている自分の方が表情も良く見えるだろうし。仮にその選択が失敗だったとしても、それはそれで必要だったと思えます。それがいちばん大事かもしれない。「心」から湧き出てくる「深い感情」が動かないときは、その中で小さいことでもいいから、何かしらいい部分を見つけるようにします。イヤだなと思うことが多いよりも、「でもここはいいな、好きだな」って部分が多い方が楽しくこなせるから。

わたしの立場はつねに多くの人の目に触れ、日常的に「他人からの評価」にさらされるわけですが、それで苦しい思いをしたことはないです。自分がやることには自信があるというか。たとえば今日の撮影では、自分を素敵に仕上げてくださるヘアメイクさん、スタイリストさんがいて、それでもう「わたしは大丈夫だ」って思えるんです。常々まわりのひとのおかげで自分があることに感謝しています。

とはいえ、自分の両親はみなさんが知っているようなひとたちなので……一歩引いて見られているということは学生の時にちょっと感じていました。でも、ある時にいちばん仲のいい友だちが、「それってSUMIREしか味わえない環境だよ」ということを言ってくれて、すごく気持ちがラクになったんです。確かにそうだなと思って。実際、わたしの両親は表に立つひとですが、いたって普通。どこにでもいる家族です。これはこれでいいんだと思ってから、自然体でいることができました。いまは家族最高！って感じです。

「自分らしさを大事にしてるよね」ってすごく言われるんですけども、そんな自覚はないんです。ただ食べたいものを食べたり、 欲しいものを自分のお金で買ったり、自分のやりたいように過ごしているだけなので。その行動全部が「自分らしく生きている」と映るんでしょうか。そもそも「周囲が認識している自分」と「自分が認識している自分」の間には隔たりがありますよね。それはどちらが正しく、どちらが間違っているというものではないから、「SUMIREらしいね」と言われて初めて気がつくというか。「自分らしさ」は他者の目線でつくられるものなのかもしれません。

立体感を際立てるアイシャドウのブラウン系をまぶたにのせて、柔らかな陰影を際立たせる。内側からあふれるような色と立体感を演出するリップもやや濃い目の色をチョイス。輪郭は取らないでナチュラルに。

使用アイテム上段左から：インウイ アイズ 01（全6種、限定2種）、インウイ アイライナーリキッド 02（全2色）、下段左から：インウイ マスカラ 02（全2色）、インウイ チーク 03（全3種、限定1種）、インウイ リップ 01（定番8色、限定3色）
※アイライナー、一部アイズ、チーク、リップは8/21発売。
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撮影を終えて
「inoui（インウイ）には凛とした印象があったんですが、使用感はとてもライトでナチュラル。アイシャドウは1度塗りでもきれいだけど、重ねて塗るともっときれいに発色します。どんな人の肌にも合いそうですね」

Profile _ SUMIRE（すみれ）
1995年東京生まれ。俳優、モデル、アーティスト。2014年から『装苑』専属モデルを務める。18年に映画「サラバ静寂」で俳優としての活動をスタート。映画、ドラマ、広告など幅広く活躍。主な出演作に、「リバーズ・エッジ」（2018）「ボクたちはみんな大人になれなかった」（2021）、ドラマ「階段下のゴッホ」（2022）、「THE TRUTH」（2023）などがある。23年秋には、アーティストとしての初個展「たまごがゆめをみていた」を開催。
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